イグアスへ



《イグアスの滝》


 No1 イグアスのお月さま


イグアスの空港は、想像していたよりもこじんまりとした、
閑静で、のどかな空港であった。


久しぶりの地上の感覚・・・・・
サンパウロ空港から即トランジットでイグアスに来た・・・・・
思えば日本を発って30数時間・・・・・
やっと地上に降り立つことになる・・・・・
しかも、ブラジルの・・・・・・
感動的なことであった。

★こんにちは!! 《Ola!!》 (オラー!)
★はじめまして 《Muit o prazer》
(ムイト オ プラゼール)

100年ものむかし、笠戸丸でサントスの港に着いた移民の人たちも、
未知の大地で、夢と希望に体が震えたのだろうか・・・・・

「お天気がいいので、機体を滝に近づけまぁ~す!!」とアナウンス・・・
窓の外に悪魔の喉笛が急接近してくる~~~・・・・・・
臆病者の私は、「うわぁ~お!!突っ込む~!!」と思わず叫んだ。
だって、あのでっかい機体を滝に近づけるのですよ、
しかも、機体を斜めにして・・・・きゅ~~~ん・・・・
「ひぇ~~~」アクロバット飛行みたい・・・・
私は、すっかりアクション映画の中にいて、手にはぐっしょりの汗・・・・

なんとも、過激な超ヘビーなウェルカムサービスであろうか・・・・・
ド肝を抜く、ブラジル的なお出迎えであった・・・・・。


            イグアスの滝 上空

ブラジルでの、初めての二人の共同作業はホテル探しであった。
空港の案内所で、カタラタスの サン ジョアン ホテルを予約をした。
2泊・朝夕食事つき・イグアス観光付きで、二人でR$290!
日本円にして,17,000円位!!

疲れを知らない私たち・・・長旅なんかにはメゲない!!
荷物を整理し、シャワーで長旅の疲れ(汚れ?)を落とし
街に出かけることにした。
ほとんどの日本人は、タクシー利用!!
でも、現地密着主義の私たちは、ローカルバス!!
初めてのブラジルのバスに、私の胸はときめいた。

私 は 今、ブ ラ ジ ル 人 に な る・・・・



バスを待つ・・・・・
m

赤土の道を、土ぼこりを舞いあげてバスがやってくる・・・

道ばたのココナッツ売りのおじさんが、手をふって見送ってくれた。
「いいところだな、ここは・・・・・」そう思った。

ブラジルのバスは、面白い!!
前から乗り込むと、関所みたいなのがあって、
そう、遊園地なんかの入口にある金属のバーがクロスしてるやつ、
くるりと回転して、一人づつ入ってゆく仕組みのヤツ・・・・・
そんなのを、車掌が股ではさんでるの・・・???

どうやったら通れるの???わかんな~い!!

乗客はすべて外人さん、って言うか現地の人たち・・・・
戸惑う私に視線集中!!
何でこんなときに限って、レディファーストにするんだよ~・・・!!
お金を払うと足をどけてくれて、関所が開き、前に進める仕組みらしい。
パピ~の助けでやっと席につく・・・・・ふぅ~・・・・
照れ隠しに、心配(??)して下さった現地の方々に、
ジャパニーズ・スマイルを送っておいた。     

ブラジルのバス
            ここでお金を払う!!

バスにはエアコンはなかった。
唯一、運転席のフロントガラスの上に、ちょこんと、
ちっちゃなおもちゃの扇風機が舞っていた。

《Boa tarde!》 (ボア タルジ!) (こんにちは!)
と温厚そうな運転手だった・・・・
が、なんの、なんの・・・・・
壊れかけのサイドミラーごしに、さらに凶暴な暴走トラックと競いながら、
土ぼこりの道を口笛吹いて大爆走するのです!!
怖いよぉ~~~!!
外国映画で見た、壮大なスケールの土ぼこりのチェイスバトル!!
日本の暴走族に見せてあげたい、このスケール・・・・
でも、ホント怖かった・・・・
それでも、人々は信号を守らない・・・・・
なんとも平和な街イグアスであった。

夕食は、ステーキ!!
プールサイドで遭遇したイグアナのことや、
庭にころがっていたで~っかいカブトムシの死骸のことや、
ロスの空港のバドワイザー高かったことや、
イグアスで買ったジーンズとベルトの安かったこと・・・・
など、など・・・未知の国の出来事に、興奮さめやらぬ私の、
延々と続くおしゃべりを聞きながら、
パピ~は2枚のステーキをぺろりとたいらげた。
ガーリックのよくきいた塩ごはん(ブラジルご飯)は、やっぱ うまい!
 ひさびさのお国のご飯に、パピ~も満足げであった。            

食べるM
           ★ おいし~!! 《Gostoso!!》 (ゴストーゾ!!)
ステーキ2枚!!

夕食のあとは、プールサイドへ・・・・
空を茜色に染めた夕焼けは、
いつのまにか、満天の星空に変わっていた。
ビーチチェアーに寝そべり、くつろぐ・・・・・
昼間のざわめきが,ウソのような静寂・・・・・
目を閉じて、さらさらの風に体を預ける・・・
「いい気持ち・・・」
「ホントに来てしまった・・・・・」

昨夜(かな???)、名古屋空港を飛び立って、
一体どの位の時間が過ぎたのだろうか・・・・?
夜だか、昼だかわからない時間が流れ、
なにご飯かもわからない何度目かの機内食を食べ終えると、
サンパウロに着いていて・・・・・
うちから名古屋までが、5時間。
ロス経由でサンパウロまでが24時間!!
それから、イグアスまでが2時間。
トランジットやなんかひっくるめると、およそ37時間くらいの
長い長い空の旅であった。

「やれやれ、ずいぶん遠くまで来たもんだ・・・」
・・・・思わずつぶやいた。
見上げると、日本の真裏のお月様さまも、うなづいていた。
まんまるなお月さまであった。

幸運の旅人は、イグアスのお月さまに見入っていた。

★「き・れ・い・・・・」 《bonita・・・》 (ボニータ・・)

日本のお月さまもこんなにきれいだったけ???
思えば、日本ではお月さまを眺めるゆとりさえ
なかったような気がする。
かぐや姫が帰っていったお月さま。うさぎの餅つきが始まり、
月の砂漠にはラクダがふたつ・・・・・

ちなみに、ブラジルのお月さまの中では、セント・ジョージなる
偉大なお方が,ドラゴンと格闘中なんだとか・・・
裏と表ではこうも違うか・・・・

地平線の彼方にぽっかりと浮かぶ、お月見

イグアスのお月さまがクスリと笑った。

ひろ~いブラジルで、壮大な旅が明日からはじまる・・・・・
そう思うと
胸がときめき、眠るのももったいような夜であった。
  ★おやすみ~!! 《Boa noite》 (ボア ノイチ)           
秋 深 し 日 本 は 何 を す る 人 ぞ・・


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