*zutto zutto*

2006.08.26
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sora2.jpg








どうしても出かけなくてはいけない用があり

車に乗ろうとした時ふと右を見ると

すこし先に雨宿りしている高校生くらいの男性がいた



家に引き返して傘を貸してあげようかと迷ったけど

傘をさしてもずぶぬれになるほどの土砂降りだったし

待ち合わせの時間に間に合いそうにない・・

気になりながらもそのまま出かけた






知人と話しをしている最中も

その彼のことが気になってしかたがなかった






雨は止む気配がない

やっぱり傘を貸してあげればよかった・・





傘を取りに家に引き返す時間なんてほんのわずかなのに

そうしなかった自分がひどく冷たい人間に思えた






知人に少し待ってくれるよう頼み急いで家に戻った

もしかするとまだ彼はいるかもしれない・・





いた!





急いで家にあった透明のビニール傘をにぎり彼の元に駆け寄り

「この傘は返さなくていいですから使ってください」

そう言って差し出した




高校生だと思ってた彼は

近くで見ると30前後の会社員だった





「ありがとう でももうすぐ迎えが来ますからいいですよ」

彼はやさしく笑いながら言った




「本当に返して頂くほどの傘ではないので使ってください」



何度もすすめたけど

それでも受け取ってもらえなかった

きっと本当にもうすぐ迎えの車が来るはずなのだろう・・





「わかりました それじゃ・・」




なんだかスッキリしないまま

知人が待ってる場所へ・・







sora1.jpg







用が済んで帰ろうとした頃にはすっかり雨も止み

まぶしい青空が広がっていた




まるで

何事もなかったかのように・・


























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Last updated  2006.08.26 23:09:16


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