YO-YO TAYLER ロンドン発ヘアメイクのお仕事場

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映画ヘアメイクとの違い

■■■ ★★★ ファッション・ヘアメイクのセオリー ★★★ ■■■

★★★ 違いを見極める ★★★

先ずは、映画とファッションの違いを見極める為に今一度その基本的セオリーを見つめ直してみましょう。

★★★ _____ ★★★


★★★ 映画では‥ ★★★

映画メイクにおけるクリエイティブ力やオリジナリティとは?

映画における創造性は、ファッションとは全く違った領域のものだと、先ず認識することが重要です。

既に言及したように、台本を熟読し、ディレクターやスタイリストとよく話し合い、キャラクターを深く理解してヘアメイクを決める力量が、いわゆる映画で一番大切な創造力です。

ゼロの状態から実在の段階へ一人一人のキャラクターを自分の判断で立ち上げてゆく訳ですから、想像力や読解力が無ければ成就することは出来ません。

ディレクターに「この人は、どんな性格の設定?趣味は?好みは?今日着る服は?今日の機嫌(設定上)は?」と思いつく限りの質問をして、参考にしましょう。

オリジナリティ‥非常に難しい質問ですが、映画メイクというのは奇抜さを競うには適した場所とは言えませんので、どんなに美しい女優さんを特別な設定でメイクするとしても、そこに自分なりの烙印を刻み込むのは困難な場合があります。

兎に角、物語の設定に見合った、そして俳優さんがベストに見えるヘアメイク‥その方が重要です。そこにオリジナリティを同居させることが可能か否か‥はYO-YOも未だ疑問です。

映画ヘアメイクはセンスよりも技術が評価基準になることが多い ので、そこから上の段階は、自分なりの方向性や展望を慎重に見据える必要があるのではないでしょうか。

★★★ ファッション&ビューティでは‥ ★★★

その逆に、ファッション&ビューティは、まやかしの世界ですから、いかに非現実的で実際には絶対存在しないような度合いの「美と芸術」をヘアメイクで作り上げる、という面白味と醍醐味があります。

大手化粧メーカーの広告を見れば分かる通り、ポスターの中のモデルのような完璧な肌や、5センチも飛び跳ねた睫毛や、鏡みたいに輝く髪の毛の持ち主なんて、この世に存在しませんよね(爆)。
でも、そんな非の打ち所の無い「美」が消費者の願望と購買意欲をくすぐる訳です。

例えば素人女性が、真っ赤やショッキング・ピンクのアイシャドウを自分で使いこなすのは、まず無理です。
でもプロのメイクさんがモデルに施したメイクを見て、人はアラ素敵、私もこんな風になりたいわ、という願望のもとに使い方も分からない化粧品を買う訳です。

つまりファッション&ビューティは無鉄砲な「夢を売る」仕事です。
だから、ヘアメイクの仕事も夢と創造性に満ちた、強烈な印象のものでなければなりません。
広告目的の場合は、インパクトも重視されますから、オリジナリティがここでやっと発揮出来ます。

(とは言っても、それならファッション・ヘアメイクは自分の好き放題にやらせて貰えるかと言うと、全然そうでもないので、それはまた現実的な話になりますが、ちょっと覚悟が必要です。映画で言う監督が、ファッションで言うフォトグラファーに当たります。フォトグラファーは自分が撮りたいモノしか撮りません。だから、自分のスタイルと上手く噛み合ったフォトグラファーと仕事をするのが、とても大切です)

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