星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2022.09.12
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 長く日本の「三大悪女の一人」という有難くない地位に君臨する源頼朝の妻「北条政子」が、大河「鎌倉殿の13人」で三谷幸喜氏の脚本と小池栄子さんの演技で「悪女」のイメージが薄らいでいる感があります。 身内の殺傷を出来るだけ防ぎたいという気持ち、長女の大姫、頼家、実朝とそれぞれに子を思う母心を自然体で演じています。

​ そして北条政子に替わって悪女の一人には「宮沢りえ」さん演じる「時政」の妻「りく(牧の方)」を推薦したいぐらい妖艶な「黒幕」を演じ切っています。

 ネット上では「死ぬどんどん」と副題がつくほど鎌倉殿を支えた武士達の死や頼朝に始まって息子の頼家の死が描かれますが、背景や人間関係を丁寧に描いているので「死」に対しても悲壮感よりも納得感があります。

 3代目鎌倉殿となった「実朝」は甥(頼家の次男)」によって暗殺されますが、調べてみると、実朝が1202年に将軍職を継いだ4年後に公暁を猶子(ゆうし)としているので我が子に殺害されたことになります。昨日の回では「歩き巫女(占い師)」演じる「大竹しのぶ」さんが実朝に直接「雪の日は出歩くな」とお告げをするシーンがあって「暗殺されたのは雪の日だったんだぁ」とそのシーンを想像したりしました。


冬の鶴岡八幡宮(1217年公暁は4代目別当に)

 そして「果たして実朝暗殺に黒幕はいたのか?」というネットの記事がありました。いたとすれば北条義時、三浦義村と名前が挙がっていますが、実は黒幕は存在せず公暁の単独犯行というのが筋が通っているようです。

 というのも実朝の後の4代目鎌倉殿は後鳥羽上皇院の皇子を迎え入れるという計画があり、朝廷とそういう約束事になっていれば2人が実朝を殺害する意味がないというのが理由のようです。

 それでは「何故公暁は実朝を?」の一番の理由は父を惨殺された恨みを晴らすためにも自分が「4代目鎌倉殿に」という説が書かれていてこれは説得力があります。

 1219年1月、武士として初めて右大臣に就任した実朝がそれを祝うため鶴岡八幡宮へ拝賀した時の暗殺シーンや身内の惨事に政子がどれほど心を痛めるか、三谷幸喜氏の脚本に益々期待するところです。

 因みに雪の降る中での暗殺のシーンというと江戸末期の「桜田門外の変」で井伊直弼が暗殺されたシーンは「青天を衝け」の中でも印象的に描かれていました。雪と命の儚さ・・なかなかドラマチックでもあります。







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最終更新日  2022.10.08 13:46:44
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