星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2022.01.05
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 親子3代の100年の物語「カムカムエブリバディ」は安子の娘「ルイ」がやっと両親との思い出の曲「On the Sunnyside of the Street」に出会いました。

​朝ドラを見ているうちに3年ほど前に読んだ湊かなえ著の「花の鎖」を思い出しました。日本の友人からのサプライズプレゼントに入っていた一冊で、湊かなえ氏が「告白」で有名なミステリー作家と知っていてもそれまで一冊も読んだことがありませんでした。

 「美雪」「沙月」「梨花」の3章(雪月花)からなる物語が「祖母」「母」「私」という3世代の繋がりを描いたものだというのを私は途中までは全く気が付かず、だからこそ計算され尽くしたような展開に新鮮な驚きがありました。

 小説の内容は思い出せない箇所も多々あるので、検索してあらすじを読んでみると読み終わった時の感動が蘇ってきました。


​​ ​「コマクサ」 ネットの画像から。​ ​​

 山をこよなく愛する湊かなえ氏らしい山の景色や高山植物も描かれ、その中でキーワードのように出てくる「コマクサ」は私には初めて聞く花の名前で、すぐ調べずに頭の中でその色や形を想像して読み進めました。読み終えて、こちらでお世話になっている長野県出身の方に「コマクサという花を知っていますか?」と聞くと「知ってますよ」と即答で携帯の画面ですぐその花を見せてくれたのにも驚きました。「八ヶ岳」にも咲く「高山植物の女王」を知らない訳がないという感じでした。

 物語の中でのもう1つの花のシーンは夫を山での不慮の事故で亡くした祖母の美雪と両親を同時に亡くした孫の梨花が2人で慎ましい生活を送る中でも、美雪が「花」を買いそれを家の中に飾る習慣が描かれ、物語を通して湊かなえ氏の花に対する深い愛情を感じました。

 そして3世代の女性たちが暮らした町の和菓子店「梅香堂」の「きんつば」は物語のアクセントのように登場して、「カムカム~」と同様に切なくても大切な思い出にはやっぱり「小豆」・・と餡子好きの私は思ってしまいます。





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最終更新日  2022.05.08 11:57:57
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