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直島（２００７．１２．９）

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2005年04月20日

うちの母の実家よりもまだ山奥で、市内からだと約１時間かかる場所です。
先月その人が、市内の住まいを引き払い実家に戻ってコンビニをやりますと、
職場に挨拶に来てくれた時には、言葉にはしないものの正直心配になりました。
なにせ人口の少ない山の町なので、
売り上げ維持と言う点では苦労するんじゃないかと思ったからです。
しかし同時に、出来る限りの応援はしたいと思いました。

で、本日がオープンだったので仕事帰りにお祝いがてら行ってきました。
田舎町にピカピカ光るコンビニ。
そこだけ輝くように（まるで竹の中にいたかぐや姫のよう）、無事オープンしていました。
駐車場には地元の軽トラックのおじさんまでがやって来ていて、
市街地のコンビニでは見られない風景。
店内も人でごった返していました。良かったね～。
夢を叶えるためにご夫妻で切り盛りするお姿を拝見して、
なんだか感動を分けてもらったのでありました。

ところで、ここまで行くのに今日は近道をしようと思って、
自宅から山道をグングン奥へ向かいました。
調子よくブンブン走っていたその時、
ふと道路情報の電光掲示板が目に入りました。
「この先、鬼籠野で通行止めあり。」
えーーーっ、なんですとー？
慌てて路肩に車を停車させ、携帯電話で目的地の町役場まで問い合わせました。

よっこ「あの～、佐那河内（さなごうち）から鬼籠野（おろの）に抜ける道って、全車通行止めですか？」

役場「はい。あ、でも迂回路はありますよ。でもねー、出来たら上八万（かみはちまん）から回られた方がいいですよ。」

よっこ「えっ、迂回路ってそんなに厳しい道なんですか？もうほとんどこっちに来ちゃってるんで、出来たらこのまま通りたいんです。」

役場「いえいえ、そんな事はありませんよ。ちゃんと通れますがね。」
↑今から思うとこの「通れますがね」の「がね」がまずかった。

電話を切り、え～いっ！と決心し、再度アクセルを力強く踏んでスタート。
この際申し上げておきますが、こう見えて私結構男らしい運転をするんです（笑）。
道があったらどこでも行ってしまうタイプかも。

九十九折りの道をガンガン攻め上がり、
役場の人に言われた通り「○○隧道」と呼んでも過言ではない、
古～い暗～い小さ～いトンネルを「ひゃーーーっ」と叫びながら駆け抜け、
（ほんまに怖くて心細くて、ここらでちょっと後悔しかけていた。）
抜けきったところを左の道へ上り始める。
これまた細い道で車一台通るのがやっとで、所々に待避所を設けてあるような坂道。
結局、雨で霞がかかった山を登り切りほとんどてっぺんに到着。
雲と同じ高さまでやってきた自分が滑稽でした（笑）。

そして地元の大きな椎茸農場の中を横切り、今度は下り坂に。
ジェットコースター並に急な角度の下り坂で、
「ひょえ～～、しゃれにならんがなーーーっ」と叫びながら、
でも結構なスピードで駈け降りました。（山中に居るのが気味悪く早く下山したかった。）
途中その椎茸農場にやって来るトラックと鉢合わせし、
泣く泣く坂道を数十メートルもバックで上りました。
中継カメラがあったら中継したいくらいスリリングなドライブでした。
コンビニに到着する頃には、すっかり車酔いしていた私。
二度とあんな道は走れまへん。
どこ走ったのか、ナビにもないような道だったし。
我が事ながら、無事で何よりでした。

コーラの炭酸で酔いを中和させ、帰りは素直に平地を走って帰りました。
その方が絶対早かった（涙）。
損して得取れ、急がば回れ、なんですね。
本日も学習。

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