蝶々結び

蝶々結び

シスター

――ポタッ
赤い液体が床へ零れ落ちる。

オレの手には灰皿。

赤い。

倒れているのは、オレの彼女。


シスター


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
息はまだ荒い。
本当に一瞬の出来事だった。
あの時オレの中に走ったものは、一体何だったんだろう。

「有菜。」

そっと呟いてみても返事はない。

オレはクラシックを流した。
トッカータとフーガ。
これを聞くと何故か落ち着く。

「有菜。」
もう一度呼んだ。



「海へ行こうか。」



街中を抜け、静かな道路に車を進ませる。
まだ太陽は目覚めていない。
車を運転しながらも、オレの頭の中には過去の有菜しか浮かんでこない。
オレたちは何処で歯車が狂ったんだろうな。

オレは有菜が好きだった。
有菜もオレのこと、そうだとわかった時、嬉しかった。
そして、当然のように付き合い始めた。

"幸せ"

しかし、その幸せは脆くも崩れ去った。

先程の出来事。
有菜がオレの家にやってきた。

「別れよう。」

そんな短い言葉、突きつけられてもオレ、どうすればいいの?
有菜の事、まだ愛してるよ。

「何で?」
そう聞き返したオレの声はきっと震えていたと思う。

「好きな人ができたの。」


オレの中の何かが切れた。

「でも、慎ちゃんともずっと友達でいたいよ。」
そんな言葉、聞きたくない。
オレはもう止められなかった。






そして……彼女を殺めた。




そんな事を走馬灯のように思い出していると、目的地である海に辿り着いた。


「有菜。」

「お前、行きたがってたよな。海。」


オレとぐたりとして返事をしない有菜は海を見渡せる高い高い岬へ。
もうあの声、あの笑い声は聞こえない。


「有菜。」

あぁ。何回でも言える、この名前。


「愛してる」

この言葉だって、何回でも言えるよ。
だから、お願い。
もう一度オレだけを見て。



「一緒に逝こうか。」



太陽が目を覚まし始める。





「愛してる。」




美しい朝の光に包まれた2つの影が、海へ落ちていった。




こんにちは☆
久々の小説更新です!(しかも、第2作品目の歌詞小説!)
歌詞小説の方が意外と書くのが大変みたいです。(ゃまりの場合)

さてさて、小説のお話をしなくてはっ!!
「シリアス~!!」
初めてこんなの書きました。(一応短編に収めました。)
彼女の事、愛しすぎて殺しちゃう。
でも、殺めた後もキミが好きだよ。みたいな感じ。
昼ドラにありそうですね。
ありきたりでスミマセン↓↓

ゃまり、この小説を書く時、とっても嫌だったことがあります。
それは「愛してる」って言葉を使う時なんです!
ゃまりの嫌いな言葉なんです。
「好き」は良いんですが、「愛してる」はちょっと。。。
まだまだゃまりは精神的に幼いみたいです。
もっと大人になれたらなぁ…。
あぁ!話が反れた!!
とにかく、頑張って書いたので読んでくれたら嬉しいです☆

最後になりましたが、奏埜様リクありがとうございました!!


またリクエストなどがある人はBBSの方へ宜しくお願いします。


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