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「ある程度の年齢になったら、いざというとき困らないように、弔事の行事の大体の内容や流れは事前に把握しておくべきです」今回の父の葬儀では、私が喪主となったのですが、予想以上にこれが大変でした。喪主として対応しなければいけない場面とそうではない場面があるのですが、ザッと思い返しただけでも、父が病院で死亡したその時から、兄弟・親戚への連絡、葬儀社の手配、葬儀会場の手配、お寺との打ち合わせ、献体登録している大学との打ち合わせ、葬儀の段取り、予算決め、お通夜・葬儀・告別式・お逮夜・お斎の日程と段取り。これらをほとんど一人で決め、さらに兄弟・親戚からも話しを聞いて細部を詰めないといけません。さらに、父が深夜に亡くなったので、私自身は風呂も入らないまま病院へ、取るものも取り敢えず来たような状態でしたから、自分自身の身なりも整えなきゃならないし、喪服も準備しなければならない。さらにそれには一旦福岡へ戻らなければいけない、という状態。なおかつ、平日だったので仕事の手配も。加えて、喪主という立場からお通夜や葬儀の時は早めに座って弔問客をお迎えしなければならないのですが、次から次に打ち合わせなどが入ってくるので、なかなかこれが落ち着いて座っていられない。ただ、覚悟はしていたし、弔事の際の大まかな流れは知っていましたし、兄弟・親戚も手伝ってくれたので、忙くはあっても、大変ということは感じずにすみました。それでも、地元の方とはしばらく疎遠でしたので、地元のしきたりなどは知りませんから、それに関してはお手上げの状態でした。やはり、ある程度の年齢になったら、いざというとき困らないように、弔事の行事の大体の内容や流れは事前に把握しておくべきですね。これは社会人としてのマナーだと思いますし。事前に知っておかないと、気が動転した状態で次から次に打ち合わせや準備をこなしていく状態だと、体調も悪くなるでしょうし、不慮の事故にも遭いかねませんし。
2010年07月16日
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「葬儀の後の費用もバカにはなりません。葬儀に力を入れすぎないように。」葬儀が終わった後にも費用がかかります。最近は、火葬が終わった後、初七日も同時に行うケースが多いようですが、私の場合は初七日はきちんと7日後に行いました。私の地元では初七日の法要は、隣近所、隣組の方への感謝の印として行う色合いが強いようで、隣近所、隣組の方に来ていただいて、僧侶の方にお経をあげていただいた後、簡単な宴会となります。また、葬儀・法要について書かれた本には、初七日から四十九日までの間にある七日ごとの法要(二七日、三七日~六七日)は省略することが多い、とあるのをよく目にするのですが、私の実家の菩提寺ではこれはキチンと行い、そのたびごとに僧侶の方がお経をあげますし、卒塔婆も渡されます。そして忌明けとなる四十九日は、もちろん初七日の時より多くの方をお招きして、忌明けの法要とお斎。これが終わってからは香典のお返し。こういったこと全部に費用がかかるわけですから、案外バカにならない額になります。葬儀関連本の中には、最近は家族身内だけでソッと行うことも多い、とか書かれていますが、こういった法要やお斎は、どちらかというと仏さんのためというより、生前お世話になった方々へのお礼の意味合いが強いように感じますので、身内だけで行う、ということはなかなか難しいのではないでしょうか?言うは易く行うは難し、で。特に地方に行けば行くほど、身内より隣近所との関係の方が強かったりしますから。こういったことを考えていくと、葬儀・告別式を華美に行うのは、余計な出費、無駄遣いとしか思えません。葬儀社の言葉に惑わされずに、また、難しいかもしれませんが、生前から情報を集め、いざというときには、しっかり念入りに葬儀社と見積もりと内容について、打ち合わせを行うようにすべきでしょうね。
2010年07月15日
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「葬儀社への支払い以外でも結構費用がかかります。そのことも念頭において葬儀の依頼を。」私が依頼した葬儀社は「音丸様でしたらこれくらいしないと恥ずかしいですよ」とか「皆様これくらいが一番多いです」などと一切言いませんでしたので、葬儀社と揉めることは全くと言っていいほどありませんでした。ですが、葬儀になると、親戚の誰かから何かしらのクレームが付くというのは、よく聞く話です。「もっと立派な祭壇の方が・・・・」とか「参会していただいた方へのお礼があんな品物ではみっともない」などなど。しかし、どんな葬式をしても、たぶん誰かから何らかのクレームは必ず来るものだと思います。なので、それを気にしているとキリがないし、第一費用がバカになりません。実は、葬儀の際は葬儀社への支払い以外でも、結構費用がかかります。私の父は献体登録していたので、遺体は葬儀が終わった後は長崎大学に運ばれたので火葬はなかったのですが、通常の葬儀なら火葬もあるわけですから、それにかかる費用もあります。これは葬儀会社に払う費用とは別モノ。さらに、来ていただいた僧侶の方にお支払いするお布施も別料金。戒名料も別の場合があるようですが、私のときはお布施の中に入っていると言われました。それでも、生前の父のお寺への貢献が評価されたのか、立派な戒名を付けていただいたようで、親戚から言われてその分多少上乗せ。お通夜、告別式に、当初の予想より多くの人が参列してくださったのなら、その分のお礼の品も追加で必要になります。また、「子供一同」とか「親戚一同」とかの花輪も別料金。幸い葬儀社への支払いは、初七日が終わってある程度落ち着いてからになるので手元不如意でもなんとかなるのですが、だからといって総額をある程度把握していないと、とんでもない金額になる可能性があります。繰り返しになりますが、葬儀社への「お任せします」だけは、絶対避けるべきだと思います。
2010年07月14日
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「肉親が亡くなった直後で気持ちの整理も付かずあわただしい状況であっても、葬儀社への『お任せします』は避けるべきだと思います」先月の父の葬儀では私が喪主となりました。なにせ我が家で葬儀を出すのは、以前同居していた大叔父が亡くなった34年前。私が高校生の時以来ですから、その当時のことを知っているのは亡くなった当の父本人のみ。私はマナーの勉強などを通して葬儀一般のことについて、一通り知ってはいたのですが、地方ではその土地独自の習慣があったりするので、この点だけが困ったなと思いました。父は病院で亡くなり、その病院は霊安室がない病院でしたし、急逝でしたから、とりあえず父を病院から出さなければいけない、それならまず葬儀社に連絡を、ということで実家がある町の葬儀社をiタウンページで探し、連絡をしました。田舎のことですので、葬儀社はたった2社しかなく、特に理由もなくそのうちの1社を選んだのですが、これが幸いなことにいい葬儀社で、いろいろとアドバイスをもらうことができ、非常に助かりました。見積もりも詳細で、実際の請求額もほとんど変わりませんでしたし、葬儀費用は下から2番目の低ランクだったのですが、華美すぎず質素すぎず、非常に質の良い祭壇でした。葬儀社の選択だけは、急なことですからネットで詳細に調べる時間もありませんし、事前に人に評判を聞いて回ることも難しいので、行き当たりばったりになることが多く、それが一部葬儀社の悪評を招いている理由の一つなのでしょうが、やはり身近にそういう状態に近付いている人がいるようでしたら、できる限り事前に調べておいた方いいと思いますね。またラッキーだったのは、父が生前この葬儀社の会員になっていたことで、会員割引が適用されたこと。これは見積もりを出されるまで私はまったく知りませんでした。その見積もりですが、急なことであっても、やはり詳細な見積もりを出すように要求した方がいいでしょうね。「お任せします」は避けた方がいいと思います。幸いこの葬儀社は詳細な見積もりを出してくれましたが、それでも疑問に思う点が何カ所かあり、もちろんその点は質問しましたが、内容とこちらの希望が通る点通らない点をきちんと説明してくれ、納得して依頼することができました。遺体を、その葬儀社が営業する典礼会館に搬送してもらった後だと、費用の面では言いにくいこともあるかと思いますが、気持ちよく葬儀を行い、後々のトラブルを防ぐために、葬儀前の見積もり、打ち合わせはキッチリ行っていた方が絶対いいと思います。
2010年07月13日
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ようやく自分の事務所の年度更新が終了しました。去年は、締め切り日を過ぎて申請したので、電子申請が使えず。今年はギリギリで利用できたのですが、それにしても使いにくい。政府の電子申請窓口はe-GOV(イーガブ)に統一されたのですが、使い勝手の悪さは相変わらず。しかも、統一されたと言いながら、法務省のオンライン申請システムは別モノだし、宅建業のオンライン申請システムも別モノ扱い。しかも我が行政書士用電子証明書も使える申請があったりなかったりとバラバラ。今回の年度更新では使えましたが。今後の電子申請はどうなるんでしょうね。役所の窓口に行かなくて済むので、使いようによっては間違いなく便利だと思うのですが。
2010年07月12日
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通夜が終わり翌日の告別式。告別式が始まる15分ほど前に余光会の方が到着。書類についての説明と、時間がないので記名押印して後日郵送してください、ということに。通常の葬儀では、告別式の最後に棺に花を入れて遺体を花で埋めることを行うのですが、これも献体であっても可能でした。ただ、故人の記念品を入れるのは、大学に着いたら遺体を棺から出すわけで、記念品などはゴミになってしまうのですから、たぶん不可でしょうね。告別式が終わり、通常の葬儀では遺体を火葬場に送ることになるのですが、今回は火葬場ではなく大学に送ることになります。車も霊柩車ではなく「長崎大学」とボディにかかれた外見は普通のバン。でも中は棺が動かないように固定する台が置かれています。あとは、バンの扉を閉めて、火葬場に送るときと同じように私たち遺族は遺影と位牌を持って、ご参列の方は両手を合わせて車を見送ります。長崎大学に行く道中、実家の近くを通るので、せっかくなら実家のすぐそばを通って父が生まれ育った家を見られるようにルートを変更して欲しい、と申し出たら、このリクエストにもちゃんと応えてくれました。これで一通り終わり。あとは2年半後に遺骨が戻ってくるのを待つだけ。以上が献体登録者が亡くなった場合の葬儀を含めた手続きなどの詳細です。変な話しですが、告別式の後の火葬がなく、骨揚げ、精進落としもなく、告別式が終われば終了ですから、楽と言えば楽です。火葬まであると、ほぼ一日がかりなわけですから。また、死んで三日も経ってなくて、未だ実感が伴わないのに火葬して骨にしてしまうのを目の当たりにする、というのは、遺族としては少しつらいかな、という気もします。遺族や申請の中には献体に反対の方もいらっしゃる場合があるかもしれません。私の父は、生前あちこちに自分が献体登録していることを、うるさいくらいにふれ回っていましたので、幸い私の家族、親戚にはまったく反対する者が無く、むしろ父の意向を尊重してあげようという考えでした。ですので、すでに献体登録している方、これから登録しようと考えている方は、生前に周囲の方に献体のことをお話しになっていた方がいいのではないかと思います。
2010年07月08日
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翌朝(当日朝?)10時頃、長崎大学余光会の事務局から電話がありました。ここで再々度、遺族としての献体の意思の有無を尋ねられます。最終的にここで断ることも可能です。やはり献体します、ということで、今後の説明と打ち合わせになります。この打ち合わせで決めたことは次の通り。1.大学側に遺体を引き渡すのは告別式終了後に。通常の葬儀であれば告別式終了後に霊柩車が火葬場に遺体を搬送するのですが、今回は行き先が火葬場ではなく長崎大学に、ということになる。2.大学への搬送は、霊柩車ではなく大学の遺体搬送専用のバンを使用。3.告別式の際、余光会から生花が贈られる。4.告別式が始まる前に、遺体搬送車と大学の関係者が到着して、献体に必要な書類を渡すのでそれに記名押印を。また、遺体が大学側に引き渡された後、遺骨が戻ってくるのは約2年半後。その際も、大学側で火葬する、という説明も受けます。これで、献体に関する打ち合わせは一段落。後はお通夜を済ませ、告別式前に大学の関係者が到着するのを待つだけになります。父の遺体も、普通の葬儀同様、納棺されて祭壇の前に置かれています。ただ、問題は遺骨が2年半無いことになるので、その間の法要をどうするか?お寺の方も、こういうケースは初めて、ということでしたが、結局遺骨が無くても法要は通常通り行う、ということになりました。
2010年07月07日
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余光会に連絡した時、死亡日時や場所、こちらの葬儀社を聞かれますので、死亡診断書や葬儀社の電話番号を手元に置いて電話をかけた方が良いと思います。また、私の父のように病院で死亡すると、病院の担当者にも尋ねる事項があるようですので、病院から電話をかけた方が便利です。さらに、献体登録の事務局に電話をかけた際に、再度遺族としての献体の意思の有無を確認されます。ですので、この時点で献体を拒否することも可能です。生前はまったく考えなかったのですが、いざ父の遺体を目の前にすると、本当に眠っているようにしか見えないので、このまま眠らせてあげたい、献体として引き渡すのは可哀想なんじゃないか、と一瞬抵抗感が生じました。でも、献体として引き渡さなかったら火葬場で骨と灰になってしまうだけのことですから、結局は同じコトなわけで、そう考えると踏ん切りもつきました。長崎大学から委託を受けている葬儀社から、こちらの葬儀社への遺体の保存方法等の指示は、ドライアイスを早めに多めに、といった程度です。また、棺についても通常の葬儀のように、普通の棺に納棺して全然構わないようです。ですので、ドライアイスが多め、ということ以外はほとんど普通の葬儀の場合と変わりません。
2010年07月06日
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29日夜中に父が急逝しました。享年84歳。ところで父は生前「献体」の登録をしていました。献体についての詳しいサイト→財団法人日本篤志献体協会献体登録そのものについては、上記のサイトを始め、結構あちこちに説明がしてあるようなのですが、献体登録をしている人が亡くなった場合の対応等について書かれたサイトは、案外少ないようなので、献体登録している方、またはそのご家族のために、死亡後のことについて備忘録的に書いてみることにします。まず最初に書いておかなければいけないことは、一般的にウワサになっているような「献体した人の遺体は、大学病院の地下のホルマリンプールでプカプカ浮いている」ようなことはあり得ない、ということです。さて、生前父から献体登録したい、という希望を聞き、私は私自身が臓器提供意思表示カードを持っているくらいなので一も二もなく、他の家族も本人が望むのなら、ということで特に反対もなく父の献体登録に同意していました。父が登録したのは、長崎大学の「余光会」という団体。生前父から、自分が死んだらここに連絡してくれ、と余光会の事務局などを教えてもらってはいたものの、いつ死ぬか分からないわけですから、ほとんど聞き流しの状態。しかも父は整理が下手で、関係書類をメチャクチャ散らかしていたので、どこに何があるかまったく分かっていませんでした。父が亡くなったのは病院で。病院から連絡を受け、私が父を引き取りに行ったのですが、真夜中のことでもあり、余光会の連絡先も分からないので、翌朝になったら連絡しようと、とりあえず、葬儀社に斎場への運搬を頼みました。ところが、病院の看護師が急に、献体登録している人は葬儀社に引き渡したらダメなんじゃないか、すぐ大学に引き渡さないといけないのじゃないか、と言い出しましたので、急遽、葬儀社をキャンセル。父が入居していた老人ホームに向かい、余光会の連絡先を探してみることにしました。ところが前述したとおり、父の部屋はさんざん散らかってどこに何があるか分からない状態。その中で、書類や本をひっくり返して余光会の連絡先が書かれたものを探したのですが、いくら探しても分からないので、ダメ元で長崎大学医学部に電話をかけてみました。すると自動音声応答の最後に、「余光会の夜間の連絡先は・・・・・」というアナウンスが流れ、携帯の電話番号が。それでやっと連絡を取ることができました。夜間は、長崎市内の葬儀社に対応を委託しているようで、その葬儀社の方が登録者名簿の中から父の名前を探し出してくれて、丁寧に応対してくれました。そこで取りあえずわかったことは以下の点。1.遺体の引き取りは、通常の葬儀が終わった後でも可能。2.今すぐ病院から長崎大学の方に遺体を引き取ることも可能。その場合、搬送費用は全額大学側が負担。3.葬儀が終わった後に遺体を引き渡す場合は、葬儀会場から長崎大学までの搬送費用を大学側が負担。病院から葬儀会場までの搬送費用は、遺族側が負担。4.今すぐ病院から長崎大学に遺体を引き取る場合は、とりあえず長崎大学から委託を受けている葬儀社が搬送し、翌朝大学が開くとすぐ遺体を大学側に引き渡すので、遺体との対面はそれまでの間しかない、ということになる。5.葬儀会場まで搬送する場合は、遺体の保存方法などについて、こちらの葬儀社に長崎大学から委託を受けている葬儀社が指示を出す。それ以外は、こちらの葬儀社に任せても大丈夫。葬儀の後に遺体を引き渡すことも可能、ということが分かったので、一度キャンセルした葬儀社に再度依頼し、病院から父の地元の葬儀場に搬送してもらうことにしました。(続きは明日)
2010年07月05日
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