あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2007.05.27
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カテゴリ: あそび一般

【演技やダンス、歌を楽しみながら自分を表現し、右脳を開発する。東宝芸能が、4歳から12歳までの能力開発スクール「東宝ジュニア」を4月に始めた。子役を養成するためではない。心を表現する演劇や、体を使う音楽で、EQ(心の知能指数)を高めるという。】 (【】内は記事から一部引用、Google ニュース/朝日新聞:2007年5月23日)

 このスクールに通えば「右脳」が開発されるそうで、大新聞がニュース記事で取り上げるのだから、それなりの効果があるのだろう。ただ、一コマ90分が44コマで十数万円(入会金を除く)もの受講料がかかるそうだが、これは「脳」ブームにも格差社会の影が忍び寄るきざしとも考えられる。

 「演技やダンス、歌」や「自分を表現」、考えれば、これらは少し前までのこどもたちのあそびの中では普通に行われていたことだ。それなら、昔のこどもたちは「あそび」のなかで自然と「右脳」を育てていたことになる。しかも、ほぼ無料でだ。そこには、当然ながら貧富による格差は基本的には存在しなかった。

 そうしたこどものあそびが、自然のままでは展開し難くなった今の時代では、記事のようなスクールもそれなりの存在意義があるのかも知れない。しかし、そのことによりこどもたちが自由にあそべる時間を少なくなることは確かなことで、悪循環ともなりかねないので、その推移を見守っていきたい。




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最終更新日  2007.05.27 14:57:25
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