千獲一金の馬券術 |
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何のために馬券を買うのか? |
初めて馬券を買ったのは、かれこれ20年位前のはず。その後、競馬とはある程度距離を置いていたのだが・・・、何気なく行った福島競馬場。コンクリート打ちっぱなしの建物に、やけに緑が映えていた印象が残っている。ちょうどオグリキャップが華々しい活躍をしていた頃。その頃から競馬に嵌ってしまった。電光掲示板の下のパドックをひたむきに巡回する競走馬の姿に見入ってしまった。コロコロ変る掲示板のオッヅにも非常に興味を持った。 私は、大抵の人が体験するという、ビギナーズラックの恩恵を受ける事が出来なかった。しかし、8色の色違い(枠)の組合せで(当時は枠連が主流・・・単枠指定なんて用語もあった・・・)、掛け金が10倍くらいになってしまう、そういう経験はちょっと競馬新聞の読み方が解った頃に体験できた。 最初の頃の掛け金は1Rあたり500円位だったと思う。そのうち、自信のあるレースに2千円、3千円と勝負するようになった。パチンコやパチスロなんかと違うのは、勝負の大きさを自分の都合で変えれる事だ。これはギャンブルとしては、非常に面白いと思った。5千円が10万円になった!そんな経験を2、3度してみると(毎週3万円負けている事など忘れてしまうという、ノーテンキな性格も災いし・・)、もしかしたら確実に儲けていけば、生活できるんじゃないだろうか?等という安直な考えを持つようになった。 競馬をしている人の中では、そのほとんどの人は、儲けたいが為に馬券を買っているはずだ。しかし、私も社会人として、簡単に儲かる話がこの世に転がっていない事ぐらい解っていた。そうは知っていても、その頃たまたま的中できた万馬券がとても魅力的だった。現実、千5百円が20万円近くの配当になって、その払い戻しを受けた時の、感動といったらなかった。もちろん、現金に化けてくれ馬券の他に、ごみ箱に直行する馬券の数が圧倒的に多いことは知っている、十分理解している。馬券を買うのは、的中すれば、四苦八苦して導き出した結論(予想)が見事正解!ってことでご褒美がもらえるからだ、と考えている。 逆に考えると、世の中のビジネスは基本的には、全て成功報酬型である訳だから、予想の的中→報酬となる事とあまりかわらないんじゃない?と、またまた安易に考えたりする。 (2002.07) |