サンタさんは本当にいるの?の答え




『バージニア、あなたの友達は間違っています。その子たちは疑い深い時代の疑いに影響されているのです。その子たちは見えるものしか信じないのです。その小さな心で分からないことは、存在しないと思うのです。バージニア、大人の心も、子供の心もちっぽけなものです。この大きな宇宙の中にあって、人間はほんの虫けらか、アリンコのようなものです。まわりの果てしない世界にくらべれば、その知恵においても、また真理や知識の全体をつかみとる知性においてもそうなのです。

そうです、バージニア、サンタ・クロースはいるのです。人を愛し、許し、つくすことがあるように、確かにサンタはいるのです。このようなものは、生活を美しくし、楽しいものにしてくれますね。ねえ、もし、サンタ・クロースがいなかったら、世界はつまらないものでしょうね。バージニアって子が一人もいないのと同じくらい、つまらないでしょう。そうなれば、子供らしい信仰も、詩も、ロマンスもなくなって、この世はがまんならないものになるでしょう。目に見えるものや感じられるもの以外の喜びはなくなるでしょう。子供時代に世界に満ちている光は、消えてしまうでしょう。

サンタ・クロースを信じないって!妖精を信じないようなものですよ。パパに頼んで、人を雇い、クリスマス・イブにサンタ・クロースを捕まえるために煙突という煙突を見張ってもいいのですよ。でも、サンタが降りてくるのが見えないからといって、それが何の証拠になるのでしょう。誰もサンタさんを見た人はいませんが、だからといって、サンタがいないってことにはならないのです。この世でもっとも真実なことは、大人にも子供にも見えないのです。バージニアちゃんは、妖精が芝生の上で踊っているのを見たことがありますか?もちろん、ないでしょう。だからといって、そこにいないという証拠にはならないのです。この世の中で、見えないもの、見ることができない不思議なことのすべてを、誰もが考えついたり想像したりできるわけではないのです。

赤ちゃんのガラガラを破って、中で音を作っているものを見ることはできます。でも、見えない世界を覆っているベールがあって、これはどんなに強い人でも、またそんな人が何人、力を合わせても、引き裂くことができないのです。信じること、詩、愛、ロマンスだけが、そのカーテンを引いて、その向こうにあるすばらしく美しいもの、輝きを見ることができ、描くことができるのです。これはみんな本当でしょう?ねえ、バージニア、この世のすべてにおいて、何もかもが本当で、そして永遠なのです。

サンタ・クロースがいないって!何てことでしょう!サンタはいますし、永遠に生き続けます。これからの千年間も、いやバージニア、一万年の十倍も子供の心を喜ばせ続けるでしょうよ。』


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