欲張りママ

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山村美紗の本

「花の寺殺人事件」
花で有名なお寺を舞台にした8編の短編集。


「紫水晶殺人事件」
宝石を軸にした4編の短編集。

「恋盗人」
「濡れ場」というのを殆ど書かない山村美紗さん。しか~し!この1冊は「濡れ場」満載。びっくりした・・・なんとなく「こういう落ちかな?」と思っていたのがあっていた。一応ちょっとは解るように伏線が張られていたので。主人公が可哀相だと言えば可哀相。でも、ちょっと「馬鹿」だと思った。感情移入しやすい私としては「イライラ」が募った・・・


「平家伝説殺人ツアー」
「平家物語」といえばあの冒頭分と船上の扇を射抜くシーンくらいしか記憶に無い(大学でやったのに・・・)。この話は平家にすご~く肩入れしてるお話なんで、「殺人ツアー」というより「平家」の勉強になったかな。「平家物語」読んでみようかな~、と思ったし。(もちろん現代訳で)


「エジプト女王の棺」
「カノピス容器」というのを初めて知った。実物見てみたいなぁ・・・今まで読んだ山村美紗さんの本の中でこれが一番好きかも。設定も事件を追っていく過程も。


「京都マネーゲーム殺人事件」
株がらみのお話。それにしても・・・いつも思うんだけど、主人公たち、その年齢にしてはお金持ちすぎじゃないか?!これらが書かれた頃はそうだったんだろうか・・・大卒で何年もたってないのに500万・・・信じられん。


「紫煙草の罠」
フィリピンから来た有力な貿易商をガイドしていた森麻子。彼女がちょっと離れた間に貿易商が殺され、煙草の葉の輸入問題にまつわる殺人事件。長編だけど、私好みじゃなかったな・・・


「殺意のまつり」
7つの短編。個々に面白いが最後に収録されている表題作「殺意のまつり」。これが面白い!特に落ちが。今まで読んだ山村美紗さんの作品とはちょっと違う。とは言うものの最初にこの話が載ったのは1970年代のこと。古いんだよね。「以前はこういう感じを書いていた」ということなんだろう。


「京都グルメ旅行殺人事件」
殺人事件のことよりも「何でこんな贅沢なグルメ旅行が出来るんだ!」ということばかり気になった。大学を卒業して25歳。働いてまだ3年でこんな贅沢なことばっかりでけへん!!ということばかり気になって・・・


「京都恋供養殺人事件」
京都有数の資産家の家人が次々と殺される。容疑者となったのは家人の婿養子と養女。最終的に犯人となったのはどちらでもないけれど、キャサリンがたどり着いた「真相」との違い。そして結末。途中ちょっと「間延び」って感じがしないでもなかったけれど、楽しめました。ラストが「ホンマにこれでいいの?!」って思ったけれど。


「流れ橋殺人事件」
表題と看護婦と新聞記者のコンビで謎を解き明かす2編とキャサリンシリーズ1編。表題作はあんまり面白いと思わなかったけれど、ラストに入っている看護婦と新聞記者のコンビが登場する「不倫の代償」。これは面白かった。まさか犯人があの人なんて・・・と言う面白さもそうだけれど、殺人を犯す「きっかけ」となった出来事が、うならされます。


「百人一首殺人事件」
キャサリンシリーズ。死体の上に百人一首の札が1枚置かれるという事件が連続。これは「犯人はこの人!」って分からない。だって動機がはっきりするのは「この人」って分かってからだもんなぁ・・・


「燃えた花嫁」
キャサリンシリーズ。新しい繊維を考案し、新しいデザイナーを起用して新しいブランドを作り一躍ファッション界のトップに躍り出た企業。そしてそのブランドにまつわり連続殺人が起こる。「犯人はこの人!」ってなんとなく分かるんだけれど、トリックが難しい。これは専門知識がないと思いつかないわ。


「ガラスの棺」
重要文化財に人名の落書きが!そしてその名前を持つ人物が死んでいく。TVキャスターで推理小説家の矢村麻沙子が謎を解き明かす。読み応えがあって面白かった。


「小京都連続殺人事件」
各小京都で「漆」という苗字の50歳代の男性が次々殺される。キャサリンが各地を訪れ真相にたどり着く・・・


「長良川鵜飼殺人事件」
キャサリンシリーズ短編集。「嵯峨野トロッコ列車殺人事件」は途中で私にも解けたわ!


「天の橋立殺人事件」
キャサリンシリーズ。う~ん。特にコメント無しです。


「京友禅の秘密」
短編集。「十条家の惨劇」がよかった。このシリーズって京都が舞台なせいか「名門」が多いわぁ。


「坂本竜馬殺人事件」
坂本竜馬フリークでないんで、どう死んだのか全然知らなかったけど、この本の中に出てきたので、ちょっと勉強になりました。いろんな説があるんですね。暗殺にしても・・・なんだかこの話は「殺人事件」と言うより「坂本竜馬」の方が頭に残ってしまった・・・


「京都鞍馬殺人事件」
日舞の名門流派の家元夫人が毒死。発見された日の朝キャサリンは自動販売機で不審な人物を見かける。
それにしても・・・日舞の世界ってお金かかるのねぇ。


「消えた相続人」
キャサリンの探偵モノ。このシリーズは結構好き。京都の旧家の娘が誘拐。誘拐犯と思われる人物3人はすべて死んでしまい、最終的に・・・そうきたか!って。


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