思い出の梅田

『思い出の梅田』

「どこに行く?」

行く宛てもなく。。二人は並んで歩き始めた。。

(彼にはどう映ってるんやろ。。)

やっぱりそれだけが気がかり。。

歩き始めてまもなく。。

そんな不安をかき消すかのように
彼は人込みの中で手を繋いできた。。

ぎゃっ。。。(u_u*)ポッ


「お茶でも飲もうか。。」

梅田の雑踏の中。。とりあえず喫茶店を探して歩き回る。。

ガチガチの私は言葉数も少ない。。


「どうしたん?緊張してんの?」

彼はそう言いながら。。握り締めた手に力を加える。。

ぎゅっ。。ぎゅっ。。

すっかり私は夢心地。。

喫茶店でひとしきり話して緊張を解いた後
また二人は雑踏の中を手を握り締めて歩き回る。。


「昨日は怒ってたんやね。。(笑)
 日記読んだよ。。」


昨日。。私がやっと逢う決心がついたことを告げた後
彼はそれを喜びながらも束の間連絡が途絶えたことに
私はちょっとむかついてた。
それを書き綴った日記を彼は読んでいた。。


「うん。。ちょっとね。」

もうそんなことはどうでもよかった。。

それよりも。。

こんなオバサンと手を繋いでて
彼は恥かしくないのだろうか。。

そればかりが気にかかる。。

人込みの中。。人目も気にせず前を向いて歩く彼。。
私は気後れして顔を上げられない。。
うつむいたまま彼のそばに寄り添う。。

辺りが夕闇に包まれた頃
彼が足を止めたのは
一軒のラブホの前だった。。

いくら好きな人でも
これだけは避けようと心に誓ってた私は
彼の手を思いっきり引っ張り返した。。

そんな経験のなかった私は
さすがにそれだけは抵抗があった。。


「これだけは止めよ。。ごめんね。。」

彼を試してみたい気持もあった。。
これを拒絶したら。。どう変るのか。。
それだけが目的ならば。。きっと態度は変わるはず。。


「そっかぁ。。じゃぁカラオケでも行くか!」

すぐに彼は切り替えてカラオケを探し始めた。。

ホッ。。ふぅー(-。-;)

カラオケの部屋に入ると
すぐに二人の恋のテーマ曲「白い恋人達」を歌い始めた。

上手いらしいとは聞いてはいたが。。
あまりに上手すぎ~。
ウマイウマイ ””ハ(^▽^*) パチパチ♪

私の肩を抱いて。。次々と恋の歌を歌ってくれた。。

ラインハート1

そんな夢のような時間も瞬く間に終わり
二人はまた梅田の町へ

私の帰宅時間が迫ってる。。

バーゲンに行って来ると出かけた私には時間がなかった。。


「そろそろ時間やね。。」
「うん。。」


信号待ちの時間ももどかしい二人は
交差点で抱き合いそうになる。。


「ちょっと暗がりへ行こう。。」

彼に導かれ人気の少ない路地へと入る。。

(キスしてくれるのかしら。。。?)

高鳴る胸を抑えながらついて行くと。。

また彼はラブホの前で足を止める。。

ゞ(ーー*)おい。。。


「ちょっとぎゅーってするだけだから。。」

私だって。。ぎゅーってしてほしいよ。。
でも今日はダメ。。

またまた彼はすんなり諦めて。。


「じゃぁ 観覧車に乗ろうか?」

「うん♪(^-^)」


時間を気にしつつ。。
二人は阪急HEPの観覧車へと急いだ。

NEXT蝶



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