このページは「k.t1579の雑記帳」です

04.郵政民営化(17.11.14)


本来、自由主義と民主主義とは両立し得ない概念である。これを両立させようと標榜する政党が与党にある事実は国民の志向が如何に好い加減なものなのか端的に示している。一連のNHK不祥事によって漸く我が国最大の特殊法人に民営化の意見が世論からも出ている。しかし待って欲しい。何でも民営化して
上手く行くんだったら、そもそも公共サーヴィスなんて生まれないのだから。
一見、何でも民営化論は、大多数の国民にとって非常にメリットが大きいかの様な印象を与える。でも平均値と大多数の国民が位置しているポジションとの乖離を客観的に考えた場合、バナナの叩き売り同様、経済社会中心の低コスト主義は国内産業の空洞化をもたらし、国民の生活をジリ貧にしていく。それを顧慮しないでマスコミは安易にホームレス問題を取り上げないで欲しい。何かタイトルと本文とが大きく異なってしまったが。
(17.06.12)
シンプルさが身上の小泉らしく彼の持論である「郵政民営化」のコンセプトは
財政の構造改革を推進する上で大きな変化を与えられる可能性を持っている。
しかし問題は、今の「郵政民営化」が果たして財政の構造を健全な姿へと回復させ得るだけのスタンスを保っているか、である。たしかに何もせずに漠然と現状を維持し、先送りすることは避けなければならない。けれども、今の形が小泉の本来からの持論と純然さを変えずに残されているか私には疑問である。
(17.11.14)
あれから5ヶ月が経った。その間に法案は一度、参議院で否決され、衆議院は解散し、自民党は296議席を獲得し、法案は参議院で可決された。そして、
新会社の社長に三井住友から西川氏を起用するなどの人事案も固まってきた。
そもそも新会社の骨格と言うものが描かれていたのか。全銀協のトップにいた彼が進める郵政民営化とは果たして法案審議で述べられていたようなステキな
内容と成り得るのだろうか。私には郵貯資金の行き先が非常に気懸りである。

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