アル中関連本


アル中になるという統計がでているそうです。
両親ともだと、もっと確率はあがるとか。
大人になって、あんな飲み方はするまいと思っていても、
なぜだか、そうなってしまうことが多いそうです。
ということで、アル中の勉強のために本を読んでみました。


なだいなだ氏の著書
精神科医かつ、物書きであるので、
とても読みやすい。


アルコール中毒~物語風~
  氏が日本初のアルコール専門病棟を受け持ったときの話。
  物語風なので読みやすい。
  現在の治療法が主流になった理由がよくわかる。



アルコール問答


  患者と患者の妻と医師の対話形式で書かれている。(フィクション)
  アルコール中毒の社会的背景などがよくわかる。
  アルコール中毒~物語風~と重複する内容も多い。

アルコーリズム


  アルコール中毒、アルコール依存症、
  どちらもしっくりこないので、
  そのままアルコーリズムというタイトルにしたそうです。
  内容は上記のものとやや重複。
  それでもスルスル読めてしまうのは、
  なだいなだ氏の腕でしょう。


依存症(アディクション)


  アルコール以外の依存症についても書かれている。
  体験者手記が中心。






今夜、すべてのバーで


中島らも氏のリアルな小説。
物語の最後はハッピーエンドですが、
アル中の最後の悲惨さは、著者が身をもって証明しています。
誰もがアル中になりうる社会だと認識しましょう。
今、社会を恨んでも解決しませんから、
自衛するしかないのです。
とりあえず、おいしいから飲むのではなく、
酒で憂さ晴らしをしようとか、
酒ちょっと飲んで眠ろうとか、
酒に何かの効果を期待して飲む人は要注意です。
読み物としては、難しい言葉も出てきますが、
かなり面白い仕上がりになっていると思います。


「飲まない幸せ」を手にする方法
(アルコール依存症〈回復ノート〉 (2))

一度断酒が成功している人向け。
テキスト的文章があり、設問が3つばかりあります。
書き込めるようにはなっているが、
書き込む人はあまりいないかも。
心がゆらいぎそうなとき、ゆらいでしまったときに
役に立ちそうですが…。
果たして、そんなとき、この本を開く人はいるのでしょうか?


「家族」が幸せを取り戻すとっておきの方法
(アルコール依存症〈回復ノート〉 (3))
患者の家族…特に配偶者(主に妻)向け。
これを読んで、共依存であることを認識して
患者を上手に支えつつ、
自らも幸せになりましょうという趣旨。
こちらも、テキスト的文章のあと、設問が3つくらいあり
書き込むスペースがあります。

この手のものは、家族といっても主に配偶者や親など、
患者と対等もしくは患者より立場的に上向けが多い気がします。
子どもは、AC向けの本を読み漁るしかないのでしょうかねぇ…





















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