ポーの一族(萩尾望都)

ポーの一族(萩尾望都)
小学生のとき、親戚の家で別コミを読んだ。そのとき、連載されていたのがこの「ポーの一族」だった。ちょうどエドガーとアランが出会い、エドガーがバンパネラ(吸血鬼)であることがアランにわかってしまうという話の時だった。
 そのときは、ぞくっとして、でもひきつけられて、何度でも読み返してしまった。あとで単行本になったとき(中学生だった)なけなしのおこづかいをはたいて最初の2巻を買って、ようやく話がつながった。感動しました。
 14歳のころ、誕生日が来てエドガーを追い越してしまうのがたまらなく悲しかった。でも、追い越した。ずっとこのままエドガーの話を読みたいと思っていた。
 「エディス」で最後なんて思わなかった。キリアンの続編があるんだろうと思っていました。エドガーは出てこないでしょうけれど、いつかキリアンの話を読んでみたい・・と思っています。でも、無理かなぁ・・。


この「ポーの一族」の物語は、このタイトルの話が連載されていたわけではなく
ひとつひとつの独立した物語で構成されている。
全作品リスト
主人公はいつもエドガーというわけでもなく
そのとき、その時代によって異なっている。
「ポーの一族」というのはその中の1つの物語なのであるが
これは、唯一同じ時間帯の中に主要な3人の人物、エドガー・メリーベル・アランが存在する物語なのである。
物語全体を通じて流れているのは孤独な魂である。
本来なら成人してから一族に加わるはずが、余儀なく14歳でバンパネラになってしまったエドガーの苦悩・孤独(「メリーベルと銀のばら」)
まだまだ語りつくせぬ思いがあるが、この辺で・・・。

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