あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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将棋(駒)や碁(石)のあそび



将棋(駒)や碁(石)のあそび

日記に綴ってきたエッセイを小テーマで整理して掲載しています。

遊びとしての碁と将棋、その今昔   2003年10月7日(火)
 「ヒカルの碁」以来、子ども達の間で碁が流行っている?そうだ。と言っても、子ども達が普段の遊びの中でやっているわけではない。 おとなが碁会所でやるように、趣味的にやっている。趣味も大きな意味では「遊び」に入るが、「子どもの遊び」とはニュアンスが少し違う。その点で、昔の子ども達での将棋は「遊び」そのものだった。それだけ、将棋を知っている子が沢山いたからだ。今の子ども達の碁もいずれそうなるのか?・・・・・

将棋遊びをさらにつっこむ!   2003年10月8日(水)
 将棋遊びの廃(すた)れた原因として、家庭から将棋盤と駒が少なくなったからだ。遊ぶにも盤と駒が無くては遊べない。またその少なくなった原因は、自宅で将棋を指すような近所づきあいが出来にくくなったからに他ならない。縁台将棋が路地裏から影を潜(ひそ)めてもう久しい。あのダイソーで、将棋の駒を見つけた。木製の立派な物だ。盤もあった。早速買ってしまった。

将棋倒しはドミノ倒しに取って代わる?!   2003年10月9日(木)
 将棋倒し、痛ましい事故の見出しともなるこの言葉。子ども達は、わかるのか?。多分、ドミノ倒しならピント来るだろう。小さい頃は、家にある駒を持ち出して、将棋倒しをしてあそんだものだが。今は、あまり見かけない。将棋倒しと言う言葉が、ドミノ倒しに取って代わられる日が、やがて来るのかも。新聞見出しも「ドミノ倒しなり、大事故」のようなことに。

ひょこまわりのユニークルール   2004年1月12日(月)
 双六系「あそび」のひとつ、将棋の駒を使ってやる「ひょこまわり」には、地方地方それぞれのユニークなルールがある。そんな中から、私がやった大阪のものを紹介する。(同じ大阪でもいろいろあるが。)まず、駒(金将)を振る時のルールから。全部が裏向き(白い面)になった時は「スマ」と言い次の角(コーナー)まで進み一段階昇進。表(金将)が一枚だけ出たら「おめでた」でもう一回振れる。駒が重なったり盤から落ちたら「ババ」でその数だけ戻る。駒が逆さまに立ったら「ピンコ立ち」で百マス進む。次に駒の進め方として、誰かの駒のすぐ後ろに止まったら「プッスン」となり相手の駒はひとつ進み自分の駒はひとつ戻る。誰かの駒と同じ位置に止まったら「ぬくぬく」で両者4マス進む。上位の駒が下位の駒を追い抜いたら「殺し」となり、殺された駒は次に上位の駒が通り過ぎてくれるまでしばらく休み。その他には、「灸(やいと)」「起こし」「起こし賃」「戦争」などがある。これ以外に、おそらくその地方独特のルールがあることだろう。元は、単純に出た目だけ進むだけだったと思われるが、よくもまあこれだけ沢山の新たなルールが加わったことに、あらためて「あそび」の凄さを感じる次第だ。

将棋積み:その魅力へのアプローチ   2004年1月13日(火)
 昨日の話のついでに、「将棋積み(ん)」のことを書くとしよう。(大阪弁の場合、このように最後に「ん」がつくことが多い。)「積み将棋」に限らず、こども(おとなも)は高く物を積み上げる事に大きな魅力を感じる。それは、高く積んで行けば行くほど崩れやすくなるという緊張感と、それにもかかわらず高く積めたという達成感が重要なファクターになっている。この緊張感と達成感はどこから来るかというと、摩擦(まさつ)力と重力(万有引力)があるからに他ならない。摩擦が無ければおそらく物の上に物を積むことができないだろう。もちろん、重力も積むことに関与しているが。重力は、それより崩れ落ちるためには不可欠だ。ともかく、物を高く積み上げる魅力の秘密は、「積むこと」と「崩れること」の相反することの微妙なせめぎ合いやバランスにあり、それは「摩擦力」と「重力」のバランス関係に依拠しているのだ。さらに、「将棋積み」では相手との勝負・かけひきが加わってくるので、面白さが増しているのだ。しかし、前にも書いたように、各家庭に将棋の駒が少なくなっているので「将棋積み」も影を潜めてきている。それに変わって、「ジェンガ」などが新たな人気を集めている。積む崩れるのバランスの魅力そのものは、あそぶこどもがいる限り、永遠と光り続けるのであろう。

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