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悪漢ベーダ―のアジトから命からがら逃げ延びたトットさんとマルークたちはアレ・デ=ランへ向かっていた。
だがマルークは一人テーブルに体をうずくまらせ、一人頭を掻きむしっていた。
「ベンが死んでしまうなんて。」
ベン・ケイノービはかつてのジェダイの弟子であるパダワンだった悪漢ベーダ―との戦いでベーダ―に切り捨てられてしまった。
ベンがボロコムに急ぐマルークたちに気づき戦いをやめてしまい、そのすきを逃さずベーダ―のライトセーバーがベンの体を裂いた。
ベンの体はぼろ布が舞うようにその場に崩れ落ちた。
だがその時、確かにベンの声を聴いたような気がする。
『マルーク!惑星ゴタゴタのヨーダのもとへ急ぐのだ。』
ヨーダはジェダイの最長老であり、偉大な戦士であるとベンから常々聞かされていた、
一方、ボロコムの狭いレストルームではトットさんがグーとタラに話していた。
「お前たちのお陰でえらい目にあったぞ。ほらお前達から預かったベーダ―のアジトの智頭だ。」
トットさんはそう言ってアジトの地図を収めた小さなチップを渡して続けた。
「俺はなあ、平和な地球に戻れればそれでいいんだ。」
だがグーは言った。
「トットさん苦労を掛けたね。でも平和な地球もベーダ―の奴らが目をつけていつ何時乗っ取りに来るか分からないんだよ。それでも平和かい?」
「そうだよ、グーの言うとおりだ。宇宙国家の力に守られている俺たちだって今回捕らえられたんだ。奴ら何か強い後ろ盾を得て、最近一気に勢いを増しているようだ。それを危ぶんだ宇宙国家が、面だって動いてベーダ―とその陰にいる黒幕に気づかれないように、今回俺たちような民間人に地図を持って行ってくれるように頼んだんだ。俺たちも知らなかったんだけどな。」
そう言ってタラは肩をすくめた。
「それはすなわち、宇宙国家さえベーダ―をはじめ黒幕の操る手下に侵され、通常の通信さえも信頼できないという事だ。」
グーの言葉にみんなの顔は雲った。
「喜べ、もうすぐアレ・デ=ランに着くぞ。忘れるな、2割増しだぞ!」
その時バンが部屋に飛び込んで来た。
「僕は行かないよ。」
その時マルークが部屋に入って来た。
「ベンが僕の心にこう言うんだ。『マルーク!惑星ゴタゴタのヨーダのもとへ急ぐのだ。』だから僕はヨーダの住む惑星ゴタゴタに行く。」
それを聞いたトットさんは頼んだ。
「ヨーダだと?あのヨーダか?俺も連れてってくれ。俺もジェダイになりたいんだ。」
「トットさん、トットさんはもうジェダイにならないんじゃなかった?」
ジョンピーが言うとトットさんは食って掛かった。
「馬鹿言え。今度は本当のヨーダに会えるんだぞ。」
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