北京1999

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1999年9月1日~4日
宿泊先:ホテルニューオータニ(景富宮飯店)
同行者:高校の同級生 Yちゃん


中国四千年の歴史に触れる旅。
トイレ事情にひきつる…まだまだだな

今回の旅の目的はずばり!万里の長城です。

9月1日(水)
   空港につくと、ツアーの現地ガイドさんが迎えに来てくれました。
   日本語を勉強している若い男の人です。
   そして、私達のほかに一緒に案内をしてもらうのは、女子大生3人組です。
   彼女たちは大学で中国語を勉強中なのだそうです。
   ガイドさんと中国語のレッスンに励んでいました。
   ボックスワゴンに乗せてもらって、さっそく観光に向かいます。

 天安門登城
   中には歴史的な場面を描いた絵や遺物が展示されています。
   見学が終わってでてくると、登城証明書を頂きました。




 景山公園
   名前の通りのところです。
   小高い丘のようになっていて、石段や坂をいっぱい上ってたどり着いた頂上からみた故宮はすばらしいものでした。

   夕食は、周恩来も訪れた全聚徳にて北京ダックを頂きました。
   お店に向かう際に、ガイドさんが、北京ダックは脂っこいからきらいだ。と言います。
   そして、出てくると「ねっ、まずかったでしょ」って、おいおい~。
   私は、ちゃんとした北京ダックは初めてで、こういうものなのかぁ~っていう感じでした。
   脂っこいとかっていうのは特に気になりませんでした。
   出口のところで丸裸のダックがいっぱいつり下げられていて、思わず記念写真撮っちゃいました。

9月2日(木)
   今日も同じグループで行動です。

 頤和園見学。
   元々は清朝の離宮で西太后も利用したところだそうです。
   今は公園のような感じになっていますが、ところどころに豪華な飾りがついた建造物があります。

   ここで事件が発生!
   途中でふっと気づいたら、カメラがない!
   いったいどうしたのか、よ~く考えたところ、5分ほど前に行ったトイレに置いてきた!
   あわててガイドさんに言いましたが、絶対に無くなっていると言います。
   日本では多分、トイレの忘れ物なんてしばらくは放置されているか、案内所に届けられているだろう。
   でも、中国では絶対にすぐ持って行かれる。
   だから行ってもムダだから、自分だったらわざわざ戻ったりしない。
   というのです。
   中国の方には申し訳ないのですが、実際に中国人のガイドさんがそう言いました。
   それでもお願いして、戻ってもらいました。
   他の人たちはその間に寺院内を観ているとのことでした。
   ガイドさんと二人で走って戻ったところ、言われた通り、カメラは消えていました。
   道すがら、私のカメラを持っているヤツはいないかときょろきょろしてみましたが見あたりません。
   幸い、フィルムを取り替えて1~2枚しか撮ってなかったので、それまでの写真は無事でした。
   しかし、中国に来てから、APSのフィルムなんて全然見かけなかったぞ。
   しかもケースは鞄の中だったから、カメラはむき出し。
   中国でAPSカメラが普通に使えるようになるまで、苦労するだろうなぁ。ふ~んだ!
   お陰で何を観たのかよく覚えていません。悲し~い。

   昼食は、田舎風料理です。
   ごく普通の中華料理といった感じです。
   おいしいものもありましたが、今ひとつかな?

   そして、いよいよ万里の長城へ移動です。
   万里の長城を登城できるところは何ヶ所かありますが、一番ポピュラーな八達領へ。
   市内から車で40分くらいのところにあります。
   車を降りてまずしたことといえば…
   そう、使い捨てカメラを買うこと。
   入り口付近の売店で身振り手振りを駆使し、コダックの使い捨てカメラを購入。
   すっごい高い!250元だった。日本円にしたら3000円くらい。びっくりでしょう?
   でも、せっかく来たのにカメラないんじゃなぁということで購入しました。
   こちらは2つのルートがあり、険しい男坂と比較的楽な女坂。
   私達は迷わず「女坂」を選びました。だって、おんなのこだもん♪
   ずっとずっと登っていくと、途中にはなぜか「せんえん、せんえん!」と叫ぶ射的屋が…。
   射的するのも変だけど、なんで私達が日本人ってわかるのさ。
   シカトしてずんずんと進みます。


汗だくで歩いた万里の長城です。死ぬまでに一度は行かねばと思っていました。

   坂もすごいのですが、階段がまたすごい。
   段差が50センチはあるかと思うような段。帰りは降りられるのか?
   そして、とても蒸し暑い日で、くたくたです。
   それでもなんとかがんばって、行き止まりに到着!
   しばらく風にあたって、涼んで景色を見ていました。
   さすがに雄大ですばらしい景色です。
   来た甲斐があった!
   なんていっているうちに、もう戻らなくては…
   今来た道を逆戻りです。
   いい加減いやになった頃、向こうの方にロープウェーが見えます。
   登りはがんばったから帰りは乗っちゃおう!
   入り口を探し、それらしきところへたどり着いてみると、そこは出口でした。
   出口があるなら入り口もあるはずと思い、ぐるぐるとまわって探してみましたが、見つかりません。
   中国語が全くわからない私達には聞くことも出来ません。
   しかたなく歩いて下りる決心をしました。
   集合時間も近づき、ぜーぜーと息をきらし、真っ赤な顔をして、やっと出口へ着くと、ガイドのにーちゃんが待っていました。
   女子大生達はとっくに帰ってきているとのこと。
   聞けば途中で戻って来たって。おいおい何しにきたんじゃい!


こんなのもらいました。


   すっかりのどが渇いたので、近くのお土産物屋さんで休憩させてもらい、ジュースを飲んでいました。
   お土産お勧め攻撃をかいくぐりながら…
   出発の前にお手洗いを借りることにし、Yちゃんと二人でお土産物屋さんの奥へ。
   なんだかうすぐら~い廊下です。
   そしてどうやらお手洗いらしきところへ着きました。
   でも、そこはまるで洞窟のよう。裸電球1個で暗く、とにかく怖い…
   上からは何やらぴちゃーんとしずくが落ちてきます。
   ひょえ~!
   何か出てくるんじゃないのか~。。。。。
   個室は3つくらいありましたが、あまりに怖いので、二人とも入ってしまっては危険(?!)と判断し、順番に入ることに…
   待ってる間はもちろん、中に居る間もびくびくしていました。
   もちろんなんにも出てきませんでしたけど、よーかいとか、おばけとか絶対いるよ、あれは…



   ●中国トイレ事情
     中国には街中のあちこちに公衆便所があります。
     でも、ドアがなかったり、囲いがなかったりするそうです。
     これは壊れているんじゃなくて、もともとそういう作りなんです。
     私はそういうところには怖くて行けなかったけれど。
     でも、観光地のトイレでドアがあるにも拘わらず、閉めないおばちゃんはいっぱい。
     普段閉めないから、そういう習慣になってしまっているのでしょう。
     空いていると思って入ろうとすると、おばちゃんがしゃがんでいるなんて!
     勘弁して欲しいです~。
     それから、動物園にもありましたが、有料の場合も多いです。
     といっても綺麗になっているわけじゃありません。
     お金払うんだから、きっと大丈夫なんて思っちゃいけません。
     紙をくれる場合もありますが、この紙がまたすごい。
     何十年も昔、日本にもあったワッフル素材(よく言えば)みたいな、いわゆる「おべんじょ紙」。
     あれに新聞まぜて再加工したみたいな紙です。
     こういうのが我慢できない人は中国には行けません。
     首都の北京でこうなんだから、他のところは一体どーなっているんだ!と興味津々。
     日本がきれい過ぎるんだと思いますがね。
     以上は私が行った時点での話です。
     オリンピック開催も決まったことだし、改善されているかもしれませんね。


   その後はおきまりのコース、ガイドのにーちゃんの稼ぎどころ、免税店と称した土産物屋さんへ。
   小さい段通があって、けっこう気に入ったのですが、2万円といわれ去りました。
   ペルシャ絨毯だって5000円で買えるよ。しかもお土産物屋で2万はないぞ!
   だって、2万円あれば余裕で1ヶ月暮らせるらしいです。
   ぞろぞろとおねーちゃんがくっついて来ましたが無視して何も買わず、晩ご飯です。

   晩ご飯は、四川飯店です。
   鄧小平も訪れた四川料理のお店です。
   四川料理は言わずと知れた激辛料理。麻婆豆腐などでおなじみです。
   でも辛い物好きなので、なんともなかったです。
   料理を給仕してくれていたのが、小柄でとってもかわいい女の子。
   料理の名前を大きな声で言いながら運んできてくれます。
   坦々麺が出たときにも「たぁんたぁんみぇぇぇん」って言ってました。
   真似して「たぁんたぁんみぇぇぇん」って言ってみたらほめられちゃいました。


9月3日(金)
   今日は一日自由行動です。
   朝食をホテルで済ませたあと、タクシーで北京動物園に向かいました。
   入場券を買おうとすると、窓口に並ばないで我先にと突撃しているおばちゃんたち。
   ちゃんとお行儀良く並んで買うなんてことはしないみたい…。
   圧倒されていると全然チケットを買えない。
   しばらく眺めて、どのチケットを買えばいいのか把握してから、ずんずんと進んでいき、チケット購入。
   もちろんいつものように指さし確認とジェスチャーで。

   ここの呼び物はパンダと孫悟空のモデルになったお猿さん。
   お猿さんはなんて種類だったか忘れた…
   とても広くてのびのびした動物園でした。
   パンダ舎は日本のパンダのように過保護ではありません。天候によっては外にも出ているそうです。
   そして、ここで発見したものが!
   パンダ舎の出口にある売店にいろいろなぬいぐるみが売られていました。
   その中にビーニーベイビーズもありました。
   ちょうど日本でビーニーが流行りだした頃で、発売日になるとソニプラに列が出来ていたものです。
   そこのビーニーの中に、まぼろしの”Peanuts”ロイヤルブルーがぁぁぁ!
   即、買いです。
   本物かどうかは鑑定してもらっていないけれど、もし本物だったら15万~20万円はするらしい。
   25元だったから、多分300円くらいでした。
   ビーニーはメイドインチャイナなので、ここにあっても不思議ではない。
   帰国後いろいろなHPで検索した限りでは本物くさい。
   英語がぺらぺらだったら、海外の鑑定屋さんで鑑定してもらうところなのになぁ。


これがまぼろしのビーニーベイビーズ  Peanutsロイヤルブルー 


   この日の昼食は動物園前のマクドナルド。
   私はどこに行っても、コンビニ・ファーストフード・デパートには行くようにしています。
   お土産物屋にはないおもしろグッズや現地の日常にふれられるから。
   中国のマックはパンがすかすかして、あんまりおいしくなかったなぁ。

   ここから地下鉄に乗ってホテルに戻ろうと思い、ガイドブックの地図を頼りに駅探し。
   駅の方向に歩いていくと、すごい工事をしています。
   でっかいダンプは走るし、道はぐちゃぐちゃ、土埃はすごいしでひどい状態。
   ちょうど、国慶節が近かったのと、オリンピック誘致のために国中で工事が行われていた時期でした。
   やっと駅を見つけたら、出入り口の周りも工事で削られていて、工事現場に取り残された状態。
   日本のように仮設通路なんてなく、土の上に誰かが置いた新聞で道が出来ていました。
   どろどろの靴を気にしながら地下鉄に乗ると、これまたいろいろな光景が目に入ります。
   500CCはあろうかというバニラアイスをスプーンですくって食べてる女の人。
   歌を歌って物乞いする女の子。

   ホテルに戻り、DFSへ行くことにしました。
   ツアーデスクで“くるくるくん”という日本語ガイド付きで市内を巡回するバスがあると聞き、これで行くことに。
   DFSに着くと、待ってると言われ、買い物するのに待ってられてもと思ったのですが、中に入ったらわかりました。
   ここには買いたいものなんてなかった。
   非常に品揃えが悪いです。わざわざ行ったのは間違いでした。
   その後、近くのデパートへ行き、食品売り場でおもしろお菓子や調味料・ビールなどを買って帰りました。
   くたびれたので夕食はホテル内の牡丹苑という中華料理店で。何を食べたか忘れました…


9月4日(土)
   帰国日です。
   午前中は故宮博物院を見学です。
   中国四千年の歴史の遺物は、台湾に持ち出されてしまったため、台湾の故宮博物院の方がお宝がいっぱいなのだそうです。
   ただし、故宮自体はとても貴重な宝物です。
   でも、ここは“ラストエンペラー”の撮影場所。
   ガイドのにーちゃんも、ここがあの場面のところとかの解説をしています。


紫禁城です。
ラストエンペラーの舞台となったところです。


   博物院の床は、とても貴重なもので、今後二度と同じものは作れないのだそうです。
   保護するために博物院に入る際には、靴にスリッパみたいなのをはかなければなりません。
   昼食は、広東料理です。
   おいしかったと思うけれど、あんまり覚えてない…


   こうして、教科書で見たぞっていうような場所を訪ね、おいしい中華料理をたんまり食べて初めての中国旅行は終了です。
   同じ中国系(っていう言い方は間違っているか…)の香港、台湾には既に行っていたけれど、北京はスケールが違いました。
   トイレにはびびったけれど、中国にはまだまだ行きたいところがいっぱい。
   西安で兵馬俑をみたいし、上海にも行きたい。九賽溝にも行きたい。
   まだまだがんばるぞっっ。




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