全13件 (13件中 1-13件目)
1

茅乃舎の「だししゃぶ鍋」のお薦め食材の通りにしゃぶしゃぶ用豚肉(北海道産)、レタス(大分県産)とみずな{福岡県産)を昨日明治屋で調達して、ドキドキしながらラングドック地方「PC SAINT LOUP(ピクサン・ルー)」のロゼを開けました。シラーとグルナッシュを多用する辛口ワインでどこまでパワフルで果たして出汁を使った鍋に合うかどうか心配でしたが、想像以上にワインには円やかさがあり、どちらかと言うとみずなとの相性が正にマリアージュで驚きました。 個人的にはラベルのデザインが可愛い系はあまり好きではなく、どうして「赤ずきんちゃん」とかなり気になっていて調べたのですが、ちょっと目から鱗のような記事をいくつか見つけました。 ラベルにある「Petit Chaperon Rouge」は「小さい赤頭巾」の意味で、19世紀前半にグリム兄弟によって続きが書かれる100年くらい前のフランスルイ14世の時代に「シャルル・ペロー」が貴族の娘たちに向けて語り直した古くからフランスに伝わる民話でした。 シャルル・ペローのお話は赤頭巾ちゃんが狼に食べられるところで終わっているそうです。どうも貴族の娘達に「男(狼)には気を付けて」の教訓が含まれていたようです。 グリム童話でも同じように「男には気を付けて」と「親の言うことはきちんと聞きましょう」という教訓のようです。 それでも何故ラベルにと思って更に調べると、ラングドック地方の2017年に格上げになった「Pic Saint-Loup(ピクサン・ルー)」地区のLoup(ルー)」がフランス語で狼の意味でした。そしてお話の中で赤頭巾ちゃんが出会った狼の名前は「Compere Le Loup」でCompereというのは親戚のおじさん的な親しみを込めた言葉なので「狼おじさん」です。 何だか自分なりに繋がったようで、これはもう1本購入して次回の「お家ごはん」の時にこのうんちく話と一緒に披露したいと思うほどです。「うんちく」は長くなると嫌われるので手短に「ほうぅ。。」と言われるような伝え方を今から考えようかと🍷
2022.02.28
コメント(2)

シンガポールで24店舗を展開するワインショップ「Wine Connection(レストラン併設店も有り)はフランス、イタリア、スペインなどのワインメーカーと直接契約して手頃で美味しいワインを提供しているので、所謂ボルドーの5大シャトーやロマネ・コンティのような有名かつ高級ワインの取り扱いはありません。 フランス三大ロゼの1つでロゼの女王「TAVEL」を超えるワインを探しに昨日行って来ました。三大ロゼのもう一つ「Provvence Rose(プロヴァンス・ロゼ」)は結構買うので、それ以外の物というと選択肢は限られます。シンガポールではロゼ人気は相変わらず今一つです。 物色していると今まで見たことのないラベルがあって、店内にあるロゼの中では一番の高値で40ドル(3千円台)で手に取ってみると重量感がかなりあり底の窪みも深く、コルクがしっかり見えるのも気に入って試しにと購入しました。 「AOP」2020年 ラベルのデザインが妙に可愛らしく、これはどう見ても「赤ずきんちゃん」と思いましたが、家に帰って調べてみると「Petit Chaperon Rouge」は「小さな赤頭巾」で正に「赤ずきんちゃん」でした。ペローという作者によってグリム童話の前にフランスで出版されたのが最初のようです。 生産地「PIC SAINT-LOUP(ピック・サン・ルー」は2017年に実を結び「ラングドック地方」のAOPラングドックからAOPピック・サン・ループに昇格しています(AOPの制度は2009年からで特定の産地で生産される上級ワイン) 葡萄品種は「シラー」「グルナッシュ」「ムールヴェ―ドル」でアルコール度数は13%です。シラーが入っているのでかなりパワフルなロゼで果たして茅乃舎の「たししゃぶ鍋(お薦めは豚肉、レタス、水菜)に合うかどうか微妙ですが、今晩試してみようと思っています。
2022.02.27
コメント(0)

茅乃舎の「だししゃぶ鍋のだしとつゆ」に合うワインを検索していたら「鍋」に合うワインでコート・ドゥ・ローヌ地方の「TAVEL」が出て来て随分前に数回買ってシンガポールの中華料理店に持ち込んだことを思い出しました。ラベルもしっかり保存してありました。「Paul Jaboulet Atne(ポール・ジャブレ・エネ)」アルコール度数 13% 「ロゼの女王」とも言われる「TAVEL」はロワール地方の「Rose d'Anjou(ロゼ・ダンジュ)」とプロヴァンス地方の「Provence Rose」と共にフランス三大ロゼと言われています。一時、ロゼワインに嵌っていた時に検索して調べ当時はスーパーのワインコーナーでも普通に売られていたので数回購入しましたが、そう言えば最近はあまり目にすることはありません。 葡萄品種はグルナッシュ50%、クレレット20%、サンソー15%の他2種類を加え5種類の葡萄で造られているかなりの辛口ワインです。多分今まで飲んだロゼワインの中で私にとっては一番辛口という印象です。 写真のTAVELはインドカレー店が並ぶ「Little India(リトル・インディア」にポツンと異色な感じで店構えをしている広東料理店「Hillman(ヒルマン)」に持ち込みました。小さいお店ですが、知る人ぞ知る日本人駐在員と日本からの出張者の御用達のようなお店で、お客さんの80%ぐらいが日本人という時もあります。日本でも大阪の難波に支店があります。一押しの「ペーパーチキン」 世界的に有名なフランス人シェフ「ポール・ポギューズ」氏が来星時にこの一品を食べて「ミシュラン3つ星を進呈したい」と評したとかいう逸話が残っています。オイスター、醤油、紹興酒と秘伝のタレに長時間漬け込んだ鶏肉をパラフィン紙に包んで油で揚げた物で、私も最初に熱々を食べた時の美味しさは今でも忘れられず、冷めるとパラフィンが取りやすくしかも美味しさはそのままなのに2度驚きました。 肝心の「TAVEL」との相性は残念ながらワインのパワフルさに負けてしまったという感じでした。ペーパーチキンの他には「フカヒレ炒り卵とレタス巻き」「あわびのクレイポット」を試してみましたが、どれも同じようにワインに負けてしまっているという感じでした。その後、別のお店で上海ガニにも挑戦しましたがこれも良い相性とは言えずTAVELのことは何となく忘れていました。 昨日は鍋に合わせたロゼワインを探しに行こうと思っていたのですが、ロシアのウクライナ侵攻のニューズを見ているうちにすっかり気持ちも萎えてしまって・・・今日は気分を変えて鍋に合う「ロゼの女王」を超えるワインを探しに行くつもりです。
2022.02.26
コメント(0)

昨日のロシア軍のウクライナ侵攻は「実際にこんな事が起こるんだ」という世界中に衝撃を与えるニュースでした。そして今朝のNHKのニュースでロシア軍が1986年に原発事故を起こした「チェルノブイリ原子力発電所」を占拠したと知り、この施設がウクライナにあったことを改めて知った次第です。発電所設立から僅か8年後の事故で当時5号機と6号機も建設予定だったようです。そして昨日プーチン大統領はロシアが保有する核についても言及し、万が一にでも「核使用」があったらと震撼させる発言でした。 ウクライナについて今更ながら調べてみると1991年の「ソビエト連邦の崩壊」によって独立した15の国(ロシアも含めて)の1つですが、紀元前からウクライナとして長い歴史のある国のようです。隣国のポーランドなどに支配や占拠されたり、ロシア革命後は「ウクライナ人民共国」として復活しながらも第二次世界大戦後にソビエトに合併されるという戦いや苦難の歴史があるようです。ソビエト連邦合併期間は僅か30年ほどで独立から3年後の1994年には「NATO」とも提携を結んでいます。 北京オリンピックの開催中からきな臭いニュースが流れ、20日に閉会式が無事終わった時には取り合えず「平和の祭典中」には侵攻は無かったとホッとしたところで4日後にプーチン大統領の言う「国の存続の危機」を理由に侵攻の開始です。一体プーチン大統領は振り上げた拳をいつ下ろす予定なのか・・。北京のパラオリンピックが始まる来月4日前なのか・・・。 唯一救いのニュースはロシア国内で広がる「反戦運動」です。現在コロナ禍を理由にデモは禁止されているため逮捕者も出ているようですが、モスクワやサンクトペテルブルグで何百人もの人達が抗議の声を上げているようです。第二次世界大戦中は多くの国で抗議の声を上げることさえ難しかったことを考えると戦後77年が経って歴史から学んだ「戦争が一番愚かな行為であること」を国民が声を大にして抗議し、その効果が決して小さいものではないことを願います。 サンクトペテルブルグの中心部にある「血の上の教会」の周りでもデモが行われているのかと、2011年に訪れた際に本当に穏やかで平和だった町並みを思い出します。
2022.02.25
コメント(0)

漫画「神の雫」ではワインだけでなく文学や絵画がワイン探しのヒントとして出てきますが、「マリアージュ 神の雫・最終章」の18巻目に「Vicente Juan Masip(ビセンテ・ファン・マシップ 1507-1579)」というスペイン人画家が描いた「最後の晩餐」が出てきました。調べてみると「プラド美術館」蔵となっています。 「レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)」と僅かですが同じ時代を生きた画家です。 漫画の中でワイン探しのヒントとしてテーブルの右側に置かれた「ガラスのデキャンターに似た器に入ったワイン」を取り上げています。キリストが自ら「これが私の血である」と弟子たちに与えた赤ワインですが、16世紀にガラスのデキャンターが本当にあったのか興味を引きます。 現在のようなガラス製のワインボトルの製造が始まったのは18世紀ぐらいで、その後海外へは「樽」ではなくボトルでワインの輸出が出来るようになって飛躍的に売り上げが伸びたと何かで読んだ記憶があります。 ところで先月原田マハ著「常設展示室」の1ページ目を開けるために行ったシンガポールの「National Gallery」の常設展示室で「最期の晩餐」を見つけました。 インドネシア人画家「Tisana Sanjaya(1958-)」のエッチングの作品です。キリストの下には檻に入れられた苦しむ人間がいて様々な顔が周りに描かれています。そして12人の使徒は野獣として描かれています。この絵を理解するにはかなり想像力を働かせなければと思いますが・・。
2022.02.24
コメント(0)

友人からヴァレンタインプレゼントで頂いたオレゴン州のフラグシップワイン「Domaine Serene(ドメーヌ・セリーヌ) Pinot Noir(ピノ・ノワール)」2011年 アルコール度数13.1%は先週2日間で完飲しました。 開ける時は流石にドキドキしましたが、コルクからピノ・ノワール特有の香りが漂いナチュラルコルクを使用しているというコルクに描かれたデザインも何だか高貴に見えます(裏側には電話番号の刻印も)そして最近気になっているコルクの長さは5㎝でした。本当に6㎝の長さのコルクってあるのだろうか? 1口目はブルゴーニュ産のピノ・ノワールとはちょっと違うパワフルさとタンニン(渋み)がありましたが敢えてデキャンタージュをせずに渋みも楽しみました。 1日目に合わせた料理はアメリカ産の牛肉のすき焼きでしたが、割下の甘さがワインの味に邪魔をする感じになってしまい相性としては今一つでした。ただフランスルイ16世も愛したと言われるチーズ「Brie de Meaux(ブリー・ド・モー)」とは抜群の相性でした。 2日目はイタリア食材店の「ビーフ・ラザニア」でレンジでチンしただけですが、これぞ「マリアージュ」という感じでした。ボトルの重量感といい、底の窪みといい、あと数年間ナチュラルコルクを通して呼吸しながら寝かせて飲んだら更にふくよかな味わいになっていたのかなぁと想像します。 2022年になってそろそろ2ヵ月ですが、今の段階では私にとって今年飲んだ「最高の1本」に間違いありません。
2022.02.22
コメント(2)

シンガポールで唯一「世界遺産」に登録されている「Botanic Garden(植物園)」内にある「Orchid Garden(蘭園)」には6万本ほどの蘭が植えられています。 シンガポールの「国花」にもなっている「蘭」ですが、調てみるとそれは日本でも有名な「胡蝶蘭」ではなく、多分名前はあまり知られていない「Vanda Miss Joaquim(バンダ・ミス・ジョキアム)」という柔らかい紫色をした混合種の蘭です。 世界の中でも混合種を国花にしているのはシンガポールだけだそうです。 新種の蘭を偶然自宅の庭で発見したバンダ・ミス・ジョキアムさんが1981年に行われた花の展示会にその蘭を出品し、出品された全40種(30種は蘭)のうちから国花に選ばれたという経緯があるようです。「混合種」であるということがシンガポールの持つ多民族性を象徴するという意味もあったようです。 今まで「オーキッド」という言葉は「蘭」の意味だと勝手に思っていたのですが「柔らかい紫色」と色を表す言葉であることも分かりました。 「Botanic Garden MRT(地下鉄)」駅を出てすぐ植物園の入り口があり、ゆっくり園内をマイナスイオンを浴びながら30分くらい歩くと「蘭園の入り口」です。これも蘭の一種?赤い色に元気をもらいます。 一昨年行った時は蘭の名前のプレートが見つけられなかったので、今度は蘭についてもう少し調べてから行くつもりです。 因みに「胡蝶蘭」を国花としているのはインドネシアでした。ただインドネシアを象徴する花は3つあり、国花としては「茉莉花(ジャスミン)」、魅力の花として「胡蝶蘭」、希少な花として「ラフレシア」ということでした。
2022.02.16
コメント(2)

2015年に世界遺産に登録された「Botanical Garden(植物園)」はシンガポールでは唯一の世界遺産です。東京ドームおよそ13個分と言われる広大な敷地で熱帯地方の植物や自然を満喫でき、またシンガポールの国花となっている蘭を展示する「Orchid Garden(蘭園)」も園内にあります。蘭の原種は1000種類以上、交配種で2000種以上、蘭園には6万本ほどの蘭が植えられています。 植物園のボランティアガイドをしている日本人の知人の方から、植物園に第二次世界大戦中に広島城公園で被爆した「クスノキの2世」があることを教えてもらい一昨年初めてそのクスノキ2世を見に行きました。 「蘭園」の入り口のすぐ左側にあり、一昨年見た時と同じように小ぶりのクスノキですが雨模様のせいか少し生き生きとしているように見えました。 英語名は「Camphor Tree」で説明のボードには以下のように書かれています。『1945年8月6日の原爆の投下の中、生き残ったクスノキの2世です。母木は爆心地から北東にある広島城公園にあり何種類か原爆の中生き残った植物の一つです。「広島緑の遺産」からシンガポール国立大学の学生と植物園のスタッフがクスノキの種を受け取りここで養育されました。「広島緑の遺産」は世界中に平和のメッセージを広める目的で原子爆弾の投下の中生き残った木の種を広げる運動をしています』 前回気が付かなかった右側にある少し大きめのクスノキのプレートには「1983年首相中曽根康弘寄贈」と書かれていました。 このクスノキは邦人在星でも知らない人が多いと思うのですが、ローカルの人達にも是非伝えたい「宝物」です。 クスノキの近くに綺麗に蘭の花も咲いていて何故かホッとします。 シンガポール植物園の歴史は1822年にさかのぼり、元々はイギリス統治時代に果物、野菜、香辛料などを栽培する実験植物園として設立されたようです。そして実験の中にゴムの木の栽培というのも大きなミッションになっていて、ブラジルのゴムの木の種をイギリス商社を通して買い、最初は22個のゴムの木の種を植物園の敷地に植えたところ見事に成長し、その後イギリスダンロップ社への天然ゴムの提供もあり莫大な資産を作ったそうです。ボランティアガイドの知人によると「植物園はお金」のことを考えながら見るのも楽しいということでした。 1年以上振りで植物園に行って、実は一番驚いたのは蘭園までもう少しの距離の所に新しくオープンしていた「カフェ Prive」で街中で最近特に見かけるようになりましたが、まさか植物園内にあるとは驚きでした。結構広めでオープン席の前方には小さい滝の流れもあり、水音を聞きながら植物を眺めたりと癒し効果抜群です。ちょうど雨が強くなってここで「カフェラテ」で一息つきました。 海外からの観光客が早く戻って、ここで癒しの時間を過ごして欲しいものです。
2022.02.14
コメント(2)

昨日友人から「頂き物のワインがあるけれど、私も主人も飲まないのでバレンタインプレゼントとしてどちらか1本選んで」と写真付きでメールが届きました。 写真を見てまず目を引いたのはワインではなくワインショップ「OAKS」のワインバッグで「OAKS」はシンガポールでは髙島屋デパートに入っている日本の「エノテカ」と同じくらいほぼ高級ワインのみを扱っています。 何となくボルドー左岸のパワフルなワインより「Pinot Noir(ピノ・ノワール)」を飲みたい気分だったので、左の1本を遠慮なく頂きたいと返信しました。葡萄名がラベルにあるのでフランス産ではないことは分かってもこの「Domaine Serene(ドメーヌ・セリーヌ)」は新興国のうちどこのワイン?とワクワクしながら、昨日夕方受け取りに行きました。 今朝、調てみると「ドメーヌ・セリーヌ」はブルゴーニュワインに心酔した「Evenstad(エヴァンスタッド)夫妻」がアメリカのオレゴン州のダンデイ・ヒルズの自社畑でブルゴーニュを超えるワインを目指してワイン造りをしているとありました。 栽培する葡萄はピノ・ノワールとシャルドネの2種類に限定して収穫量を抑え、手摘み、樽熟成14-18ヵ月と拘り抜いた中でも、この「エヴァンスタッド リザーブ」は特にフラグシップワインらしいです。おまけにヴィンテージ2011年は私には涙物です。 最近気になっているコルクについても「ナチュラルコルク」使用と説明があり、開けるのがとても楽しみです。 久し振りに和牛すき焼きに合わせようかと考えています。チーズもピノ・ノワールに合わせてウオッシュ・タイプが良いかなぁとか・・・ワインについて調べている時やこのワインに合わせてどんな料理をと考えている時が至福の時間です。
2022.02.13
コメント(2)

パリのオペラ座ガルニエの「天井画」を描いたのは「シャガール」というのは有名ですが、以前にひょんな事から天井画を描くことになったと聞いて、改めて調べてみました。 歴史的にはオペラ座建設は19世紀半ば「ナポレオン3世」による計画で、匿名によるコンペを制した「シャルル・ガルニエ」の名前を取ってオペラ座ガルニエとなったようです。当時の天井画は「ジュール・ウジェーヌ・ルヌヴー」による「昼と夜のミューズの時間」でこの絵は1872年から1964年までオペラ座の天井を飾りました。 およそ90年後の1960年に当時の大統領「シャルル・ド・ゴール」と文化大臣「アンドレ・マルロー」がオペラ座で海外からの代表団とバレーを鑑賞していた時、退屈したマルローが天井画を見上げ「なんて時代遅れの絵・・」と思ったのがきっかけのようです。 バレーの舞台美術の監督を任されていたシャガールはマルローとは長い付き合いの友人で、すぐに彼に新たな天井画の依頼をしたようです。ただこのアイデアが公表されると批判が殺到して隠れるようにして7ヵ月で絵を完成させたそうです。 そして1964年無事オペラ座にシャガールの天井画が登場します。 2014年に初めてオペラ座ガルニエでバレー「Orfeo ed Euridice(オルフェオとエルリディ―チェ)」を見た時は天井画の歴史を全く知りませんでした。 開演前に最初に見上げた時はまず想像以上に雄大な絵に圧倒されるという一言でした。その後もバレーを見つつも何度も見上げました。 バレー鑑賞後、オペラ座の中を散策しましたが荘厳としか言いようがありません。 オランジュリー美術館蔵「ルノワール」の「(Bouquet dans une loge(桟敷席の花束」は私の特に好きな絵の1枚で、1878年~1880年の間に描かれた作品です。 深紅の椅子を見るとオペラ座を思い出します。実際に自分が座った席のことはよく覚えていないのですが(汗)
2022.02.12
コメント(2)

2020年12月に書いた日記ですが写真が消えてしまっているので内容を修正してアップします。 「アーティゾン美術館」の前身「ブリジストン美術館」の創設者であり近代美術最大のコレクターと言われる石橋正二郎氏(1889-1976)は第二次世界大戦前から絵画の鬼集に意欲を見せ始めていました。 最初は郷土(福岡県)の先輩であり日本の近代洋画の発展期を飾る明治浪漫主義の天才「青木繁」の作品への愛着から始まったようです。 1966年に日産自動車と合併した「プリンス自動車工業」の育ての親で一代で「石橋財閥」を形成した実業家ですが、その14年前の1952年に「ブリジストン美術館」を開館しています。 手元にある「ブリジストン美術館ガイド」の中に石橋氏によっていかに精選され、フランス近代絵画の神髄を理解した作品が集められたかということが記されています。 『セザンヌ研究家の「ベルナール・ドリヴァル」氏は同館を訪れ「フランスを遠く離れた日本でこれだけ精選された、しかもフランス近代絵画の神髄を理解したコレクションを見ようとは想像もしなかった」と語り、その後50余点による「東京石橋コレクション所蔵 コローからブラックに至るフランス絵画展」が「フランス絵画の里帰り展」の名で1962年にパリ国立近代美術館で開催された』「生木と枯木のある風景」 ピカソ 1919年 1930年代のナチスの台頭までヨーロッパでは束の間の平和を享受し、ピカソもオルガとの結婚によって伝統に回帰して「新古典主義時代」と呼ばれる絵画の制作を始めます。その特質を示す貴重な一枚と書かれています。またピカソにしては「珍しくまともな風景表現が見られる」とも・・ 「若き農婦の肖像」 モディリアーニ 1918年頃 モディリアーニは亡くなる2年前に療養で訪れた南フランスで多くの肖像画と珍しく数点の風景画を描いたそうです。「なで肩で細長く延ばされた身体、傾いた卵型の顔、アーモンド型の目など、モディリアーニの人物像がここに集約されている」と書かれています。「梨」 ブラック(1882-1963) 1924年 「1918年頃までピカソとキュビズムを推し進めたブラックは第一次世界大戦以降は急速に古典主義の作風に転じ、晩年まで古典的世界を希求した」と書かれています。この作品は1920年代に描かれた古典主義的な静物画の一枚だそうです。 「腕を組んですわるサルタンバンク」 ピカソ 1923年 美術館ガイドには「伝統破壊者中の最たる存在であったピカソが、それまで高貴な存在に限定されていた絵のモデルに下層の芸能が絵画の主題になり得ることを広く世間に知らしめた」とあります。 巧みな技を見せるデッサン、赤と黒の絶妙な色使いなど最初見た時に一体誰が描いた絵なのだろうと思ったのを思い出します。 日本画もヨーロッパ絵画も珠玉の作品を所蔵している美術館ですが、現在も同じ場所にあるのかとネットで調べてみると「ARTIZON Museum(アーティゾン美術館)」と2020年の1月に改称して同じ京橋ですがミュージアムタワーに移転していました。「ブリジストン美術館ガイド」 表紙には「モネ」の「睡蓮」が使われています。 先日原田マハ著「常設展示室」を読み終えて、コロナ禍が収まって一時帰国が出来た際にはいくつか美術館を訪れたいものです。
2022.02.08
コメント(0)

以前「リバー・ワンダーズ」に来た時には無かったのか気が付かなかったのかジャイアントパンダの日常等の説明が展示されていて興味深く見ました。 赤ちゃんパンダ「Le Le」の父親「カイカイ」の一日の食事です。パンダの名前の由来がネパール語の「竹を食べるもの」でも流石に竹の量が多いです。①竹35㎏ ②食物繊維入りビスケット1.5㎏ ③人参400g ④リンゴ200g 母親の「ジャージャー」の方は人参とリンゴが同じ量で竹が30㎏、ビスケットは1.3㎏と雄よりも少な目です。 手に持っている竹で何キロぐらいなのだろう? 2007年生まれのカイカイ(15歳)の性格は従順でしっかり者、好物はリンゴ、好きな事は食事の後の昼寝です。2008年生まれのジャージャーの性格はちょっとおどけた遊び好きで愛情深く、好物は人参、好きな事は木登りのようです。雌の方が活動的?果たして雄の赤ちゃんパンダ「Le Le」の性格は? パンダの寿命は飼育下であれば30年以上は可能なようですが、平均は26歳ぐらいだそうです。因みにパンダ年齢に3をかけると人間の年齢でジャージャーは39歳で無事出産となりました。Le Leは2歳になったら(6歳)中国に返還されるので、それまでに親子3頭で竹を食べる姿が見られるかなぁと・・。 手前のレッサーパンダは背中の部分だけ・・ 顔が何とも可愛らしい「レッサーパンダ」は英語名が「Red Panda」になっています。同じく竹を食べることからパンダの名前がついているようで、掲示板の右側には日本語の説明もしっかりありました。 『レッサーパンダの学名は炎のような美しい赤色の特徴から「炎色のネコ」を意味します。ジャイアントパンダよりリもアライグマやイタチの近縁になります』 リバー・ワンダーズにも2頭いましたが、どちらも残念ながら昼寝中でした。
2022.02.06
コメント(2)

原田マハ著「常設展示室」は6篇からなる短編集で、各篇毎に1枚の絵とその絵が展示されている美術館が登場し、その絵に纏わる人間模様が描かれています。絵画好きにはどの美術館のどの絵が登場するのかとワクワクする一冊です。 各篇のタイトルに「絵」のヒントも隠されていて第4篇のタイトルは「薔薇色の人生 La vie en rose」で美術館は「上野にある美術館」とだけあります。 上野にある「国立西洋美術館」は帰省時にも一度行きました。私には思い出深い美術館で検索してみると確かにゴッホの「薔薇」を所蔵していますが、残念ながら私はこの絵をこの美術館で見た記憶がありません。1889年 国立西洋美術館「松方コレクション」 「川崎造船所」の社長であった実業家「松方幸次郎(1865-1950)」は仕事の傍ら、1916年に商用で訪れたロンドンで初めて美術品を購入し、その後フランスでも印象派の絵画を中心に購入を続け「国立西洋美術館の松方コレクション」の基礎となる絵画の数は1万1千点に及んだそうです(うち8千点の浮世絵は皇室に献上)」そして鬼集した時期はわずか1910年から20年の10年間ほどというのにも驚かされます。 購入した絵画はヨーロッパではロンドンとパリの2か所に保管していましたが、1939年の「ロンドン火災」によってロンドンに保管していた300点は全て消失したようです。「アルルの寝室」 ゴッホ 1889年 オルセー美術館蔵(見学ガイドから) パリの「ロダン美術館」に保管していたゴッホの「アルルの寝室」とルノワールの「アルジェリア風のパリの女性」を含む400点の絵画等は第二次世界大戦終了後に「敵国の財産」としてフランス政府に接収され、戦後処理のため1951年(前年に松方幸次郎氏は亡くなっています)に開催された「サンフランシスコ講和会議」で吉田茂首相が返還を求めたという経緯を読んで、返還を巡る戦いのスケールの大きさに驚きました。 結局ゴッホとルノワールの2点はフランス政府から返還について強い反対があり、また保管料との相殺のようなもので結局日本に返還されたのは絵画196点を含む370点のみだったそうです。 フランス政府は返還に当たって美術館を建設しそこで展示することを条件としたそうで、松方幸次郎氏本人が亡くなってから9年後の1959年に「国立西洋美術館」がオープンしています。初めて「国立西洋美術館」に行った時、ロダンの「考える人」が前庭に置かれていて「何故ここに?」と思いましたが、このような経緯があったのかと納得し、こういう歴史を踏まえて是非再度訪れたい美術館です。
2022.02.02
コメント(0)
全13件 (13件中 1-13件目)
1