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今年6月の「エリザベス2世 在位70年」をお祝いする「プラチナ・ジュビリー」から僅か3ヵ月でエリザベス2世の死去のニュースが今朝ありました。在位70年の式典を無事終え、3人目となる女性首相の就任を見届けてからと考えると一層しみじみします。
6月の祝賀の際のアンケート結果では
「王室継続」を望む人達の割合が約60%と昨年度よりかなりダウンし、特に若年層で継続反対が増加していて一番の理由が「経費」ということでした。
エリザべス2世はウィンザー朝の第4代目で5代目として「チャールズ3世」の就任が
今日決まりました。新たな君主を迎え
王室継続を望む割合がどのようになるのか気になるところです。
『11世紀にフランスがイギリスを征服し「ノルマン王朝」を立てたのが最初のようです。そして現在の「ウインザー朝」のルーツである「ハノーヴァー朝」についてはノルマン王朝の王位が途絶えた1714年にドイツのハノーヴァー家から「ジョージ一世」を国王に迎えたのに端を発しいます。そして200年ほど経ち、第一次世界大戦(1914-1918)でドイツと戦うことになったイギリスの「反ドイツ感情」のため「ウィンザー朝」と名前を変え現在に至っています。実際には1901年のエドワード7世の即位からハノーヴァー朝はイギリスの君主に引き継いでいます』
話は変わってイギリスが日本の歴史に大きく登場するのは幕末1863年の「薩英戦争(イギリス人3人を生麦で殺害したのがきっかけ)」です。既にアヘン戦争(1840年)で中国(清)に勝利したイギリスは更に日本への侵略を試みます。薩英戦争での被害はイギリスの方が大きく結局和解を結んだ後にお互いの軍事力を評価して、その後日露戦争開戦の2年前の1902年の「日英同盟」締結へと繋がります。
今読んでいる百田尚樹著「新版 日本国紀 下」にその日英同盟について書かれた箇所があります。今までこの同盟についてあまり考えたことが無かったのですが、百田氏によるとこの同盟のお陰で日本は戦争資金を含めて不利な状況から何とか日露戦争(1904-1905)に勝利出来たと説明しています。その理由として同盟によって清の参戦を防いだこと(ロシアと清は密約を結んでいたため同盟規約によりイギリスの参戦が可能でこのため清は参戦を断念)、
ロシアの艦船の通り道を妨害するなど日本に有利になるように導いた例がいくつか挙げられています。
余談ですが、どの国にも「正」と「負」の歴史があると思いますが、イギリスについては映画「アラビアのロレンス」を見てから第一次世界大戦後の中東の土地問題を引き起こしたイギリスの「3枚舌外交」を行った歴史が「負」の1つかなと私は思っています。
1962年公開 イギリス映画
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