あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2007.11.23
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カテゴリ: あそび一般
【人間関係を円滑にするための技術「ソーシャルスキル」を、小中学校の授業で教える動きが広がっている。 幼少期の集団遊びなどを通じて学んでいるはずのコミュニケーション技術が身についていない子供が増え、学校で教える必要が出てきたためという。 11月、神奈川県綾瀬市の市立綾西小学校2年生のクラスで、友達との話し方を練習する「質問ゲーム」が行われた。】 (【】内は記事から一部引用、Google ニュース/読売新聞:2007年11月22日)

 こどもたちは幼少期を主要な時期として、おとなになる全過程を通して、「人間関係を円滑にするための技術(ソーシャルスキル)」の基礎を学んでいく。そして、その主要な時期である幼少期に、最も自主的に「ソーシャルスキル」学ぶ機会が、記事に言う「集団遊び」を含む「他者とのあそび」なのだ。

 ところが、その肝心の「他者とのあそび」の機会が極端に少なくなっている現状がある。こどもたちの「一人あそび」や「少人数あそび」の増加傾向がその条件をつくった事は、すでに数多くの指摘がある。そして、それが「あそび時間」の減少と携帯ゲーム機やテレビゲームなどのコンピューターゲームを使った「あそび時間」の増大により加速された。(昨日付けの ブログ記事 参照)

 だから、この記事のように「他者とのあそび」をわざわざ学校で「質問ゲーム」などの形の「あそび」を教えなければならないのだろう。こうした取り組みは、学校外でこどもたちの家庭を含む地域社会で行われるべきなのだが、残念ながらそうした取り組みは地域や社会の一致した認識になっていない。

 もっと端的に言えば、こどもたちの親たちの多くが、「ソーシャルスキル」より「学力」を重視する偏った教育観があることが、結果として「学力」をつける場である学校に、「あそび」を教えさせることを不可避にさせているのだろう。もちろん、そうした偏った教育観をもった親ばかりではないが、世の趨勢はそう思わざるをえない状況にある。

 考えれば、学級崩壊や不登校などの学校教育の現状は、こどもたちの「ソーシャルスキル」の貧弱さを一つの原因と考えることも出来るだろう。昔の時代がそうであったように、放課後や休日には思い切り仲間とあそんでいたからこそ、いろんな意味で学校でしっかり勉強することが出来るのだ。そして、それが幼少期から少年期にかけてのこどもたちの本来的な姿なのだ。

 もう一度、教科教育の全てを学校に委ね、あそびの全てを地域にそしてこどもたちに委ねることを提案する。そうすれば、こどもたちは、学力も「ソーシャルスキル」も兼ね備え、賢く逞しいおとなへと大きく羽ばたくことだろう。「こどもたちにあそびを!そして、あそびをこどもたちで!」

 以上、「ソーシャルスキル」についての、全くの個人的な私見とする。




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最終更新日  2007.11.23 20:49:16コメント(0) | コメントを書く
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