ケータイを持ったサル

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2004年06月17日

という本を読んでいる。

最初本屋で見たとき、どうせふざけた内容なんだろう、っておもったけど、著者は京大の霊長類研究所の教授。

読んでみたら、なかなかこれがどうして。
さすが霊長類研究者、でした。

ケータイを持ったサル、っていうのはコミュニケーションがサル化したということらしい。

日本の家族論やコミュニケーション論が書かれていて、う～ん納得なんだけど、興味のある方はぜひ読んでみてください。

ここで、私が一番へぇ～～～って思ったことは、どうやって赤ちゃんが言葉を話せるようになるか、ということ。

赤ちゃんが笑うときは、必ず足をばたつかせているんだけど、四肢の運動とタイミングを一致させていくことで、発声を質的に変えていくから、それはとても重要なことなんだって。

普通単語は多音節で出来ているから、息を一定の時間吐きつつ音を切るというい作業をマスターしなくちゃいけないんだけど、赤ちゃんの頃は一気に息を吐き出してしまうから、息を出す際に吐く空気量をセーブしつつ、狙った時間感覚だけ息を出し続けると言うことを学習しなくちゃいけないんだって。

あの手足のバタバタが、しゃべれるようになるのに重要な役割を果たしているなんて、思いもしなかった。

なかなか勉強になる一冊でした。

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