食いモン道楽3
12月20日（木）
本町の居酒屋
こっそり昨日で5回目の忘年会を済ませたモリユ、
一応これで大げさな忘年会は最終のハズである。
この今年最後（であるハズ）の忘年会は
本町のとあるビルの地下にある和風居酒屋で、
茶室のような狭いところに掘りごたつ式のテーブルがあり、
こぢんまりとしたあったかい家庭的な雰囲気の漂うお店だった。
関西ウォーカーという雑誌に載っていた。
ネットで検索すると「お得なクーポン」をゲットできる。
どんな風にお得かというと、
1ドリンクサービス・4名以上のグループにはワイン1本もらえる。
ウムム、なかなか太っ腹店長、惚れたぜ。（別にいいって）
部署の忘年会なんだけど、
この部署で一番の若手（お笑い芸人のよう）・モリユは、
幹事を引き受けるのをひどく嫌がった。
心配した通り偉いおじさん、先輩のお姉さん方は
好き放題注文を付けてきた。
「上限は5000円ね、でも美味しいお店にしてな」
「酒は飲み放題にしてくれ」
「みんなにとって便利な場所にしてな」
「初めての店がいい」
「ワタシ肉より野菜が好き」
．．．．って、ええ加減にせぃっっ！！！
と、実際はそんな偉そうにツッコミできないのだが、
なるべく皆さんの希望にそえるように、
ワタシはこの2週間、雑誌は目を皿のようにして隅々まで読み尽くし、
口コミは耳ダンボにして敏感に聞き取っていた。
そしてついにこのお店に狙いを定めて予約し、
先週こっそり友を誘って下見に訪れた。
太っ腹店長にも挨拶して、来週よろしくネとお願いまでしてきた。
店長もそんなワタシを気の毒に思ってくださって、
梅酒を一杯ごちそうしてくださった。ありがとよ、店長！！
モリユはありがたくその美味しい梅酒を一気に飲み干した。
あぁ下っ端は辛いぜ．．．。（下見か？）
ついに当日、たいへん盛り上がった。
一仕事終えた気分である。これで来年も良い年を迎えられそうだな。
******
※このお店の名前は「月ん中」という。御堂筋本町駅３番出口が最寄り。東京建物ビル地下1階。ネットで検索してみるとお得なクーポンがもらえる。
12月23日（日）
クリスマスディナー
クリスマス・イブってことで、
友人のお姉さんのお家でクリスマスパーティが催された。
23日の夜から泊まり込んで前夜祭だった。
Ｑ：だいたい「イブ」自体が前夜祭なのに、
何故そのさらに前日から盛り上がる必要があるのか。
Ａ：ただ飲む理由にしているだけだから、特に意味はない。
ということで、長年の飲み友達であるこの友人とその姉、
そして４年前からワタシらの集いに参加しているお姉さんの
ダンナさん（今年からダンナさんになった）と一緒に
盛大なお泊まりパーティを開くことになった。
玄関にはクリスマスリース、部屋にも大きなクリスマスツリー。
リースは手作りらしい。
テーブルにも翌日のパーティに飾る予定の
お花が可愛い花瓶に活けられていた。ワタシや友が
「わ～、すっかりクリスマスなお部屋やな～。可愛いなぁ。手作りなんてスゴイなぁ」
と褒めちぎると、
「せやろ？新婚さんて感じやろ？」
と随分自慢げだった。
その口ぶりはちっとも新婚さんの初々しさがないけど、まぁヨシとしよう。
結婚して初めてのクリスマスに、
泊まりに来いとワタシらを呼びつけたという事から察して、
たいして初々しい結婚生活を送ってるワケでもないんだろうな。
（余計なお世話）
そんな呼び掛けにご機嫌さんで駆け付けるモリユも友も
たいがいな女共だということだな。
（トホホ）
そんなワタシらの前夜祭メニューはモダン焼きだった。
あぁ聖しこの夜。
モダン焼きと一緒に4人でビール350mlを8本とワイン1本を開けた。
それから「クリフハンガー」というビデオ鑑賞だった。
これのどのへんが聖夜なのかは不明。
そして翌日は盛大なクリスマスランチだった。メニューは以下の通り。
（1）鳥モモのカリカリ焼き
（足先にはクリスマス風にヒラヒラの紙をリボンで留めている）
たまねぎを１玉、ニンニク１かけ、しょうが少々をすりおろし、
それらをヨーグルトとよく和え、カレー粉もまぜる。
たまねぎを扱う時は、鼻に詰め物をすると涙が出ない。
モリユも鼻にティッシュを詰めてたまねぎをすったんだけど（恥ずかしくないのか）、
それでも１個まるまるすりおろすのは 並み大抵の仕事ではない。
ワタシは苦痛に耐えて、泣きながらこの大仕事をやり遂げた。
鼻に詰め物をして涙流しながらたまねぎをすりおろす女
．．．まるで妖怪である。
塩コショウをよ～くもみこんだ鳥モモを、
そのヨーグルトに漬け込み下味を付ける。
30分くらいつけて、オーブンでよ～く焼く。
焼く時はヨーグルトは取り除く。
注意：そのヨーグルトは食べてはいけない。
モリユはそれをなめようとして怒られた。な
ので、たまねぎに混ぜる前に少しだけヨーグルトを残しておいてもらって、
それを食べた。
モモを置いた鉄板の空いたところに、軽く茹でたジャガイモやニンジンや、
大きめに切ったたまねぎを並べて一緒に焼いた。
皮がパリパリに焼けて、モモにもしっかりと味が付いてて、
もうとってもデリシャ～スだった。
カレーやニンニクや、ヨーグルトの酸味だとか、
たまねぎの焼けた香ばしさだとか、
モリユの涙だとか（いや、それは入ってないけど）、
何だかとっても美味しい味がした。
（2）たまねぎとベーコンのクリームソースパスタ
これもとっても美味しかった。
ブオ～ノ！！と言ってホッペを人さし指でグリグリしながら食べた。
（テンション上がって、すっかりイタリア人）
たまねぎはアメ色、ベーコンはカリカリに炒めて、
ニンニクと塩コショウで味付け。
その上に缶詰めのクリームソースを入れてさらにグツグツと火を通す。
スパゲッティをアルデンテに茹でて（ってこれが難しいけど）、
そのソースにからめて出来上がり。
（3）カキやホタテ、キノコ、パセリのパン粉焼き
カキやホタテをフライパンでオリーブオイルたっぷりで炒め、
白ワインを加える。それを大きめのグラタン皿に入れる。お汁ごと入れる。
そのフライパンで今度はキノコをたくさん炒める。
この日はエリンギとシメジを入れた。
少し油がなじんだら、それをカキとホタテの上にのせる。
その上にたっぷり刻んだパセリをてんこもりに乗せて、
その上にパン粉とパルメザンチーズをパラパラとかけて、
これもオーブンで焼く。
パセリがしっとりして、さらにパン粉やチーズにこげ色がついたら出来上がり。
これはもうホントに美味しかった。
どうして魚介類のお汁ってこんなに美味しいのだろう。
ワタシらはこの皿の底に残ったスープにパンをひたして食べた。
グラタン皿には何にも残らなかった。飢えてるのか？
（4）取って付けたようなサラダ
千切りキャベツの上にトマト。以上。
こうやって満腹なクリスマスパーティで、すっかり幸せ。
上記のお料理、お食事の間に、
シャンペン1本、赤ワイン1本、白ワイン2本空けた。
足りなくなってさらに赤白1本ずつワインを買いに走ったほど盛り上がった。
．．．4人で。（飲み過ぎ）
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