ゆうあい工房

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ペケ君のうその巻 9・10

「トイチ ( くん ) 冒険 ( ぼうけん )

ペケ ( くん ) ( うそ ) ( まき ) 第9回 ( だいきゅうかい )

暗黒魔王 ( あんこくまおう ) のたくらみ・その2



( かあ ) さんはもう 大急 ( おおいそ ) ぎで
暗黒魔王 ( あんこくまおう ) ( かく ) ( ) にやってきました。

隠れ家にて2.jpg

( かみ ) さまの 使者 ( ししゃ ) であるお ( かあ ) さんも
さすがにペケ ( くん ) ( とら ) わえられていては ( ) ( あし ) ( ) ません。


「おい! ( しろ ) キツネ」
「はい・・」
「お ( まえ ) 息子 ( むすこ ) がワシの 領地 ( りょうち ) 無断 ( むだん ) ( ) ったので ( ) らえた」
「お・・お ( かあ ) さん・・ゴメンなさい・・」

ペケ ( くん ) はお ( かあ ) さんに ( あやま ) りました。


「だまれ! 小僧 ( こぞう ) !おい・・ ( しろ ) キツネこの 始末 ( しまつ ) ・・どうしてくれるのだ?」
魔王 ( まおう ) さま・・お ( ゆる ) しください」
「フン!お ( たが ) いの ( あいだ ) ( ) わした 約束 ( やくそく ) ( ) っているであろう?」
「はい・・・」

( あく ) 使徒 ( しと ) である 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 神様 ( かみさま ) 悪行 ( あくぎょう ) ( つぐな ) いとして
ささやきの ( もり ) ( ふう ) じこめられていたのです。

そのときに 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 領地 ( りょうち ) となつた「ささやきの ( もり ) 」には
( けっ ) して 何人 ( なにびと ) ( ) ( ) らない
その ( ) わりに 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) も「ささやきの ( もり ) 」にとどまり
( もり ) ( そと ) ( ) ( ほか ) ( ひと ) 悪行 ( あくぎょう )
( おこな ) わないとの 約束 ( やくそく ) がなされていたのです。

そして 神様 ( かみさま ) 結界 ( けっかい ) 境界番 ( きょうかいばん ) 紫陽花 ( あじさい ) ( たく ) していたのです。


境界番の紫陽花.jpg

「どうした? ( しろ ) キツネ?なんとか ( ) え」
魔王様 ( まおうさま ) ・・まことに ( もう ) ( わか ) ありませんでした」
( もう ) ( わか ) ない?それだけか!?」
子供 ( こども ) ( つみ ) はこの ( わたし ) が・・」
「お ( まえ ) 責任 ( せきにん ) ( ) るのか? 面白 ( おもしろ ) い・・
それでは・・お ( まえ ) をささやきの ( もり ) ( ) ( ) めるが それでもよいのか?」

「そ・それだけは・・」

神様 ( かみさま ) 使者 ( ししゃ ) であるペケ ( くん ) のお ( かあ ) さんが ( あく ) 象徴 ( しょうちょう ) のささやきの ( もり )
( ) ( ) められてしまうと 神通力 ( じんつうりき ) ( ) えうせ、やがて ( ) んでしまうのです。

「いやなのか?それでは 小僧 ( こぞう ) ( ) べてしまうぞ!」

お母さんをおどす魔王.jpg

( おそ ) ろしい 形相 ( ぎょうそう ) ( おお ) きく ( くち ) ( ひら ) いた 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) がペケ ( くん ) ( せま ) ります。

「ま! 魔王様 ( まおうさま ) ・・お ( ゆる ) しを!」

( かあ ) さんは 必死 ( ひっし ) です。ペケ ( くん ) はガタガタ ( ふる ) えているだけです

「どうするのだ! ( しろ ) キツネ!!」
「わ・・ ( わか ) りました・・その ( ) わり・・ 子供 ( こども ) は お ( ゆる ) しください」
「そうか・・よし  オイ! ( しろ ) キツネをささやきの ( もり ) ( ) ( ) めろ!」

暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 手下 ( てした ) 命令 ( めいれい ) をします
そしてペケ ( くん ) のお ( かあ ) さんはささやきの ( もり ) ( ふう ) じこめられてしまいました。




「トイチ ( くん ) 冒険 ( ぼうけん )

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ペケ ( くん ) ( うそ ) ( まき ) 第10回 ( だいじゅうつかい )

暗黒魔王 ( あんこくまおう ) のたくらみ・その3




ささやきの ( もり ) は・・・・・・・・

「ああ・・ 今頃 ( いまごろ ) ペケは・・ 無事 ( ぶじ ) なのだろうか?」

ペケ ( くん ) のお ( かあ ) さんがつぶやきます すると ( まわ ) りの 木々 ( きぎ )

「だめだっポ~~。もう ( ) んでるっポ」
「だめっポ」
「そうだ!そうだ!」

こんな ( ふう ) 木々達 ( きぎたち ) 不幸 ( ふこう ) なことばかりを ささやきます。
そして ( こころ ) ( なか ) ( おも ) った ( こと ) にすら 不幸 ( ふこう ) 返事 ( へんじ ) をする
それはそれは ( おそ ) ろしい ( もり ) だったのです。


その ( ころ ) ペケ ( くん ) は・・・・
悪賢 ( わるがしこ ) 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) がペケ ( くん ) のお ( かあ ) さんとの
約束 ( やくそく ) なんか ( まも ) るはずがありません
ペケ ( くん ) はまだ ( ) らえられたままでした。

おどされるペケ君.jpg

ペケ ( くん ) ( くん ) ( ) ( ) ( ) 暗黒魔王 ( あんこくまおう )
手下 ( てした ) ( くろ ) コウモリにいじめられていました。

「おい! 魔王様 ( まおうさま ) 手下 ( てした ) になるピー」
「いやだ!」
「お ( まえ ) のお ( かあ ) さんはもうすぐ ( ) ぬピ~~もうすぐだピ~~」

そんな 言葉 ( ことば ) 毎日、毎晩 ( まいにち まいばん ) ペケ ( くん ) をいじめます。
暗黒魔王 ( あんこくまおう ) ( かみ ) 使者 ( ししゃ ) 子供 ( こども ) であるペケ ( くん ) 仲間 ( なかま ) ( ) ( )
自分 ( じぶん ) 部下 ( ぶか ) にしようとしているのです。




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