雑念の部屋・改

雑念の部屋・改

対価の所為



降り止まない雨のもとに

私が選ぶ道は

朱色に染められて


決して

流れ落ちることのない

『罪』という名の道


そして

対価はいつか降り注ぐ

逃れることなどできないのだ

変える事さえも


しかし

私は雨音の下で

この朱色の道を往くだろう

光を見出すことも出来ずに


ただ前に進むしかないのだ

『罪人』に自由は許されず

ただ、凡愚の手の上で道化を演じるのだ


そして

私は

魂すらも奉げよう


この世は常に

『犠牲』という名の

『代償』を欲しているのだから


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