四葉のクローバー

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琳の治療(股関節脱臼) その1



1ヶ月検診でも、何も言われなかったので、ほんとにすっかりさっぱり頭から抜け落ちて、4ヶ月検診。「あれ?」といいながら何度も念入りに足を見る医師にも、
とくに何も感じなかった私。「やっぱり硬いなあ、一ヶ月検診で何にも言われなかった?」との言葉に、一気に思い出しました。「そうだった!退院のときになんか言われたぞ!」

この検診中も、翔の大騒ぎで、ゆっくり説明を聞けず(全裸になって、自分も検診を受けると大騒ぎ)、まだことの重大性を理解していなかった・・・。

家に帰り、医学書やネットで、股関節脱臼について調べようやく事態が飲み込めました。検診で整形に行く子のうち半数はなんともない、との記事に祈るような気持ちで一晩過ごし、翌日、朝一番に整形外科へ。そこでは「内転勤拘縮」との診断で
抱き方や、厚オムツ(あまりに漏れるので電話すると、必要ない、とのことでした)で2週間様子を見ることになりました。

実際には2週間待てず、10日ほどで再診。「積極的にはずれてはいないが」リーメンビューゲルをつけて治療しましょう、という。金曜日に装具屋さんがくるので
また来てくださいと言われ、とりあえず帰る。
帰り道、もっと早く整形に連れて行っていれば、とか、逆子体操をしっかりしなかったからかな、とか、抱き方が悪かったせいかもと、いろいろなことが頭を駆け巡り、涙が出てくる。やっぱり私のせいだ。

育児書にあった「先天的に骨の形成が悪いところに、不適切な育児が加わることで
おこる」との言葉が胸に突き刺さる。
琳1

5月24日金曜日、指定された時間に整形へ行くと、もう、リーメンビューゲルがベッドに準備されていた。
ネットで先輩方に聞いていた大泣きを覚悟していたが、以外にも琳はあっさり受け入れてくれた。先生にも「おとなしい子だなあ、泣かないよ」とビックリされる。
でも、ナーバスになっていた私はそれさえも「どこか悪いのか」と心配の種になる。今思えば、普段から翔にしいたげられてるから、かな。

夜も、一晩中抱っこして、と覚悟していたけれど、拍子抜けするくらい、いつもと変わりなく寝ている。いつもどおり、6時ごろミルクを飲んで、朝7時のおっぱいまで、起きることなく眠りつづけた。私のほうが気になって、夜中に何度も目を覚まし、確認してしまった。

琳はアトピーもあるため、かかりつけの小児科で「お風呂はベルトをはずして毎日きれいに洗うこと」と指示される。最初ベルトをつけたままのお風呂で、いっぺんに悪化したから。整形の先生の治療方針もあったのだろうけれど、何とか許可が下り、酸性水のふき取りも楽になった。
りん3

6月4日から理学療法士の先生によるマッサージが始まる。骨のはまりがだいぶ戻ったからだそう。
他の人に聞いても、マッサージしているところはなく、治療方針は色々だなあ、と変なところで感心する。

琳は診察にしても、マッサージにしても嫌がるでも、泣くでもなく、かといって喜ぶでもなく淡々と治療を受けている。
ベルトをはめたまま、足を開いたり、のばしたり・・・。言葉でいうのは難しいんだけど、キューピー人形みたい。キューピーさんをネンネさせて、足を動かすような動きなのだ。どれほどの効果があるのか、半信半疑だけどね。

ところが!マッサージを受けるにつれ、理学療法士の兄ちゃんが、「だいぶ筋肉がやわらかくなってきたよ」とか「夏にははずせそうだね」と細かく説明してくれる!彼は、琳と一週間違いのお嬢さんがいて、子供の扱いもうまい。


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