あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2007.03.31
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カテゴリ: あそび一般
 ネットニュースは物事を違った視点から見せてくれるが、おなじみの話題をお隣の韓国からみて見るとこうなる。【老人大国の日本でゲームやパズル市場が活性化している。中年以上の年代が若者が楽しむゲーム機とパズルに興味を持ち始めたからだ。 ゲーム市場の規模は1990年代末から縮小一辺倒だった。少子化の影響により20歳未満の若者の人口が減っているからだ。しかし2005年からは市場の規模が拡大化し始めた。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/朝鮮日報:2007年3月27日)

 ここで面白いのは、韓国から見れば日本はすでに「老人大国」となっていることだ。日本の高齢化は将来のことではなく、まさに日本が高齢化の真っ只中にいることを物語っている。そして、その日本で高齢者がゲーム機とパズルに興味を持ち始めたことに、お隣の国の人たちは感心しているのだ。

 ところで、「中年以上の年代がゲーム機とパズルに興味を持ち始めた」の表現は間違いではないが、「老人大国」に対応したゲーム機メーカーの巧妙な戦略に、「中年以上の年代が」動かされたと言い換えたほうが正確だろう。

 これは、少子高齢化社会に向かって、これまでこどもたちや若者を主たる販売先にしていた、玩具・ゲーム機メーカーが必要に迫られた転換であった。当然ながら、あらゆるメディアを通じて毎日のように大宣伝・大キャンペーンが繰り広げられた。

 これは、「あるある」事件のように虚偽の煽り言葉により納豆が店頭から消える現象に見られたように、メディアとくにテレビに弱いという、ある意味では日本の国民性?が「脳トレ」ブームに拍車をかけ、それにのってゲーム機メーカーの戦術が大成功に導かれたことを意味する。

 団塊の世代をはじめとする中高年は、とりあえずこどもたちよりは自由に使えるお金がある。だから、それをターゲットにした商戦が今後さらに一層激しくなっていくだろう。しかも、それが本来こどもたちの領分であった「遊び」をキーワードとして展開される。それは、ますますこどもたちから「あそび」が減らされていくことと際立った対照を示している。




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最終更新日  2007.04.01 18:28:28
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