無作為という作為は、最善？

北朝鮮のミサイル発射問題で、河村官房長官が「一両日中に迎撃のための破壊措置を命令する」と、述べたという。

迎撃は、イージス艦からのＳＭ－３、
陸上からは、ＰＡＣ－３というパトリオット・ミサイル発射システムによるものがある…、とか。

これらが、発射されたときには、いくつかの問題が起こります。

第一の問題は、北朝鮮が、 衛星迎撃なら「戦争」 する声明を発表していることです。

いとも簡単に、開戦となる可能性があるわけです。

たとえ、日本本土に、その物体が、落ちるとわかり、迎撃したとしても、北朝鮮は、「迎撃しなければ、正しく、人工衛星になった」と、主張するでしょう。

そして、その攻撃は、身近な、韓国に、攻撃を始めることから始まるのかも知れないのです。

一気に、ど派手な戦争に発展してしまいます。

第二の問題は、迎撃に使うＳＭー３にしても、ＰＡＣ－３にしても、

それが、相手を、破壊できても、破壊できなくても、

その破片が、落っこってくるということです。

迎撃をする・しないを決める判断基準は、被害を最小限に抑えることにあります。

ですから、原爆を搭載した、ミサイルの攻撃がきたのなら、迎撃に使うＳＭー３や、ＰＡＣ－３の破片が散ってこようが、

それにはもう、目をつむるしかないでしょう。

原爆が爆発したら、最大の被害が出るわけですから、それが、爆発する前に、そのミサイルを破壊しなければならないのです。

その攻撃ミサイル迎撃に成功した結果、放射能物質が、わが本土に、ばら撒かれたとしたら、これも、甚大な被害が出ますが、原爆の爆発よりはまし、となります。

今回の問題は、もし、コースを外れて、日本本土に、落ちてくるものが、原爆搭載のミサイルではないのでしたら、

そして、放射能物質の拡散の心配はないとれば、迎撃に使うＳＭー３や、ＰＡＣ－３の破片の被害も、考慮したうえで、

最小限の被害で済む方法を考えてもらわなければなりません。

つまり、北朝鮮のミサイルの、第一弾ロケットや第二段ロケットが、日本に落下したとしても、

何もしない方が、被害最小限になる可能性が、高いのです。

「衛星破壊で戦争」の可能性や、迎撃ミサイルの破片による被害は、決して、日本の利益になることではありません。

面子で開戦 などは、やめてもらいたいものです。

その後の、強硬な外交姿勢で、優位に立つほうが、どれほど、わが国のためになるかは、目に見えているのです。

「人生の初志」は、「最後に「楽しかったよ。ありがとう」と言えるような生活をする」ことにしました。

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