270414
ミューズたちの光と影 Version II: fashionable women on the canvas (4/11~19) @ Bunkamura Gallery (道玄坂二丁目)
(英国の一級の人物画家 Mark Demsteader 氏と Fletcher Sibthorp 氏の作品。ジクレープリントと原画をとりまぜて。)
270414
古河原 泉 展 Color of Desire: Part II (4/11~19) @ Bunkamura Box Gallery (道玄坂二丁目)
(描かれる女性たちが凛として美しい。デッサン作品はいいのだが、油画は描法にもう一工夫ほしい。点描法ならぬ面描法というべく、貼り絵の感覚で油絵具をカンバスに置く手法は、個性的で良い効果もあげているが、その描法にストイックに固執して女性の顔もそれで処理してしまったので、ケロイドを病む女性のように見えてしまう。顔だけはもう少し細やかに描いたほうがいい。)
(ホイッスラー30代前半の「白のシンフォニー」No.2 と No.3 が呼び物で、しっかり網膜に焼き付けた。しかしぼくが好きなのは作家40代前半の Harmony in Yellow and Gold: The Gold Girl ― Gilchrist Connie と、さらにくだって61歳作の Little Rose of Lyme Regis だ。ホイッスラーが支援者のフレデリック・レイランドのために制作した華麗なる食堂内装 Harmony in Blue and Gold: The Peacock Room が大正8年にワシントン特別区のフリーア美術館に移設されたが、本展ではこの食堂内装を環境映像で再現して見せてくれる。そういう展示方法もいい。燻し銀のような「ノクターン」シリーズは晩年作かと錯覚していたが、30~40代の作だった。)