fin del mundo~USUAIA/ARGENTINA 世界の果て、と歌われた南米最南端の町、ウシュアイア。すっかりヨーロッパ化 してるけど、とても落ち着ける何かを持っている町。ここには、五右衛門風呂? 完備の民宿、上野邸がある。今はもう亡くなられてしまった上野爺さんが、カニ づくしの料理で僕を迎えてくれた。旅の中で最も気に入っている町のひとつ。
2nd stage start! capo de sagreb/PORTUGAL 深夜特急のハイライト、ザグレブの岬。ユーラシア大陸最西端のロカ岬は、リスボン からも近く、観光客がピストン輸送されてて、まるで宗谷岬みたいな雰囲気だった。 でも、こちらは誰もいなくて、まさに最涯の地。ここからインドまで、ユーラシア 横断の旅が始まる。
all is crossing,Istanbul/TURKEY 一番好きな町は?と聞かれたら、ダントツでイスタンブールをあげる。まず、 名前からして旅情をそそる(僕は名前にそそられて金沢に一年くらい住んだ 経験がある)。今も昔も、旅人にとっての交差点。東と西だけではない。 アフリカやロシア、中央アジア、あらゆる方面から旅人がここに集結し、出会い、 または奇跡の再会を果たし、お互いの情報交換に花を咲かせる。若い女の子は、 ヨーロッパ的ファッションを楽しんでいるけど、それでもスカーフ着用の女性も 多い。モスクの数がハンパじゃないので、アザーンの音も一段と派手に鳴り響く。 ボスポラス海峡には、アジアとヨーロッパを行き来する渡し舟が、もうもうと煙 を吐き、サバサンド~サバサンド~と日本語で魚サンドイッチの売り子の声が する。今でも、写真を見ただけで、音や羊肉の匂いまで感じることができる。 ただ、行くたびに値段が変わっている激しいインフレさえなければ・・・
at the pension in Istanbul/TURKEY イスタンブールの常宿、コンヤペンション。学生の短期旅行者も、3年くらい旅を 続けているツワモノも、この場所で酒を飲み、語り合い、今日もイスタンの夜は 更けていく。そして、夜明けのアザーンに起こされる。ここの情報ノートは 天下一品。ヨーロッパ人の書く内容は、自分の旅日記や、great,beautiful, wonderful といった言葉ばっかでまるで中身がないが、日本人旅人の残すデータ はすごい。たとえば国境情報、移転した大使館やバスターミナル、うまい両替 などの情報は、ガイドブックはもちろん、インターネットよりも勝る。 この宿の看板娘、エリフにメロメロになる奴も数知れず・・・