あたしには神さまが見えない

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nipponites @ Re:過去に遡る旅(06/24) お帰りになさい~ユウリィさん(^^) もう…
Ikuho @ げんきなんだ☆ ユゥリィさん、お元気でしたか? なつか…
Ikuho @ Re:Not, it's too late(09/14) わあ、ユゥリイさん! お久しぶりです! …
Marketplace @ Re:Not, it's too late(09/14) 夏はまた来るよ! 今年と同じ夏とは限ら…
nipponites @ Re:Not, it's too late(09/14) ユウリィさん、こんにちわ、お久しぶりの…
2009/02/01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
クルマに乗るのは、好き。

ピアニストのように繊細なドアノブをそっとつまみ、ドアを開けてクルマのシートに滑り込む。イグニションキーをひねり、ガスペダルをわずかに踏み込む。ずっと眠っていたエンジンは少しだけぐずついたが、すぐに火が点り、冷え固まっていたクランクが、ピストンが動き始め、排気管から水蒸気が白煙となってたなびき始める。

冷たさに硬直しているリアスクリーンを割らないように慎重に幌を畳み、昨日から決めていた曲をオーディオで掛ける。そろそろとガレージから這い出てみれば、輝きを失いつつある星たちのまたたきが見えた。風は強く、冷たい。

あたしは首に巻きつけたマフラーと目深に被ったキャップを合成風に飛ばされないようもう一度確認してステアリングを切り込み、ハイウェイのランプを上る。

最初のコーナァを抜けると、コバルトブルーに染まった空がスクリーンいっぱいに広がり、あたしは右足の踏み込みを抑えられなくなる。速度計と回転計の針が踊り、そこだけはあの長い半島で生み出されたクルマの末席に名を連ねていることを主張すべく、エンジン音と排気音にキャビンは満たされる。シンバルとトランペットとティンパニがかき鳴らされ、あたしはオーディオのスイッチを切る。どのみち聴こえないのだし----あたしはこのクルマのシンフォニーがたまらなく好きなのだ。

東の空に低く垂れこめていた桃色の綿菓子のような雲が払拭されたころ、岬の先端にたどり着く。そこから見下ろす海はターコイズブルーで、強風に押されて潮目が激しく流され、コットンのような泡がちぎれて飛ばされていた。


いまごろになって、もう少しシーツの感触を楽しむ誘惑に駆られたあたしは、家路へと舵を向けた。人懐こいウミネコがあたしの車にまとわりつき、しばらくの間並走して競走した。

花粉が舞い始めるまでの間、あと何回クルマ遊びができるのだろう。
すっかり日が昇ったころ、あたしはベッドにもぐりこんだ。






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Last updated  2009/02/06 01:09:46 AM
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