私に「女」を思い出させた人達。。１

『私に「女」を思い出させた人達。。１』

ずーっとずーっと…
二十年近く私は自分が「女」であることを忘れていた。。

それを私に気付かせたのは…
５年前ネットを始めた私に最初にメールをくれた人だった…。

その人は有名私立高校の教師で趣味の話題を通じて知り合った。。
さすがに高校教師だけあって凄い文才の持ち主だ…。
経験のなかった私は即座に彼のメールの魔力に執りつかれた。。

彼は知的な表の顔とちょっとＨな裏の顔を実に巧みに使い分けた。。

ほとんど真面目な会話が続く中…
ある日ふと自身の不倫論を語ってきた…。

「これからの人生をときめきを感じずに終るのは
もったいないと思ってる不埒な男です。」

「不倫」なんてＴＶドラマの世界だとしか思ってなかった私には
脳天をカチ割られたような衝撃だった。。

こんなに知的でスマートな先生（その時点では勝手な想像）
の口からこんな話が出るとは・・・。
それ以来…すっかり彼の言葉の魔術に洗脳されてしまった私。。。
全く免疫のなかった私はいつも笑われてた･･･。

「ウブなんだから夢さんは。。。」って。。

マジ全くウブでした。。。σ(^_^；)私。。。

いつしか見えないあの人に夢中になってた。。
ＰＣの中でだけ会える人。。
(実際の出会いは私が拒否ってたんだけど。。）
現実は全て上の空。。
ＰＣの中のその人にだけ向き合うようになっていた。。

そして数ヶ月経ったある日。。
ふとＮＥＴ依存症の危険を感じてそのメール初恋は終わらせた。。

妄想の世界の怖さを初めて痛感した時でした。。