ここ2-3ヶ月はドラッグストア業界の銘柄の株価が不振です。ドラッグストア業界では優良銘柄であるサンドラッグやクリエイトSDすら下落傾向です。JASDAQに連れ安しているわけではなく、東証一部に上場しているサンドラッグやクリエイトSD、カワチ薬品、ツルハなども不振です。
大きな原因の一つはライブドアショック以降の相場の冷え込みなんでしょうが、もうひとつ大きな原因があると思います。実際に各社の月次情報をみると、今年の1月、2月、3月と既存店の伸びが悪い会社が多いような印象を受けます。相場が悪いだけではなく業績もここ3-4ヶ月はパッとしない会社が多いと思います。
サンドラッグ 2005年4月7.0%、5月6.2%、6月3.7%、7月0.7%、8月3.7%、9月1.5%、10月1.5%、11月5.8%、12月4.4%、2006年1月-0.8%、2月-4.6%、3月、-3.0%(今年になって初めて既存店売り上げがマイナス)
クリエイトSD 2005年4月1.5%、5月-2.8%、6月-1.2%、7月0.3%、8月0.9%、9月-2.2%、10月0.3%、11月-1.3%、12月2.9%、2006年1月-1.5%、2月-5.5%、3月-7.9%(今年の2月、3月は-5%以上の既存店売り上げの低下)
今年になってドラッグストア業界に突然過当競争が起きているのでしょうか?よくわかりません。個人的には去年の1月2月はインフルエンザの流行が激しく、3月4月は花粉症が大流行した印象があります。今年はインフルエンザも花粉症もあまり流行ませんでした。
原因はなんにせよ、月次情報や四半期決算が悪いと株価は当然下がります。クリエイトSDなどはPER17ぐらいまで下がってきました。これで分割して、決算が悪ければもう少し下がるんじゃないかいう気もします。
ドラッグストアという業種が過当競争に入ったとみなすか、あるいは天候や花粉症の流行り具合で一時的な業績低下にすぎないと見做すか、投資家として判断の分かれるところだと思います。
ただ「麦藁帽子は冬に買え」という言葉があるように、もし現在のドラッグストア既存店の低下が一過性のものと判断する投資家にとっては「良い買いの機会」が来るのかもしれません。
月次情報が良ければ買い、悪ければ買うというのがストレートな投資方法と思います。ただみせかけの悪さなら思い切って月次が悪い時に買うほうが大きいリターンが取れるのかなという気もします。ただみせかけの悪さと思って。実は本質的な状況の悪さの始まりだったら大変ですが。
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