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今年4月に「古事記・日本書紀」を読み始めたきっかけは、読書通の方から「面白いから絶対に読んだ方が良いですよ」とお薦めがあったからです。その時思ったのは「どうしてそんなに面白い本を私は読もうとも思わなかったんだろう・・」ということです。
出来るだけ簡単に理解出来そうな「あらすじとイラストでわかる古事記 日本書紀」を選びました。
「天武天皇」の時代、8世紀に編纂された古事記と日本書紀(記紀)は「大和朝廷」における天皇の権威を高めるために書かれたようです。
「記紀」は神々が住む「高天原」で神世7代の最後に生まれた「イザナキ」と夫婦の契りを結んだ「イザナミ」が「国生み」を行うところから始まっています。
最初は国生みがうまく行かず高天原の神々と相談した結果「大八島国(おおやしまくに)」を
イザナミは出産します。その8つのうちの最初の1つが「淡道之穂之挟別島(あわぢのほのさわけのしま)」現在の「淡路島」です。「何故淡路島?」と思いましたが、本の中では特に説明はなかったので疑問はそのままになっていましたが、先週の「ブラタモリ」でかなり解明してくれました。
①大阪湾に蓋をするように位置する淡路島が外敵から大和朝廷を護る要塞の役割となっていたこと。
②地殻変動によって出来た淡路島を囲む海が4つの異なった海域を持つため魚の種類が非常に多く、
大和朝廷の食糧基地になっていたこと。
③淡路島では優れた造船技術があり、弥生時代に既に朝鮮半島から鉄製品を作る最先端の技術を輸入し矢じりや小刀などが造られていたこと。
③淡路島の伊弉諾(イザナギ)神宮の「陽の道しるべ」で夏至、冬至、春分・秋分の日の「日の出」や「日没」の方角が日本を代表する諏訪大社、出雲大社、伊勢神宮など日本を代表する神社や神宮と直線状の位置にあることが証明されていること。
伊弉諾神宮を中心とした「太陽の運行」
国生みの最初の土地が淡路島であることを納得させてくれる内容でした。改めて偶然の地殻変動などにより生まれた「美しい国 日本」が誇らしいと思いました。
戦後、古事記や日本書紀を学校で詳しく教えるということはなくなりましたが、「神話」を交えながらも日本のルーツを正しい形で伝えることの大切さをしみじみ感じます。
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