☆ 星に願いを・・・☆

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もっと一緒にいたかった

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優斗が亡くなってしまった。


個室が用意され私は 優斗を抱っこして廊下を通り 部屋に入った。


ベットに座り 優斗を抱っこしつづけた。横になるように言われたけれど


今は優斗を抱きしめていたかった。。。。


今しか優斗を抱きしめてやれない。。。。。。。


少しでも抱っこしていたかった。。。。


そして 優斗を家に早く連れて帰ってやりたかった。


私は 「 家に帰りたい。。。」そう言いました。


しばらくして 主治医から心臓に問題があったのかもしれないという説明だった。


原因は 調べてみない事には分からない事と言われました。


こんなに元気な赤ちゃんが急変すると言う事は 何かしら問題がないとおこらないこと…そう言う話だった。


私は ただ優斗の死が信じられなかった。


私は こんなに苦しんだのに優斗の体を傷つけるなんて絶対にいやだった。。。。


けれど 夫は何故優斗がなくなることになってしまったのか知りたがっていました。


夫はこのとき優斗が病院の事故で亡くなったと思っていたからです。。。。


しばらく 二人で話し合って条件付で調べてもらう事にしました。


優斗を連れて行かれてしまって 少しすると産婦人科の先生が来ました。


私は「 家に帰りたいんです。」とお願いしました。


内診をして それから決める事になりました。


内診の間 私は自分に起こっている事がなんなのか。。。。


現実なのか 夢なのか わけもわからず涙があふれてきました。


内診の結果 家に帰る許可がでました。


許可が出なくても 絶対に私が優斗を抱っこして帰るつもりでいましたが。。。。


その後先生に 「 母乳を止めるお薬をください」とお願いしました。


「 もう優斗はいないから母乳は必要なくなったんです 」


私の心の中に怒りが込み上げてきました。病院や先生に対する。。。


なぜ どうして優斗はいなくなってしまったのと・・・・


次の診察も 別の時間帯に誰もいないときに診察の予約を 先生は入れてくれました。


妊婦さんなんか 見れない・・・。


赤ちゃんの声も聞きたくない・・・・。


産婦人科の先生や助産師さんは 私の言葉に そのまま無理を聞いてくれました。


今考えると 産後3日目退院なんて 随分無理をしたなと思います。


そして 助産師さんに支えられて 部屋に戻る時。。。。


赤ちゃんの泣き声がしました。。。。。


助産師さんは 「 力が足りなくてごめんなさいね・・・。」と


私は 助産師さんに 「 もっと もっと  一緒にいたかったんです。。。。。。。」と




優斗と ずっと一緒にいたかった。。。。。。



もっと 優斗を抱っこしてやりたかった。。。。。



もっと 優斗と一緒にいたかった。。。。




(2005.4.11)

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