PR
Freepage List
2005年04月16日
カテゴリ： 家族
これは弟も同じ。
無意識の行為なのだが、ずっと変わらない。
今日の午後、外出先から帰宅した時、
母の車は車庫にあったので、うちにいるんだなぁと思いながら中へ入った。
しかし、台所も茶の間もしーんとして母の姿はない。
どこへ行ったんだよぉ？
少々焦る。
襖をあけてあちこち歩き回った。
母は昼下がりの明るい縁側に座っていた。
「あぁ、帰ってきたん？」
「うん、ただいま。何しよん？」
「この前買うたパンツ（ズボン）がやっぱりちょっと長かったけん、
裾上げしようと思うてな。」
見ると、三つ折りして几帳面に仕付け縫いをしている。
この几帳面さは昔と変わらないが、
その姿がめっきり歳をとり小さくなってしまったように感じて、
急に切なくなった。
きっと明るいところで針を持たなければ、
糸もちゃんと通らなかったのかな？と思うとなんとも言えなかった。
考えたら母は今の私の年齢の時には、父を亡くしていた。
以来、自分の事はかまわずに、弟と私を守り続けてきてくれた。
それなのに娘と息子はまだまだ心配ばかりかけ続けているし、
なんの孝行もできてないしで、
今日の母の姿は胸に突き刺さってしまった。
「ミシンかけてくれる？」と言うのでかけ始めたけれど、
そんな事しかできない自分が情けなかった。
最近母は寂しそうだったりする。
弟も私も結構出掛けている事が多いのだが、
先日はこんな変な事を言っていた。
「もし急に地震とかが来たら、
○○（私の名前）も●●（弟の名前）もおらんけん、
一緒にはおれんのやなぁ･･･。」
そんな事言わないでくれよぉ～。（涙）
自分で心配してしまうくらいマザコンの私は悲しくてしかたなかった。
しかし、照れがあって優しい言葉のひとつもかけてあげられない私。
あぁ、自己嫌悪。
そんな事があったので、今日はミシンをかけながら一大決心をして口を開いた。
「明日、高松へお買い物に行く？」
近々旅行する母がトラベルウェアとして欲しがっていた、
とあるメーカーのポロシャツを見に行こうよと言えた。
そんなわけで明日は早起きして高松まで行ってきます。
こんな事しかできないんだけど。
今日は二度とはやってこないんだよな～。
これからはもっともっと母との時間も大事にしなければと思う。
お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
【毎日開催】
15記事にいいね！で1ポイント
Comments
Calendar
© Rakuten Group, Inc.
