+虚像+



傷口から搾り出された血液は

机の上を紅く染める、、、

僕の腕も赤く染まる、、、




鉄の匂いも

地の温かさも

部屋の空気さえも

僕の体を包み込み

腕の感覚を麻痺させる、、、




痛みもなく


悲しみもない、、、




生きている実感が湧かない、、、



すべてはフィルター越しに見た

虚像でしかないのかもしれない、、、、


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