法隆寺・ならまち・薬師寺

奈 良 旅 行

USJですっかり遊んだあと、私とYちゃんは奈良へ行くことになってました。

10年ぶりくらいかな。
前回は母と2人で行きました。
その間に、出張帰りに新幹線を途中下車して近鉄に乗り、正倉院展を見に来たことがあったっけ。

特別どこに行くかも決めてない気ままな旅となりました。

2002年10月12日(土)    一日目

Yちゃんは午前中はお仕事があるので、お昼まで時間があります。
てことで、私は一人で京都へ行くことにしました。
確か二条城で特別公開をやってたはず。
新快速に乗り京都へ。
京都駅でコインロッカーへ荷物を預け、観光案内所で100円の地図を買って、パソコンのインフォメーションで確認してからバス停へ。
市バスに乗って二条城へ向かいました。


二の丸御殿です。

二条城は、徳川家康が京都御所の守護と将軍上洛の時の宿泊所として造営し、3代将軍家光により、伏見城の遺構を移すなどして完成したものです。
二の丸御殿は国宝であり、桃山時代の武家風書院造りの代表的なもので、部屋数は33、畳は800畳余り敷かれているそうです。

特別公開中の本丸御殿

創建当時の本丸は二の丸に匹敵する規模を持っており、内部は狩野派の障壁画で飾られていました。
落雷や市中の大火などで消失し、再建されたものの、撤去されました。
その後、もと京都御所今出川御門内にあった旧桂宮邸の御殿を移築したものです。

二条城は、来年で築城400年を迎えるそうです。
ゆっくりとお庭の散策などしていたら、1時間以上たっていました。
次はどこへ行こうかと、とりあえず四条へ出て本屋さんへ行こうと思い、大丸へ行くとワコールのバーゲン。
思わず買い物してました。

そろそろYちゃんの仕事が終わる頃なので1階の椅子に座って電話を待ってたけど、なかなかかかってこないから、とりあえず奈良へ向かうことにしました。
地下鉄に乗って京都駅に着くと、Yちゃんからの留守電が入ってて、すでになんばから近鉄特急に乗ったとのこと。
私が地下鉄に乗ってる間に…
あわてて、荷物をとり、近鉄の駅へ向かうと次の特急はまだ20分くらい先。しかたないので快速に乗りました。
結局Yちゃんを30分くらい待たせちゃった。

落ち合ってから、宿泊先のホテルへ。
「ホテルフジタ奈良」です。
荷物を置いてから、釜飯屋さんで昼食を食べてから、JRの奈良駅へ向かい、法隆寺へ行きました。

実は私は聖徳太子フリーク。
きっかけは山岸涼子の「日出る処の天子」。
漫画ばかりじゃなく、学術書や歴史小説なんかもいっぱい読みました。
飛鳥時代の頃って謎めいていて、時間の流れがゆったりとしている感じがして大好きなんです。

そして、「百済観音」のファンでもあります。
一応、美術の大学へ行っていた私は、学生の頃にたまたま上野の国立博物館で見た「百済観音」に一目ぼれしました。
数年前にも会いに行ったんだけど、今回は久々のご対面になります。


五重塔


なんとなくきれいだったので…


夢殿。

拝観時間が過ぎていたのですが、入り口だけならいいよと係のおじさんが入れてくれたので、このアングルから写真だけ。

いったんホテルへ戻り、荷物を整理してから「ライトアッププロムナードなら」を見物に行きました。
各地でライトアップをしているのです。
スタンプラリーもやっていて、協賛している宿泊施設でカードをくれます。
これをフロントでもらって出発しました。


興福寺の五重の塔


奈良国立博物館


東大寺中門


大仏殿


仏教美術資料研究センター


浮見堂

結局、2時間近くかかって夜の奈良を散策してました。
途中には、ライトアップをやってるってしらなかったら絶対に行かないって思うような真っ暗でコワイ場所もあったりしました。
でも、気候的にはかなり散策に適した時期だったので、気持ちよく歩いて堪能しました。
スタンプも行ける範囲のところは全部押して来たので、絵はがきを貰いました。う~ん、使わないし。でもきれいだからいいかって感じでした。

晩ご飯は、地元の居酒屋さんへ行こうと思っていたんだけれど、ガイドブックに載っていてチェックしていたお店に行ってみると、思いっきりオヤジ系の飲み屋。
かなりオヤジ化している私でも初めてのお店で赤提灯はけっこう厳しい。
うろうろしたあげく、少し先の串揚げ屋さんに入りました。
ここには、私のお目当ての地酒「春鹿 超辛口」があります。なんと+12という超辛口。
まずは生ビールを頂いてから、串揚げを食べつつ春鹿を頼みました。
しかし、全然辛くない。う~ん、どうなんだろう?辛口を期待してたら拍子抜けかな。
串揚げは一人20本近く食べてお腹いっぱいになりました。

そして、ホテルへ戻る途中ででっかいゲーセンを見つけたので、ついつい…
なぜか私とYちゃんはどこへ行ってもゲーセンで遊んでる。
京都でも、銀座でも。変なの…
しかし、酔っぱらっているからか、戦利品なし。ちぇっ。

2002年10月13日(日)    二日目

奈良の2日目は、奈良町の散策&薬師寺です。
9時すぎにチェックアウトして、荷物を預かってもらい、出発しました。
まずは、徒歩で奈良町の町並みを散策です。


奈良町の家の軒先には赤いぬいぐるみがぶら下がっています。
これは、「庚申(こうしん)さん」のお使いの猿を型どったお守りで、魔除けを意味し、家の中に災難が入ってこないように吊るしているのだそうです。
災いを代わりに受けてくださることから「身代り猿」とよばれています。
また、背中に願い事を書いてつるすと、願いが叶うといわれ「願い猿」ともいうそうです。

「庚申さん」とよばれる青面(しょうめん)金剛像は、西新屋町の奈良町資料館にまつられています。
中国の道教の教えを説く庚申信仰は、江戸時代に民間信仰として庶民にひろがりました。
言い伝えによると、人の体の中に三尸(さんし)の虫がいて、庚申の日の夜に人が寝ているあいだに体から抜けだし、天帝にその人の悪事を告げにいくといわれます。
その報告により寿命が決まるというので、人々は六十日に一度回ってくる庚申の日は、寝ずに「庚申さん」を供養したということです。
徹夜の習わしはなくなりましたが、身代り猿をつるし、庚申さんをまつる信仰は、今もこの町に息づいているのだそうです。

この「身代り猿」は奈良町資料館で売っています。
私もひとつ買いました。
お願い事は…「良縁成就」といきたいところだったけど、この頃いろんなことがありすぎなので、まとめて「心願成就」にしました。


奈良町資料館。身代り猿がいっぱいぶらさがっています。


国宝・十輪院。屋根の傾斜がとっても美しい。

さて、今日のお楽しみは「利き酒」。
奈良町にある奈良の銘酒「春鹿」の蔵元「今西清兵衛商店」へ行きました。
ここでは、400円のグラスを買うと5種類の利き酒をさせてもらえます。
このグラスがとってもきれい。ブルーとグリーンの2種類のガラスのおちょこです。
Yちゃんはこれがとっても気に入って、2種類買ってました。

飲み比べるとやっぱり味がぜんぜん違う。
ていうか、私はぐいぐい飲みすぎ。Yちゃんは日本酒が苦手なので、少しずつにしてもらっていました。
といいつつ、日本酒で死にかけた私は、やはり飲みやすい大吟醸がいいかなあ。
前夜、串揚げ屋さんで飲んだ超辛口も飲みました。
とてもよく冷えていて、きりっとした飲み口のいいお酒。
会社での飲み会用に1本購入しました。
そして、お世話になった専務への贈り物用に2本購入。こちらは超辛口と山廃仕込みの原酒。
お酒好きの専務はきっと気に入ってくれるでしょう。

少しよっぱらっているのと、お昼まで時間があるので、ライトアップでしか見てなかった興福寺へ。
有名な「阿修羅像」とご対面です。


昼間の興福寺

昼食は柿の葉ずしで有名な「平宗」。
茶粥のコースにしました。
お寿司に茶粥っていうのもなんだかご飯ばっかりで…。ま、いいか。

午後からは、荷物を受け取ってから近鉄にのり、薬師寺へ向かいました。
中学校の修学旅行以来かも。


薬師寺

薬師寺は、680年、天武天皇が菟野讃良皇后(うののさららひめみこ)(のちの持統天皇)の病気平癒のため発願され、創建された法相宗の大本山です。
創建当時は藤原京に建てられましたが、718年に平城遷都に伴い現在の場所に移転しました。造営は808年頃まで続いたそうです。
しかし、数度の災害と1528年の兵火により、当時の建造物は東塔のみが現存しています。


かなり歩いて疲れたのでそばの喫茶店で休んでから、近鉄に乗って大阪へ戻りました。
モノレールに乗って伊丹空港へ向かい、駅の階段を降りてきたら、なんだかひとだかりが…
誰か来るのか?
行ってみると、小泉首相でした。
手を振って、車に乗り込んでいきました。
こんなに近くでみたのは初めてだったわ。

空港ではYちゃんに見送ってもらって、6時の飛行機で帰りました。
家に帰ると、甥・姪、にゃんこたちの「お帰りなさい合戦」。
一足先に宅急便で着いていたUSJのお土産を広げて、大騒ぎでした。



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