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吾妻橋にあるアサヒビールのビルの最上階で飯を食べていた。窓の外には隅田川が千住の方面に流れている。また、放射上に別の方角に北十間川が流れていて、今話題の新東京タワー敷地方面へ広がっていた。電波塔がどれほどの経済効果を生むのか知らないが、業平橋周辺はいままで通りの垢抜けない町並みが続いている。
それより驚くのは高層ビル群が見えたので、あれはどこですかと聞くと、どうやら南千住らしい。車ではいつも墨提通りしか通らないので気がつかなかったが、いつの間にか高層ビル群ができていた。今この場所から、昔の千住が見れたらお化け煙突ははたしてどれくらいに見えただろう。
その高層ビルから目線を手間に引いてくると大川端に山谷掘の跡がある。昔は船で旦那衆が吉原に繰り出していたのだろう。その近くに言問橋があり、ここで昔は紙職人が紙をすいていたらしい。その工程で冷やす時間があったらしく、その間に職人たちは吉原をブラブラして帰ってきたらしい。それが冷やかしの語源だという。
よく高層ビルからの夜景が好きな人がいるが、私は昼間が好きである。できれば地図と双眼鏡をもってビールでも飲みながらタウンウォッチングしたい。ここら辺では浅草ビューホテルからの眺望がいいというが、アサヒビールビルも22階ではあるが眺望がいい。いや、もっと高層になってしまうと人や車が小さすぎてつまらない。少なからず冷やかす臨場感と優雅に物見遊山できる中間位が好きなのかもしれない。