欲張りママ

欲張りママ

東野圭吾の本

「放課後」
主人公が誰かに命を狙われている。駅のホームから突き飛ばされたり、上から鉢が落ちてきたり・・・そんな矢先同僚が殺される。本当なら自分が殺されてた状況で。謎を解いていくうちに、実は自分が狙われたのではなく、本当に殺された方を狙っていたことが判明。でも最後に・・・
わりと最初っから雰囲気的に、ラストが分かる。面白くないわけではないんだけれど・・・


「幻夜」
阪神大震災の日からあるきっかけをもとに行動をともにしてきた女性。「自分たちの幸せのため」と言う言葉に惑わされ、いろんな行動を起こすが結果・・・そして、女性が付いていた最大のウソを知った主人公・・・
女性がすごい!何事も思い通りにしている。言葉巧みにいろんな人を味方につけ。


「手紙」
親に先立たれたたった2人の兄弟。そして兄は弟を大学へ行かすためのお金が無く、そのお金を手に入れるために「強盗」を決意。見つかって「強盗殺人」になってしまう・・・そしてそれによって弟のおかれた状況・・・兄があんなことをしたのは自分の為だって分かってるけれど、それでも自分がおかれてしまった状況で兄を憎む気持ち。兄は誰に対しても申し訳ない気持ちで一杯で手紙を出し続ける。弟だけにじゃなく・・・
「犯罪者」の家族ってのは、やっぱりこういう目にあうんだろうな・・・


「悪意」
人が人に悪意を持つきっかけって、ほんの些細なことから始まるのかもしれない。その「悪意」を消化するか昇華させてしまうかは、その後の状況や性格にも拠るのだろう。「悪意」を持って相手に何かするにはそれこそ「きっかけ」が必要なのかもしれない。この主人公にとってはそれが病気だったんだろうけれど・・・


「秘密」
とってもとっても悲しいお話。不思議話なんだけれど。事故にあった妻と娘。死んだと思われた妻が実は娘に・・・娘の意識はどこへ?その状態が何年も続き、妻の意識は娘から離れて、娘の意識が戻ってきたかと思いきや・・・ラストは本当に泣けてしまう。悲しいというより、やりきれないというより・・・なんと言っていいかわからない。


「レイクサイド」
お受験に必死になる家庭同士が集まって湖畔の別荘で子供たちの勉強合宿。そこで起こる殺人事件。でもそんな事件よりも、私には「お受験」の「ウラ」に必死になってる姿が怖かった・・・「お金」はよく聞くけれど。ま、実際ここまでやってる人たちがいるのかどうかは、疑問だが。でもあってもおかしくないよなぁ・・・


「むかし僕が死んだ家」
昔の彼女の失った小さい頃の記憶を取り戻す為ある家を訪れ、そこで知った恐るべき事実。「幼児体験」っては、重要なんだなぁと思った。恐ろしいことがあれば記憶を閉じてしまうし、育てた人によって考え方も左右される。


「天空の蜂」
原発の上に新型の大型ヘリコプターがホバリング。通常原発の上は飛行機やヘリは飛ばないことになっている(らしい)。そのヘリコプターは何者かの手によって奪われ、操作されて原発の上にホバリングしている。そして彼らの要求を呑まなければそのヘリを原発の上に落とされる・・・
私は「原発」について殆ど知らない。やっぱりそこで働く人たちは「危険」なんだろうなぁ、とは思う。必要か不必要かと聞かれれば、「不必要になって欲しい」とは答える。この本を読んでちょっとは原発というものについて、知った気はするけれど、やっぱりまだ分からない。危険性というのは何であれ、決して「0」にならないものだとは知っている。知っているけれど・・・原発のそれはリスクが大きすぎるのではないか。かといって他の火力や水力で、補えるのか・・・


「香子の夢」
主人公香子はパーティコンパニオン。仕事を終え別れたばかりの同僚が毒で死んで・・・
古いものだからかもしれないけれど、東野圭吾さんらしくない1冊。面白いと言えば面白いんだけれど、普通の推理小説。


「依頼人の娘」
「探偵倶楽部」という金持ち専門の探偵屋が解決する5つの事件。中でも「探偵の使い方」。これはなかなか凄かったなぁ。「女の友情」も馬鹿には出来ない!というトリックなんだが・・・


「毒笑小説」
12編の結構ブラックユーモアたっぷりの短編集。最初に載っている「誘拐天国」、これなんてすご~く笑えるけど、1部の人にとっては笑い事じゃないんだろうなぁ。


「超・殺人事件 推理作家の苦悩」
推理作家の苦悩をテーマに8編の短編。ま、なかには「推理作家」ではないのもいるが・・・「超理系殺人事件」というのがあるが、あまりにも専門用語が多すぎ、内容も難しいので飛ばし読みしていたら、それが・・・・!というのが面白かった。自分もちょっと「登場人物」(!)気分を味わえる。


「ゲームの名は誘拐」
ちょっと読んだだけで落ちが読めてしまった・・・でも。それはそれで結構楽しい。いつ主人公が気付くか?それが「覗き見」気分を味わえて。ただこのラスト後の主人公、どう扱われるんだろう???という興味がわいてくる。


「仮面山荘殺人事件」
この話も面白い♪読んでる途中までどうして「仮面山荘」なのかよく分からなかったけど・・・ちゃんと意味解ったし。


「ある閉ざされた雪の山荘で」
役者ってすごいなぁ、と思った。話も面白い!演劇のテストなのか現実なのか。演出者から「閉ざされた雪の山荘」という設定で高原のペンションに宿泊することになった役者7名。そして1人づつ消えていき・・・

「回廊亭の殺人」
巻頭の著者の言葉に「トリックはたった1つ、しかも単純」とあるが・・・分からんかったなぁ。難しく考えすぎた?いやいや、そんなはずは・・・最後が酷いな。


「私が彼を殺した」
著者の言葉に「作者がちりばめたヒントを手がかりに真相を推理する」とあり、その通り本文中では犯人の名前は挙げられない。で、頑張って考えたんだけれども、誰が犯人だか解んないよぉ(T_T) 誰か答えを教えて~!!!


「嘘をひとつだけ」
5話の短編集。全話通して出てくる加賀という刑事さんが印象的。「切れ者で意地悪そうで。でも優しい人」っぽい(?)。「冷たい灼熱」がなんともいえない。死体の処理の仕方が・・・死体の年齢が・・・立場が・・・ラストを読んで痛くなった。


「交通警察の夜」
交通事故に関する短編6話。交通事故。読んでて怖くなります。これ読んだ次の日の運転、普段以上に気を使いまくって、かなり疲れてしまった・・・「分離帯」のラストなんか話が痛すぎて・・・肉体的にじゃなく、精神的に。実際の所はどうかしらない。でも、「交通警察」っていうのは「辛い」仕事だと思った。


「虹を操る少年」
はっきり言って「怖い」。そう思うことはやっぱり私は「旧人類(この話の中での)」なのかしら。変化を怖がってる?でもやっぱり「自分は進化に追いつけない」と思うのはすごい怖いこと。そりゃ進化し始めた人物を迫害するのは悪いことだと思う。進化し始めを「個性」と捉えた場合の話だけれど。追いつけない自分はどうなるんだろう?この話は私にしては珍しく主人公サイドに感情移入できなかった。だって怖いんだもん!


「探偵ガリレオ」
先読の「予知夢」と同じ登場人物。こっちの方が古いのかな?「予知夢」ほど「オカルト」色はきつくない。仕掛けがわからない!と言う話かな。それにしてもガリレオこと湯川という物理学者はホント博学。物理以外のことにも通じてる。すごい人物だねぇ・・・この湯川という物理学者と草薙と言う刑事の組み合わせのお話は面白いね。「探偵と刑事」じゃないあたりが、「東野圭吾」っぽくって。


「トキオ」
自堕落な生活を送っていた自分に、未来から息子が会いに来る。未来の息子とは知らず、しばらく一緒に時を過ごすことにより、マシな人間になっていく。そして・・・
「未来」を感じられる小説でした。


「怪笑小説」
読んでて怪しげな笑いをしてしまう短編9編。「鬱積電車」なんてホント読んでて、「そう思うよ!」っていう事が一杯あって。殆どの立場の心理がわかるだけに、結末がホント「怪しい笑い」になります。


「予知夢」
オカルトめいた事件を1課捜査官の友人で物理学者が謎を解き明かしていく短編集。「名探偵の掟」で、やたらと探偵モノを批判してたけど、よく考えるとこの人も「探偵もの」多いんだよね。最初読んだのだって「探偵モノ」だったし。それも根本的に「ありえない」と批判していた警察と探偵と言う組み合わせで。ま、面白いからいいけど・・・


「変身」
頭に銃を受け世界初の脳移植を行われた青年の話。元の人格が移植された脳の持ち主の人格に飲み込まれていく・・・
う~ん・・・なんだかよく似た話を読んだぞ。新井素子さんで。「今はもういないあたしへ・・・」と似てる。あれはクローンだったけど、設定自体よく似てるわ。


「白夜行」
小学生のころに、心に大きな傷を持った男の子と女の子が、成長していく上で、自分たちの生きやすいように、密かに犯罪を犯していく。男の子が女の子を助け女の子が男の子を助け。でも2人の仲は周りに知られず・・・
どうしようもない思いにとらわれた1冊です。


「分身」
自分と「似ている」以上に瓜二つの人物がいたら・・・クローン人間についての話。クローンの元となった人物は自分のクローンが、しかも2人いるなんて全く知らずにいた。クローンたちは自分の出生に疑問を抱き調べ始める。クローンたちも最初は自分そっくりの人間がいるなんて知らない・・・
あぁ、こわ~い。


「名探偵の掟」
探偵モノのトリックを分類してそのトリックごとにショートショートが作られているんだけれど・・・探偵物が好きな私としてはとっても「馬鹿にされてる」と感じてしまったわ。でも最後まで読んじゃったけれど・・・


「怪しい人びと」
7つの短編集。怪しい人ばっかりだわ・・・1番最初の「寝ていた女」と、途中の「結婚報告」が特に良かったな。


「鳥人計画」
スキージャンプを舞台に起こる1つの殺人劇。その舞台の裏には・・・スポーツの世界で一流を目指すというのは、本当に大変なことだと思う。いろんなことを犠牲にして頑張ってる人もいれば、天性なモノでこなしてしまう人もいると思う。なんだか、登場人物皆、かわいそうだったな・・・


「パラレルワールド・ラブストーリー」
パラレルワールド。「もし・・・」の世界、だよね。これはここの記憶を改造して「もし・・・」の世界にするというお話。そういう「仕掛け」に頼ってしまう自分を「弱い人間だ・・・」と自覚して、記憶の改ざんをする。嫌だなぁ・・・確かにとてつもなく辛いことかもしれない。でも・・・


「片想い」
殺人事件をきっかけに友人のジェンダー資質を知り、その事件の裏で何が起こったか・・・ジェンダーという事についてすごく考えた。自分がそうであるという事を告白するのは、やっぱりかなりの自分の中の壁を乗り越えないとできないこと。そして自分では「そうなんだ」と思っていても、周りから見れば「そういう部分もある」と思われること。(これは本人にとってはかなり不本意なんだろうけど) 見た目以外の、人間の性質で男っぽい、女っぽいってどうやって分けられるんだろう。


「同級生」
同級生の女の子の交通事故死にはじまり、教室で死体となって発見された生活指導の中年女教師、同級生の女の子の毒殺未遂(?)・・・途中で「きっとこの人が犯人!」と私が予想したのと違う結果で、楽しかった♪


「浪速少年探偵団」「浪速少年探偵団2」 
しのぶ先生と、教え子立ちの周りに起こる事件。解決までの過程も、それ以外も楽しい。まして「浪速」と言うだけあって、やたらと知ってる地名と言うか、「うちの近所」って言う所まで出てきて、身近に感じて面白かった♪でも作者のあとがきで「このシリーズはこれで終わり」とあったので、寂しい!


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