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17日の「安倍元総理の国葬」のテレビ中継はちょっと見るだけでと思っていましたが、ふと日本の国葬をリアルタイムで見るのは初めてだし、これが最後の国葬になるのだなぁと思い直してじっくり見ることにしました。ピアノの演奏のシーンが流れちょっと演出しすぎかなと思いながらも、友人代表の菅氏の「追悼の辞」はどのような表現でと思い、しっかりと見ていました。 ネットでも話題になっているようですが、最後の部分で議員会館の安倍元首相の机の上に読みかけの本が一冊あって、それが岡義武著「山県有朋」の本であり、端を折ってあったページにはマーカーペンで短歌に線が引かれ、それは山県有朋(1838-1922)の長年の盟友、伊藤博文(1841-1909)に先立たれ(1909年 ハルピンで暗殺)、故人を偲んで詠んだ歌と続きました。 「かたりあいて 尽くしゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」 正直に言うとこれがフィクションでもノンフィクションでも上手いと思いました。勿論原稿のような物を何人かで作成するのは当たり前で菅氏が実際にこの部分を書いたかどうかは知る由もないですが、民間人として初めて明治天皇の強い希望もあり「国葬」となった伊藤博文の名前を出し、また同じ山口県(長州藩)出身の山県有朋の名前を出すとは「これはやられた!」という気持ちでした。 名前は知っていても果たして山県有朋とはと調べると伊藤博文と同じ松下村塾の塾生で、第3代と9代の総理大臣や陸軍大将を務め、また陸軍を建設した1人でもありました。 2015年に東萩市にある松下村塾を訪れた際は中を見てあまりの狭さに驚きました。吉田松陰が老中暗殺計画のため江戸で処刑された後(1859年)、彼を慕う塾生17人が遺髪などを故郷へ持ちよりお墓を建て、それに加わった人達の名前がお墓の後ろの碑に刻まれています。当時は名前を明かせば幕府から処分を受ける危険があったそうですが、却って名前を明かしたことが功を奏したのか、いちいち処分をしているどころではない幕府の事情だったのかお咎めなしでした。伊藤博文、高杉晋作などの名前がありますが、改めて山県有朋の名前はあるのかと写真を見てみましたが、名前がないのには何か訳があるのかなぁとか色々考えてしまいます。 兎にも角にも無事国葬も終了し、シンガポールに住む私としてはシンガポールの「リー・シェンロン首相」が父親であり「建国の父」である「リー・カンユ―」氏の葬儀(2015年)に当時安倍首相が参列してくれたからと今回の参列になったと中継中に説明があり、両国の心の交流にちょっとほっこりした次第です。
2022.09.29
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先日NHK「あさイチ」の料理コーナーで「とうもろこしの茹で汁」が良い出汁になるというのを知りました。これは初耳で気になっていたところ「ドンキ」で北海道産のスイートコーンを見つけました。 日本にいた時は何度も採れたてを茹でましたが、茹で汁からの甘い香りを嗅いだのは初体験で自分でもびっくりです。出汁は野菜たっぷり簡単手作りスープに使いました。材料はジャガイモ(これも北海道産)、キャベツ、トマト、マイタケ、(セロリがあると良かったんですが)に塩味のためベーコンとソーセージで、調味料は塩をほんの少々加えるだけです。 茹でたとうもろこしの半分をいくつかに切って一緒に煮込みました。柔らかすぎるかなぁと思いましたが、まずまずです。仕上げには乾燥バジルを思いっ切りかけます。付け合わせはモッツアレラチーズを乗せて焼いたトーストと手作りの豚のレバパテで立派な晩御飯です。レバパテは豚だとどうしても匂いが気になったり、パサパサ感がありますが今回は入れるヨーグルトをちょっと甘味のあるアロエベラ入りの物にしたら以前より食べやすくなりました。Fumees Blanches 2021年 アルコール度数11.5% スープに合わせるワインはやっぱり白かなと「ワイン・コネクション」で今月のプロモーション(26ドル)の1本、フランス南西部の「コート・ド・ガスコーニュ」のソーヴィニヨン・ブランにしました。残念ながら思ったより酸味が強くスープとの相性は今一つでした。とうもろこしの出汁をもっと引き立てるクリーミーな白の方がマリアージュかなという感じです。 暑い国だし手間を省くためどうもろこしは缶詰を使ってしまいますが、調べると缶詰だと糖質はほぼ同じでビタミンB群やたんぱく質、リン等は含有量が減って、自分で茹でた方が栄養価も高いようです。 余談ですが、数年前の帰省時に北海道の「道の駅」で茹でたとうもろこしを買って、敷地内に休憩用として展示してあるレトロな汽車の中で食べた事を思い出しました。とうもろこしってこんなに美味しかったんだぁという記憶が蘇りました。日本で食べる日本産の野菜や果物、ちょっと懐かしくなってきました。
2022.09.28
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昨日の「日ハム・楽天戦」で今季最後の投球となった「加藤貴之」投手が最少与四球が11個で「人類史上初、72年振りの快挙」となりました。パリーグの最下位に沈む日ハムにとっては本当に明るいニュースで、昨日のヒーローインタビューでも加藤投手の淡々とした受け答えに却って嬉しさが倍増しました。「規定投球数」も達成しているようで、実は私はこの「規定~」というのをほとんど知らず、大リーグの大谷選手の記録を追っているうちに知った次第です。 規定打数は「チームの試合数x3.1」、規定投球数は「チームの試合数x1.0」だそうで、要は公式の記録として打率や防御率が残るために必要な数なのだろうと思います。野球の神様の「ベーブ・ルース」ですら打率と防御率の両方で記録に残っている年はないので、両方達成すれば正に「人類史上初」ということになります。そして大谷選手の残り試合数は後9試合でそれ以外の記録にも注目が集まっている中、益々目が離せません。 話は日本の野球に戻ると、セ・パ共にCS戦進出のため連日白熱の試合が続いています。気が早いですが、個人的には日本シリーズは「ソフトバンクVSヤクルト」でやって欲しいと思っています。ヤクルトの村上選手にはCS戦の前に王さんを超える56号ホームランを打ってもらって、それを向かえ打つソフトバンクだとストーリー的にも面白いかなぁと・・。それとやはりソフトバンクは「勝つ術を知っている」という感じがします。セリーグを打ち負かして日本一になってくれるチームは未だ未だソフトバンクかなぁと勝手に思っています。フランス ラングドック・ルーション地区のワイン 「Le Grand Mechant Loup(狼の意味)」 大谷選手が14勝を挙げたら飲もうと買っておいたワインは結局未だ飲んでいないので野茂投手(3回)とダルビッシュ投手(2回)が達成した15勝に並んだ日か規定投球数を達成した日に飲もうかなとか考えています。 たかがワインですが、何かお祝いにと気合を入れて飲むと味が格段美味しくなったように感じる今日この頃です。
2022.09.27
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安倍元首相の「国葬」が明日に迫り、無事に終了することを願うだけです。もし「これが安倍元首相の功績」と一つでもはっきり見えていれば気持ちも少し違うのではと思うのですが、功績より「残念」の気持ちが私には強くあります(言うは易し行うは難しですが・・。) 其の一つが「北朝鮮による拉致問題」です。 今月17日が小泉元首相が戦後初めてとなる北朝鮮での「日朝首脳会談」を金正日(キム・ジョンイル)総書記と行ってから20年というニュースを見ました。会談の成果として蓮池さん夫婦を含む5人の拉致被害者の方が日本への帰国を果たしました。実はその時の首相が小泉首相であったことを私は忘れていました。 改めて当時の記事を調べてみると一年間秘密の会談準備が周到になされ、それまで拉致を否定していた北朝鮮に「拉致があったこと」を認めさせています。戦後の歴史の日朝関係で一番明るい兆しが見えた2002年で、その後2018年にトランプ元大統領と金正恩(キム・ジョンウン)総書記とのこれも史上初となる会談がシンガポールで行われましたが、私の記憶では当時安倍首相はトランプ大統領に拉致被害者の帰国について協力をお願いしたという記事を見ただけです。 其の二が「アベノミクス」です。海外に20年ほど住んでいるのでどこかで何らかの経済効果があったのかは実感できませんが、少なくても「国民の富の拡大を目指す」というスローガンは実現されていないと思います。コロナ禍で政府の対応には大きな疑問符がつくものがあり、格差は益々広がり、そして日本の特に管理職の給与の安さというのが企業の発展や社員のやる気を失わせる大きなネックになっている感があります。 その三は、今読んでいる百田尚樹著「新版 日本国紀」の中で安倍元首相の「憲法改正(第9条)を目指す」という公言です。 『2016年、自民党の安倍晋三首相は憲法改正を目指すと公言しました。戦後アメリカのGHQから押し付けられた日本国憲法が施行されて69年、日本の首相として初めて公言しましたが、これは1955年に自民党が誕生した時の党是でした。自民党は憲法改正を目的として作られた政党でありながら、それに目をつむっていました。しかしその60年の間に日本を取り巻く国際情勢は激変しました。そしてその公言直後から凄まじい報道攻撃が始まりました。「森友・加計学園問題」「桜を見る会」が問題視され2017年からの3年間は国会は空転、憲法改正の議論」はされませんでした』 憲法改正(第9条)」の問題はあまりに根が深いですが、北朝鮮のミサイル発射や中国の台湾問題を考えると日本は決して安全な国ではなくアメリカがどこまで守ってくれるかは「運を天に任せる」という感じもあり、現状の憲法では他国から攻撃されても自国の力で自国を護る術がないという事を知ると愕然とします。在任中に改正の論議が国民にも伝わる形で進められていたらと・・。 明日、そっと心で供える花は?と安倍元首相の故郷「山口県」の県花を調べると「なつみかんの花」でした。そう言えば2015年に萩市を訪れた際になつみかんについてお店の壁に貼ってあって写真に撮りました。安永時代(1772-1781)に長門市の海岸に漂着したなつみかんの種子を「明治」になって武士の救済のため萩で栽培したのが由来のようです。救済という言葉、ちょっと胸に沁みます。
2022.09.26
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朝ドラ「ちむどんどん」も残すところ後1週となり、前から「アッラ・フォンターナ(泉の意味)」のようなお店と気になっていた近所のイタリアン「Da Luca(太陽の意味) Italian Restaurant」にランチを食べに昨日行って来ました。 以前、友人から「ピザを食べたいのでお店の予約をお願い出来る?」と頼まれ、直接お店に行ってみると「ピザはお出ししていないんです」と言われずっと気になっていたお店でした。そしてドラマでピザは南イタリアの料理で北イタリアの料理ではないというのを初めて知って、今は勝手に北イタリア料理店だからと納得しています。ネットでメニューをざっと見てみると、パスタや肉料理の品数はそんなに多くなく、値段はちょっと高め、そしてランチセットのようなものは一切ありません。 自家製パスタ 28ドル Porchini(ポルチーニ) パスタのメニュー(ラビオリやラザニアも含めて7種類だけ)の最初にあった一品「Home made flat pasta with Porchini, Ham and minched beef sauce」を迷った末に決めました。実はPorchini(ポルチーニ)が何なのか注文した時点では知りませんでした。ワインはこのパスタには「赤の方がお薦めですよ」と言われて、グラスで「イタリアトスカーナ地方のカベルネ・ソーヴィニョン(26ドル)」にしました。 まずパスタを一口食べてみると濃厚ながらもあまり味わったことがない上品な香りと味わいで、大げさに言うと今まで食べたパスタの中で一番美味しいという感じでした。何か特別なチーズが入っているのかと思いましたが、後でポルチーニをを調べてみるとトリュフ、松茸に並ぶ「世界三大きのこ」の1つでした。このきのこの味わいでソースにあんなに深い味わいが出るのかと思うと今でも不思議です。ポルチーニは形からイタリア語で「子豚」の意味らしく、人工的な栽培が出来ないためにトリュフや松茸同様高値となっているようです。 パスタと言えばドラマでは暢子と房子が対決する「ペペロンチーノ」がよく登場しましたが、「Da Luca」のメニューにはなく、これも調べてみるとニンニクと赤トウガラシだけのこのパスタは日本の「素うどん的」な存在で高級イタリアン店ではほぼ出していないのでは?ということでした。 余談ですが、「アッラ・フォンターナ」と違って隣のテーブルとの間隔が狭く、注文の際のスタッフとお客さんの会話がしっかり聞こえ、スタッフが「冷たいパスタですね(名前は聞き取れず)キャビアはお付けしますか?」と聞かれ、お客さんが「お願いします」と言うと「何グラムで?」と・・・。確か8gとか18g(絶対に80gではないはず!)と答えていましたが、完全にフォンターナを超える高級イタリアレストランと思ってしまいました。 食事が終わってお会計の前にイタリア人っぽいスタッフが「料理はいかがでしたか?」と聞いてくれたので「料理も良いし、まるでイタリアにいるような気分です(行ったこともないのに💦)」と言うと、「音楽のせいじゃない?」と笑顔で答えてくれて良い締めくくりになりました。 「ちむ~」を見ていなかったらこのお店に来ることは無かったかな?と思いながら、珍しく私には「不思議体験」となった朝ドラ「ちむどんどん」ですが、最後までしっかり見届けるつもりです。
2022.09.25
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昨日のNHK「ニュース・ウオッチ9」でウクライナの「セルゲイ・ロズニツァ」監督のドキュメンタリー映画「バビ・ヤール」の紹介と監督のインタビューが放送されました。映画は東京の映画館を中心に明日から公開のようです。 ネットからの画像 テレビでの映像 封印されてきた第二次世界大戦中のウクライナの「負の歴史」をドイツ、ロシア、ウクライナに残る記録映像を再編集した映画だそうです。1941年6月に「独ソ不可侵条約」を破ってソ連に侵攻したナチス・ドイツ軍の最初の犠牲になったウクライナが舞台です。 ただ当時ソ連の圧政に苦しんでいたウクライナの人々にとってナチス・ドイツ軍が救援軍のように見えた人達もいたそうで、首都キーウ郊外にあるバビ・ヤール渓谷で33,771人のユダヤ人をナチス・ドイツ軍が射殺したことに結果的には加担することになります。 ロシアがウクライナ侵攻当初、ウクライナのことを「ネオナチ集団」とプーチン大統領が呼んでいたことはこの負の歴史に起因していたのだと知って何とも言えない気持ちになります。そして監督は「マリウール」のことを「第二のバビ・ヤール」と名付けています。 敢えて負の歴史を映画で伝えることで監督の思いはただ「戦争はいけないこと」「領土を奪うことの愚かしさ」と言っています。 ウクライナの情勢はインドのモディ首相がプーチン大統領に「今は戦争する時ではない」と言った言葉にある程度賛意を示したことが「一喜」で、後は「一憂」以上のニュースが連日流れてきます。 30万人規模の「予備役」の徴収(日本の赤紙を思い出します)と、それを逃れるため海外に逃れようとする人達で売り切れる航空券、逃亡を阻もうとするロシアの友好国、逃れられない場合を想定して兵役に就けないように「自分の腕を折ろうとする」人達・・。 戦争時の愚かさというか第二次世界大戦中に日本も「日中戦争を止められなかった」「真珠湾攻撃へと突き進んでしまった」理由の1つには世界情勢を見てしっかり舵取り出来るリーダーや天皇に奏上する人物がいなかったということだと思います。 ロシア国内でプーチン大統領に「宮本武蔵」のように「プーチン敗れたり」と言ってくれる人物が一日も早く表れることを願うばかりです。
2022.09.23
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「敬老の日」の19日夜にNHKで「ラストツアーに密着 財津和夫」の放送がありました。この時初めて今年が最後のツアーになること、大腸がんに罹っていたこと、その後コロナ禍で活動が休止になった時の葛藤を知りました。 番組内で何度も流れた「青春の影」が「珠玉の歌」だと私自身が気付いたのは2003年に来星して、その数年後に出張先のホテルでNHK の音楽番組でこの歌を聴いた時です。当時はシンガポールの自宅ではNHKの契約をしていなかったためホテルでNHKを見るのがとても楽しみでした。そういう背景があったからかもしれませんが、現在でも出張先で感動した歌は加山雄三さんの「海よ その愛」と財津和夫さんの「青春の影」だけで、それだけ心に残っています。 因みに「青春の影」の歌詞はビートルズの「The Long and Winding Road(長く曲がりくねった道)」をモチーフにしていると財津さんの説明もありました。 今年74歳で久し振りにテレビで見る財津さんは流石にちょっと年を取ったかなぁという感じでしたが、姿勢の良さや哲学者を思わせる言葉がポンポンと出て来て、やっぱり日本の音楽会にとって唯一無二の存在を実感しました。 「ビートルズが好き過ぎてバンドを結成し、目標は7つの海を制覇するような存在になりたい」と思ったこと、それでも燃え尽きてしまった「明日のジョー」にはなりたくないという思い、周りの関係者からは「あなたは良い餌を付けて釣りをしていない」と音楽活動の姿勢について苦言を受けながらも自らの姿勢を貫いたこと、等々。番組内で語られる言葉にいちいち納得して頷いて見ていました。 「チューリップ」と言えば「青春の影」以外では「心の旅」や「サボテンの花」はいつ聞いても古さを感じさせない「永遠の名曲」ですが、番組内ではデビュー曲「魔法の黄色い靴(1972年)」に大きく焦点を当てていました。この歌については財津さんと同い年で戦友という「小田和正」さんがこの歌を聴いた時とても刺激を受けたと話していました。 『君、僕のくつを捨てて逃げ去っても、ほらネ、僕のくつは君を連れてくるよ~』こんな魔法の靴が私にもあったら・・。 余談ですが、未だ日本にいてちょっと辛い事があった冬の日、地下鉄を降りて地上に出ると大きなスクリーンに「サボテンの花」を歌う財津さんが映っていて、その日は粉雪が舞っていて「この長い冬が終わる前に~」の歌詞が心に沁みたのと元気をもらったのは今でも忘れらない貴重な思い出です。
2022.09.21
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「神話とともに成立し、以来2千年近く1つの国が続いた例は世界のどこにもありません。これ自体が奇跡といえるほどです」と「序にかえて」の2ページの中に書かれた文を書店で立ち読みしすぐ購入しました。 そしてこの本は2年前に「あらすじとイラストでわかる古事記 日本書紀」を読んで「どうしてこんな面白い神話を私は学生時代に読むことが無かったんだろう」という疑問にもしっかりと答えてくれました。 上・下共に歴史好きには堪らない新事実やこぼれ話が満載ですが、私にとって一番衝撃だったのは戦後アメリカのGHQの政策による「日本人に戦争責任を植え付ける洗脳(直訳では宣伝)計画」の「洗脳」という言葉でした。 アメリカに存在する資料にも言及していて「WGIP(War Guilty Information Progam)*戦争についての罪悪感を日本人の心に植え付けるための宣伝計画」という日本が2度とアメリカに戦いを挑ませないために軍国主義の完全否定や戦争責任を国民に植え付けるための言論統制や出版物の検閲や出版社の処罰、教育界への監視などについても書かれています。 宗教の中でも使われる言葉「洗脳」について私自身は自分は洗脳されることはないと単純に思っていましたが、よくよく考えてみると思い至ることがいくつもあります。「原子爆弾は戦争の早期終結のため」「大東亜戦争は侵略戦争」「東京裁判の詳細を知らない」「従軍慰安婦問題や南京大虐殺」の事などがWGIPの洗脳を受けた政治家やメディア関係者、教育者などによって世代を超えて刷り込まれていったと思うと怖い物があります。 日本の「多神教」の国と違って「一神教」の国アメリカでしかも歴史が日本に比べて遥かに短い国による制裁措置は2千年の文化と歴史を持つ日本に対して残酷なものがあったと気づかせてくれました。 そして歴史や戦争を違う角度から見ることでこの国に生まれた誇りもまた与えてくれる本でした。今年で戦後77年ですが対話によって「失われた77年」を取り戻すことは実はそんなに難しい事ではないのではというのが読後の一番の感想です。
2022.09.19
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シンガポールに「エリザベス2世」が訪れたことで有名な中国茶のお店「Tea Chapter(茶渕)」があります。来星してすぐ「有名なお店だから一度は行くべき」と薦められ数回行きましたが「崩御」のニュースの後、長い間行ってないことに気が付き久し振りに本格的な中国茶を「クィーンズ・ルーム」で飲もうと昨日行ってみました。 チャイナタウンの近く「Tanjong Pargar MRT駅」から徒歩10分くらいの「Niel Road(二―ル・ロード)」の一画にあります。3~4軒隣に日本のガイドブックにも載っている水餃子が美味しい中華料理店「京華」もありますが、昔ながらの雰囲気そのままで気を付けていないとうっかり通り過ごしてしまいそうになるほど間口の狭いお店です。 一階がお茶や茶器を販売する店舗で「ティー・マスター」に淹れてもらうお茶を飲むには右にある階段でまずは2階に上がります。やはり考える事は皆同じなのかなと思うほど土曜の5時頃なのにかなりのお客さんで、クィーンズ・ルームどころかスタッフから「只今全席満席です」と言われてしまいました。 折角来たので気になっていた女王が座ったテーブル席「クイーンズ・ルーム」で今もお茶が飲めるのか聞いたところ「席料10ドル」で誰でも使用可ということでした(但し予約は平日のみ)流石に伝統あるお店のスタッフは違うなぁと思ったのは「女王が来たのはいつ?」と尋ねると「1989年10月で今から33年前」と即答で、クイーンズ・ルームは今はお客さんがいるけれどこの窓辺りから写真を撮って良いですよと親切な対応でした。 その時の女王の写真が壁に飾ってあります。 ネットの画像から。 女王が来星した1989年と言えばイギリスの植民地「東インド会社」で書記官をしていた「トーマス・ラッフルズ」が初めてシンガポールに上陸した1819年からちょうど170年後で、何か特別なイベントがあったのかもしれません。シンガポールはラッフルズの上陸から10年後ぐらいに当時のマレーシア王国の承認の下イギリスの植民地となり、日本が第二次世界大戦中に占領(1942年)するまで100年以上イギリスによる統治が続きました。 イギリスの統治時代はシンガポールの「土地の利」を活用した貿易の中継地的な役割が大きく、植民地と言ってもそれほど隷属的な関係では無かったというのを以前に本で読みました。そのためかイギリスという国に対してはこういう表現が正しいかどうか分かりませんが好意的な印象もあります。シンガポールの英語は「クイーンズ・イングリッシュ(たとえシングリッシュであっても・・)と話す時には何かプライドのようなものを感じます(あっ、でもこれからはキングズ・イングリッシュです) 話はクイーンズ・ルームに戻ってネットからの画像はほぼ昨日見た通りですが、思った以上に狭い空間で何か庶民的な面や開かれた王室を心掛けた女王の人柄が偲ばれるような気がしました。因みに女王が飲んだお茶は「御用黄金桂(高級烏龍茶)」と「ジャスミン茶」だそうです。 お店は2階が中国式のテーブル席、韓国式の掘りごたつ席で3階が和式の畳席です。私が最後に来た時にどの席でどのお茶を飲んだのか全く記憶にないのですが、少し落ち着いた時期にゆっくりとクイーンズ・ルームで中国茶を満喫し植民地時代のことやその後の事について思いを馳せようと思っています。
2022.09.18
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昨日のNHK「チコちゃんに叱られる」の2問目は「何故シンデレラの靴はガラス?」でした。 「シンデレラ」 「赤ずきんちゃん」 何故だろうと考えながら見ていると、以前に日記に書いたフランスの童話作家「シャルル・ペロー(1628-1703)」の名前が出て来てすぐロゼワインの事を思い出しました。 下記はラベルに赤ずきんちゃんの絵があって何故だろうと調べて書いたに日記です。 ワイン名の「Petit Chaperon Rouge」は「小さい赤頭巾」の意味で、19世紀前半にグリム兄弟によって続きが書かれる100年くらい前のフランスルイ14世の時代に「シャルル・ペロー」がフランスに古くから伝わる民話を貴族の娘たちに向けて語り直した物語でした。シャルル・ペローのお話は赤頭巾ちゃんが狼に食べられるところで終わっています。どうも貴族の娘達に「男(狼)には気を付けて」の教訓が含まれていたようです。 このロゼワインの産地であるフランスの「Pic Saint-Loup(ピクサン・ルー)」地区のLoup(ルー)」がフランス語で狼の意味から赤頭巾ちゃんをラベルに使ったのだと思います。そして「ガラスの靴」で有名な「シンデレラ」にもシャルル・ペローが出てきました。 シンデレラの基となる民話は古くは紀元前5世紀の古代エジプトの「ロトピスの靴」に遡るらしく、水浴びをしていた美しい娘の片方の靴(毛皮の靴?)を鷲が持ち去り、王様の足元に落としたことから娘探しが始まりハッピーエンドになります。この話はイタリア(木の靴)やドイツ(金の靴)にも伝わり、フランスではシャルル・ペローによってガラスの靴がシンデレラストーリーのアイテムになりました。 「チコちゃん~」の番組ではシャルル・ペローが翻訳する際に当時フランスの貴族女性の象徴であった「銀リスの毛皮」の意味の「Vair(ベール)」を間違って「ガラス」の「verre(ベール)」と訳したことでガラスの靴になったと説明しています。ただ宮廷に仕えベルサイユ宮殿内の素晴らしいガラス装飾品を見ているシャルル・ペローが敢えてその華やかさからガラスにしたのではという説もあったようです。 それを覆したのがフランスの文豪「バルザック(1799-1850)」で「単純に聞き間違え」と言ってしまったためこの説が有力になっているということでした。 ガラスの靴って確かに歩きにくいだろうなぁと思いながら「何故ガラス?」と考えたこともなく、昨日は正解が出る前にもしかして中国の「纏足?」まで考えてしまいましたが💦毛皮の靴よりガラスの靴の方が確かにシンデレラストーリーをもっと華やかにしてくれる感があります。 因みに日本版シンデレラは「坪内逍遥」が書いた「おしん物語」で落としたのは靴ではなく扇子ということでした。「所変われば品変わる」です。
2022.09.17
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昨日「半藤利一氏& 加藤陽子氏」の共著「昭和史裁判 第五章 昭和天皇」を読んでいたら、「エリザベス2世」の父王「ジョージ6世」の史実に基づくイギリス・オーストラリア・アメリカ合作映画「英国王のスピーチ」について書かれた箇所がありました。初めて聞く映画のタイトルで調べてみると日本では2011年に公開されアカデミー賞で作品賞など4部門を受賞していました。 著著「昭和史~」の中の記述ではジョージ6世は「太平洋戦争開戦時」の英国王で、昭和天皇は6世の父ジョージ5世に惚れこんだと書かれています。惚れ込んだ理由の1つに2人の王子の「子育て」があったのかもしれません。ジョージ5世には2人の王子がいて長男「デヴィッド王子(後のウィンザー王朝2代目のエドワード8世)」をとても可愛がった半面、次男の「アルバート王子(後のジョージ6世)」は人格破戒に至りかねないほど厳しく育てたようです。アルバート王子には吃音がありまた、X脚、左利きとどうひいき目に見ても兄より格段に劣っているところがあるのにです。 映画はその吃音治療に当たったオーストラリア人言語療法士の「ライオネル・ローグ」との友情と吃音を克服していく様子が史実を基に描かれているようです。果たして父王の子育ての甲斐があったのか、そして在位70年という長きに渡ってイギリス女王の地位に就いた「エリザベス2世」の父親としての子育てはどうだったのだろうと興味が湧いてきます。 因みにエドワード8世と言えば「恋のために王位を捨てた」という話は知っていてもエリザベス2世の叔父に当たる人というのに改めて気づきました。愛した女性「ウォリス・シンプソン夫人」がアメリカ人で離婚歴がある(当時は2番目の夫と離婚が成立していなかった)との恋のために即位から一年も経たずに退位したのは私の中では「美談」となっていますが・・。 話は著書に戻って昭和天皇が皇太子時代の1921年に半年に及ぶヨーロッパ外遊の旅に出た際の「大英博物館」で撮った写真が載せられていました(この時は未だ日英同盟が存続していました)右側に若き昭和天皇とその左隣がジョージ5世で1対1での会見もあったようです。改めてイギリス王室と日本の皇室の繋がりを感じ、「英国王のスピーチ」はこの時期に是非見てみたい映画だと思いました。
2022.09.14
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長く日本の「三大悪女の一人」という有難くない地位に君臨する源頼朝の妻「北条政子」が、大河「鎌倉殿の13人」で三谷幸喜氏の脚本と小池栄子さんの演技で「悪女」のイメージが薄らいでいる感があります。身内の殺傷を出来るだけ防ぎたいという気持ち、長女の大姫、頼家、実朝とそれぞれに子を思う母心を自然体で演じています。 そして北条政子に替わって悪女の一人には「宮沢りえ」さん演じる「時政」の妻「りく(牧の方)」を推薦したいぐらい妖艶な「黒幕」を演じ切っています。 ネット上では「死ぬどんどん」と副題がつくほど鎌倉殿を支えた武士達の死や頼朝に始まって息子の頼家の死が描かれますが、背景や人間関係を丁寧に描いているので「死」に対しても悲壮感よりも納得感があります。 3代目鎌倉殿となった「実朝」は甥(頼家の次男)」によって暗殺されますが、調べてみると、実朝が1202年に将軍職を継いだ4年後に公暁を猶子(ゆうし)としているので我が子に殺害されたことになります。昨日の回では「歩き巫女(占い師)」演じる「大竹しのぶ」さんが実朝に直接「雪の日は出歩くな」とお告げをするシーンがあって「暗殺されたのは雪の日だったんだぁ」とそのシーンを想像したりしました。冬の鶴岡八幡宮(1217年公暁は4代目別当に) そして「果たして実朝暗殺に黒幕はいたのか?」というネットの記事がありました。いたとすれば北条義時、三浦義村と名前が挙がっていますが、実は黒幕は存在せず公暁の単独犯行というのが筋が通っているようです。 というのも実朝の後の4代目鎌倉殿は後鳥羽上皇院の皇子を迎え入れるという計画があり、朝廷とそういう約束事になっていれば2人が実朝を殺害する意味がないというのが理由のようです。 それでは「何故公暁は実朝を?」の一番の理由は父を惨殺された恨みを晴らすためにも自分が「4代目鎌倉殿に」という説が書かれていてこれは説得力があります。 1219年1月、武士として初めて右大臣に就任した実朝がそれを祝うため鶴岡八幡宮へ拝賀した時の暗殺シーンや身内の惨事に政子がどれほど心を痛めるか、三谷幸喜氏の脚本に益々期待するところです。 因みに雪の降る中での暗殺のシーンというと江戸末期の「桜田門外の変」で井伊直弼が暗殺されたシーンは「青天を衝け」の中でも印象的に描かれていました。雪と命の儚さ・・なかなかドラマチックでもあります。
2022.09.12
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今年6月の「エリザベス2世 在位70年」をお祝いする「プラチナ・ジュビリー」から僅か3ヵ月でエリザベス2世の死去のニュースが今朝ありました。在位70年の式典を無事終え、3人目となる女性首相の就任を見届けてからと考えると一層しみじみします。 6月の祝賀の際のアンケート結果では「王室継続」を望む人達の割合が約60%と昨年度よりかなりダウンし、特に若年層で継続反対が増加していて一番の理由が「経費」ということでした。 エリザべス2世はウィンザー朝の第4代目で5代目として「チャールズ3世」の就任が今日決まりました。新たな君主を迎え王室継続を望む割合がどのようになるのか気になるところです。 下記は6月にネットで調べて日記に書いたイギリス王室の歴史です。 『11世紀にフランスがイギリスを征服し「ノルマン王朝」を立てたのが最初のようです。そして現在の「ウインザー朝」のルーツである「ハノーヴァー朝」についてはノルマン王朝の王位が途絶えた1714年にドイツのハノーヴァー家から「ジョージ一世」を国王に迎えたのに端を発しいます。そして200年ほど経ち、第一次世界大戦(1914-1918)でドイツと戦うことになったイギリスの「反ドイツ感情」のため「ウィンザー朝」と名前を変え現在に至っています。実際には1901年のエドワード7世の即位からハノーヴァー朝はイギリスの君主に引き継いでいます』 話は変わってイギリスが日本の歴史に大きく登場するのは幕末1863年の「薩英戦争(イギリス人3人を生麦で殺害したのがきっかけ)」です。既にアヘン戦争(1840年)で中国(清)に勝利したイギリスは更に日本への侵略を試みます。薩英戦争での被害はイギリスの方が大きく結局和解を結んだ後にお互いの軍事力を評価して、その後日露戦争開戦の2年前の1902年の「日英同盟」締結へと繋がります。 今読んでいる百田尚樹著「新版 日本国紀 下」にその日英同盟について書かれた箇所があります。今までこの同盟についてあまり考えたことが無かったのですが、百田氏によるとこの同盟のお陰で日本は戦争資金を含めて不利な状況から何とか日露戦争(1904-1905)に勝利出来たと説明しています。その理由として同盟によって清の参戦を防いだこと(ロシアと清は密約を結んでいたため同盟規約によりイギリスの参戦が可能でこのため清は参戦を断念)、ロシアの艦船の通り道を妨害するなど日本に有利になるように導いた例がいくつか挙げられています。 日英同盟については日本は長く継続を望んでいたようですが、第一次世界大戦後の「ワシントン軍縮会議(1921年)」の際にアメリカの思惑によって日本は破棄させられます。このロンドン軍縮会議は後の第二次世界大戦の火種ともなるものですが、もし日英同盟が継続していたら日本の第二次世界大戦での戦い方が随分違違っていたのかなとも思います。 余談ですが、どの国にも「正」と「負」の歴史があると思いますが、イギリスについては映画「アラビアのロレンス」を見てから第一次世界大戦後の中東の土地問題を引き起こしたイギリスの「3枚舌外交」を行った歴史が「負」の1つかなと私は思っています。1962年公開 イギリス映画
2022.09.09
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9月の「ワイン・コネクション」のプロモーションに1種類だけロゼワインがあって、ちょっと迷った後購入しました。迷った理由はラベルのデザインとワイナリー名「Fat Bastard」です。そのまま訳すと「太った厄介者?」で「一体どんなワイン?」と思いましたが、まずは一本試してみようと・・。 調べると「Fat Bastard」はフランス、カリフォルニア、チリ、南アフリカ等でワインを造る醸造学者「Thierry(ティエリー)」と彼の友人で「ワイン界の反逆者」と呼ばれるイギリス人「Guy(ガイ)」が共同で「伝統や習慣に捕らわれない新しいワイン」を目指し、1998年に発売開始したフランスのワイナリーのようです。 因みに1997年公開のアメリカ映画で「007のパロディ映画 Austin Powers(オースティン・パワーズ)」のキャラクターとして登場する病的な肥満者の「ファット・バスタード」とは関係がないようです。 アルコール度数12% ピノ・ノワール100% そしてアイコンに何故「Hippo(カバ)?」と思いますが、ボトルの裏のラベルには「・・this cute hippo decorating the royal gardens of Marie Antowanetto~(マリー・アントワネットが愛した王室庭園を飾る愛らしいカバ~」のような説明があって薔薇色のワインにちょっと納得ですが、それにしても何故カバなのかなぁと・・。取り合えずマリー・アントワネットが出て来たので彼女の夫ルイ16世がこよなく愛したという白カビタイプのチーズ「ブリー・ド・モー」も買ってきました。 ロゼは赤や白に比べて比較的どんな料理とも相性がいいので、あまり考えずに「茹でジャガイモ&ブリー・ド・モー」「スライスした生玉ねぎ、茹でブロッコリー&スモークサーモン」、玉ねぎの生は苦みがあるので「甘い味付けの黒豆」を用意しました。ワインを一口飲むと思った以上の辛口で甘い黒豆が一番相性が良かったかなぁという感じでした。兎に角パワフルなロゼです。飲み残しのイタリアの白「Soave」と飲み比べで試しましたが、ロゼの後だとワインが水っぽく感じるほどでした。プロモーションの間にもう一度他の料理に合わせて飲みたいワインです。 プロモーションで18ドル台 アルコール度数12% 「Petit Chapron Rouge」 ただ今のところ今年飲んだロゼで一番美味しいと思ったのは赤ずきんちゃんがラベルに使われている南フランス産で程よい辛口で円やかさのあるこの一本は今のところ私にとってNO1のロゼです。
2022.09.08
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昨日のNHK「うたコン」に「加山雄三」さんが生出演し、脳梗塞などの病を克服して85歳とは思えない歌声を披露してくれて嬉しい気持ちになりました。そして年内でコンサート活動は引退というお知らせには抗えない時の流れを感じます。 日本にいた時は「歌手 加山雄三」さんについて特に興味は無かったのですが、来星して確か3年くらい経って(今から16年くらい前)出張中のホテルでNHKを見ていると、歌番組で男性2人組のデユオ(名前がはっきり思い出せません)と一緒に加山雄三さんが海辺に置いたピアノを弾きながら歌うシーンがありました。その時の加山雄三さんの声量が2人組のデユオを完全に圧倒していて、兎に角歌手としても凄い人なんだぁという驚きが今でも忘れられずにいます。その時歌った曲が「海 その愛」です。昨日も番組内で披露して特に作詞家「岩谷時子」さんの才能に惹かれてとコメントしていました。「海よ俺の海よ 大きなその愛よ ~♪」この出だしで以前に見た海辺とピアノと加山雄三さんの声量が蘇り、その時からテレビに加山雄三さんが出演した時は真剣に歌を聴くようになりました。 両親共に俳優の家庭に生まれ父親は「戦前・戦後の日本を代表する二枚目スター 上原謙さん」そして母方の高祖父が明治政府の立役者の一人「岩倉具視」との家系にも驚きですが、決して血筋や親の七光りではない事は俳優業も含めて画家としての才能やどれもがプロ並みの多趣味であることからも明らかです。こんな風に後ろから目隠しされたのかなぁと・・・。 そしてウィキペディアにはこんなエピソードも書かれていました。「1966年6月、ビートルズが来日した際に東京ヒルトンに宿泊していた4人を訪ねてすき焼きで会食した。初対面の際にはジョン・レノンに後ろから目隠しされた。後にジョン・レノンとは遠戚であることが判明した」 一瞬、どういう繋がり?と思いましたがジョン・レノンの妻「オノ・ヨーコ」さんと縁戚関係にあるんだぁと納得です。 今日のネットの記事で現在加山雄三さんは妻の松本めぐみさんと「自立型ケア付き住宅」で生活をし、今の生活を「天国」と思うぼど気に入っていること、そして妻に対しては「砂漠で見つけたピンのような存在」と様々な困難を2人で乗り越えた人らしいコメントと思いました。昭和、平成、令和と出来る限り長く歌声を聞かせて欲しいものです。
2022.09.07
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今年の「中秋の名月」は9月10日(土)で晴れていれば満月が見られるようです。「15夜」というと満月と何となく思っていましたが、以下の理由で「名月は必ずしも満月ならず」だそうです。①中秋の名月は新月からの日数で決まるが、満月は太陽、地球、月の位置関係で決まる。②月の公転軌道が楕円形であり、新月から満月までにかかる日数が13.9日から15.6日と変化する。 説明は何だか難しいですが、そう言えばここ2~3年は「名月イコール満月」ではなかったと記憶しているので今年は「名月の満月」に期待大です(因みに2024年も1日違いになるそうです) シンガポールでは「中秋の名月」をお祝いする「Moon Festival」は旧正月に次ぐ大事なイベントで8月になると店頭に「月餅(ムーンケーキ)」が並び、場所によっては買い求める人達の行列がありこの時期の風物詩になっています。 そして以前は「チャイニーズ・ガーデン」で開催されていた「ランタン・フェスティバル」の会場は「マリーナ・ベイサンズホテル」と同じ敷地内にある「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」に移っています。中国宮廷の「月見」の様子 BGMの中国の楽曲が幻想的な雰囲気を醸し出していました。 2020年コロナ禍で暇を持て余し、夜の散歩がてらに行った「ランタンフェスティバル」はその美しさと雰囲気に圧倒されました。確かこの年の「名月」の日は小雨が降っていて月はあまり見えませんでした。 昨年は機会を逃したので、今年は満月が見られることに期待を込めて、10日に行ってじっくりランタンを見ようと思っていますが、まずは下見で昨日の夜様子を見に行きました。 「Bay Front MRT(地下鉄)」を出て屋外の会場になっている場所に向かうと明かりのついた提灯を持って歩いているグループや家族連れの人達で結構混み合っていました。2~3分歩くと「ベイサンズ」を背景に今年の干支「寅」のオブジェが出迎えてくれました。昨日はここまでで当日どんなランタンに魅了されるのか楽しみを残すことにしました(開催期間は8月27日から9月11日まで)ショッピングモールでもさりげない兎のオブジェやランタンがか飾られていてほっこりします。 余談ですが、アメリカNASAのSLSロケットの打ち上げがまた延期になりましたが、3年後の2025年の半世紀を超えての2回目の人類月面着陸成功に大いに期待するところです。無事成功となった後で名月を見上げる気持ちに変化が起こるのか私自身はとても楽しみです。
2022.09.04
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昨日、ロシアの「ゴルバチョフ元大統領」の訃報のニュースの際に、ソビエト連邦時代の「ペレストロイカ政策」やアメリカのレーガン元大統領との対話による「東西冷戦の終結」へ貢献した人物として説明が流れました。 興味深いのはロシア国内でのゴルバチョフ元大統領(在任期間 1990-1991)の功績についての街頭インタビューですが、賛否半々という感じだったことです。「彼は西寄りの人」「弱腰外交」「彼の政策が結局ソ連崩壊に繋がった」等が「否」の意見で、確かに「ソ連の政治体制を改革して経済を立て直す」という「ペレストロイカ政策」はソ連崩壊を導き「失敗政策」とロシア国内での評価は辛口のようです。そして思えばソ連崩壊から今のロシアとウクライナの問題に繋がっているのかと思うと複雑な気持ちになります。 そして要人の訃報でやっぱり気になるのは「国葬」が行われるのかということです。今朝のネットの記事では「国葬に近い形」でと書かれているだけです。因みに2007年に亡くなった「エリツィン元大統領」は国葬でした。ゴルバチョフ元大統領の場合はやはりロシア国内の世論が影響しているのかと憶測します。 ロシアの国葬について調べてみると宇宙飛行士の「ユーリィ・ガガーリン(1934-1968)」の名前がありました。世界初の単独有人飛行を行い「地球は青かった」という名言は永久保存版です(実際には「空はとても暗かった。一方地球は青みがかっていた。」という言葉らしいです)もう一つの彼の言葉「ここに神は見当たらない」があってこれは奥が深すぎます。 地球帰還後、時の人となり世界中から招待を受け、本来の宇宙飛行士としての業務が出来ない中やっと本来の仕事に復帰した後、34歳の若さでこの世を去っています。事故死とありますが未だに多くの謎に包まれているようです。 ちょうど今月4日に一旦中止になったアメリカの「新型ロケットSLS」の打ち上げが決まり、私自身は宇宙への関心がまた湧いてきたところで、このガガーリンの偉業が正に世界中が認めその死を悼む「国葬」に値するものだったのだとしみじみ思います。 奇しくも今日の記事で国会審議をテレビ中継し、岸田首相が安倍元首相の国葬について説明をするようですが、説明すればするほど民意が離れていくのだろうなぁと思うとやるせない思いになります。
2022.09.01
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