要するに、その切り替えだね？両刀使いが、必要なんだね？

親の悩み・子供の悩み（後編）

前編で、「親の側からの悩み」を、考えてみました。

こちらでは、「お子さんが持つ大きな悩み」は、これではないかと思いまして、述べてみます。

学校生活・集団生活から出てくる悩みです。

ガリレオが「それでも地球は回る」と言ったために死刑となった（これも、いろいろな説があるようですが）事に対して、「ガリレオは、科学の分野から考えてみると大いに評価できても、社会科の分野から考えるてみると、駄目な人だ」となるそうな。

これは、私の一番苦手な分野ではありますが・・・。

その、集団生活は、力関係で成り立っている、上下関係を読み取って行動をすべき、ギブ・アンド・テイクこそが基本・・・、などといったルールが、良い悪いに関係なく、存在しています。

お子さんが、愛情に包まれて、すくすくと育っていった先が、今までと全く違ったルールの中に、飛び込んでしまう。

しかも、親は、そのルールを知っているのにも関わらず、お子さんには、一つも教えてあげていない・・・。

とすると、お子さんは、そういったルールの中で、あがき、苦しむことになります。

助けを求める先は、一歩先を泳いでいると思えるお友達。

親よりも友達を頼る年代、これが、青春時代とダブっていきます。

一歩間違うと、いじめに遭う。

負け組よりも、勝ち組へ、とばかりに、うっかりとすると、いじめられるよりも、いじめるグループに入っていく。

良心としては、「先生が、間に入って、いじめの止めに入ってくれないかな」と、願うけれど、そういった流れの中にいて、いじめをやめることはできない。

といって、密告など、とんでもない。ばれたら、今度は、私が、やられてしまう。

一歩間違うと、悪に手を染めてしまう。

強いグループの仲間入りをしていれば、いじめには遭わない・・・、と、安心していたところ、そこが、不良グループのたまり場で、「オイ、万引きをしてこい！」の、命令に、捕まる怖さより、仲間からのいじめの方が怖いことから、命令に従っていく。

また、グループからの脱退者を掴まえて、「オイ、あ奴を、リンチにかけろ」の、命令に、躊躇はできない・・・。

親として、これらを、どのように、考えていきましょうか。

学校生活・集団生活では、当然、理想的な「親分」になる必要はないし、かといって、いじめに遭う「いじめられっ子」になるのがいいことではない。

或る程度、中庸（広辞苑：かたよらず常にかわらないこと。）を保てる少数（目立たなくていいから）の良い友達をもてるよう、それとなく、教えといたり、様子を聞いたり、相談に乗ってあげるのを、習慣にしておくのが、いいのかもしれません。

親は、力を抜いて、さりげなく、それとなく、教えてあげるのです。

アフリカ・サバンナの動物の生態の様子を、テレビでやっていたら、「草食動物って、群れから、外れると、肉食動物に、食べられてしまうのね。」などというところから、「あなた、いじめられていない？」「いじめてもいない？」といったところから、話題をそっちへ持っていくことだって、できます。

お子さんにとっては、愛情第一の家庭生活があって、そして、外での団体生活にあっては、ルールに則った方法で対処していく・・・、この切り替えを身に付けるといいのですが。

お子さんが持つストレスが小さくて、家に帰ってくるだけで、そのストレスは、ほとんど消えてしまっている・・・、のであれば、「反抗期で、どうしていいかわからない」という、親のお子さんに対する悩みも、小さなものになるのですけれど。

「人生の初志」は、「最後に「楽しかったよ。ありがとう」と言えるような生活をする」ことにしました。

[ 採点を！この主旨がまあまあでしたら、キックを！ ]

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