オダチカの戯言日記

NHK圧力問題/衆議院参考招致・2


「だんだん時間がなくなってしまいました。
この関連の中で、いわゆる放送総局長がこういうのは、編集しなきゃいけないと言って指示をしたのではないかというような報道が出ておりまして、その放送総局長が取材に応じて、私ではない、こう答えているんですね。
ところが、ほかの報道では、こんな番組をつくっていたとは知らなかった、しかも大事な予算の時期にと会長が発言したと実はあるんですが、このような事実があるのか、 あるいはこのような指示を出したことがあるのかという点について、会長、お答えいただけますか。」

○海老沢参考人
「そのような事実はありません。」

○大出委員
「実は、私も周りから考えていくよりも仕方がないわけで、今みたいに答えられますと。見たわけではございませんしね。
実は、ある本で会長がこういうことをおっしゃっているんですね。会長は早起きなようでございまして、四時に起きて、それで本当ならば六時ぐらいに出社したいらしいんですが、秘書に迷惑がかかるから、もっと遅く行っているというようなことが書いてありまして、その後にこういうのがあるんですね。
私は、会議の中で、疑問があればすぐ聞きますし、気になることがあると、内線電話で担当者を呼んで、 徹底的に話をします。
これは「NHKの知力」という本でございまして、片山修さん著と書いてありまして、小学館文庫、ページ三百四十二、会長の題は、「デジタル時代の公共放送を目指して」という中にあるんです。
これは会長の御性格だと思うので、今回の問題が起こったときに当然のことながら
何らかの指示をお出しになったのではないか、そして、当然NHK本体に編集権があるわけでございまして、 そのトップでございますから、そういうことがあったのではないかと推測をしたんですが、 もう一度お答えいただけますか。」

○海老沢参考人
「私どもNHKには小休止はありません。二十四時間、放送でぶっ通し業務を展開しております。そういう中で、いろいろな問題が出てくるのはもう当然であります。
私がすべてそれに応ずるわけにいきませんし、いろいろな電話もかかってきております。
やはり大事なものについてはいろいろやりますけれども、この「ETV2001」の問題については、私のところにそういう情報は上がってきておりませんでした」

○大出委員
「会長は御指示をしていないということだと思います。
それでは、放送が終わりまして、いわゆる取材関係者その他の方々から、出演者も含めて、抗議があったわけなんですが、それは、その人たちの考えをそのまま伝えていないことから 生じたのではないかと思うんですが、その辺は会長、どのようにお考えでしょうか。」

○海老沢参考人
「先ほども申しましたように、私どもは出た番組がすべてであって、それについてのいろいろな意見については、これを我々は真摯に受けとめにゃならぬと思います。
そういういろいろなプロセスは当然あると思いますが、それについて、編集権にかかわる問題でもありますし、 また、それぞれの業務はそれぞれの現場で責任を持ってやっているわけであります、最終責任は私にありますけれども。
いずれにしても、いろいろな問題があれば、我々としては、そういう問題をきちっとクリアしながら、 とにかく視聴者国民のためにいいものを出していくというのが基本でありますから、そういう方向で我々はまた指導していかにゃならぬだろうとは思います。」


○大出委員
「ただいま私が視聴者の考えをそのまま伝えてと、そのままという言葉を使ったんですが、実はこれは、昨年十一月十六日に私が海老沢会長に質問をいたしました。そのときに会長がこのようにお答えになっているんですね。
「そういう面で、我々は、先ほどからるるありますように、 NHKの存立の基盤は、政治的に公平であること、」政治的公平についてのお話だったものですから、
「そして中立を保つこと、そして、お互いいろいろな意見があるものはそのまま伝えて、 できるだけ視聴者国民の判断の材料にするというのが基本だろうと思っております。」
こうおっしゃっているものですから、基本線としては、そのままお出しをして、
視聴者の皆さんに判断を仰ごうというお考えだったのだと思うんですが、
先ほどの発言を変えることはございませんか.

○海老沢参考人
「さきに答弁したものは、そのまま受け取ってもらって結構でございます。」

○大出委員
「もう時間がありませんので、最後にいたします。
実は、私も、今回この問題を扱うに当たってインターネットのメールを、いわゆるウエブサイトに入りましていろいろなメールを探すと、 簡単に今の時代は出てくるんですね。これに関するリアルなメール等がございまして、情報に戸は立てられないなと。ただ、その情報が正しいかどうかはわかりませんけれども、かなり当事者でなければ言えないような情報が実はあったんです。
それはおいておきまして、その中にこういうのがありました。
NHKに励ましを言おうと思った人もいましたし、意見を言おうと思ったらしいんですね。
それで電話をしたんだそうです。そうしたところ、そういうのはメールに送ってくださいと言われたというんですね。
これが大変困ったことで、インターネットをやっておられない方だっておられるわけですので、その辺についてどのような今後のお考えがあるのかを会長にお伺いしたいんです。

○松尾参考人
「視聴者の御意見をインターネットだけじゃなくてということだと思うので、これはNTTの深夜の録音も含めて、電話は視聴者のために全部開放してございますので、そのダイヤルをしていただければ対応するということでございます。
それから、ファクスについてもPRをしておりまして、ファクスによる御意見というのも収集しております。
インターネットだけではございません。」

○大出委員
「時間になりましたのでありがとうございます。」
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○大出委員
「ありがとうございます。その関連でまたお聞きをしたいのですが、ただいま、報道の自由あるいは編集権が侵害されていないのだという 認識だったと思います。
 そこで一つお聞きいたしますが、報道によりますと、 番組制作局長が大物議員に呼び出された という報道が 実は出ているんですね。こういう事実があったかどうかお答えください。」

○松尾参考人
「番制局長がこの件で呼び出されたという事実はございません。」

http://dentotsu.jp.land.to/archives/A-kokkaiH130316.html




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