お茶の葉のひまヒマ日記

お茶の葉のひまヒマ日記

そのときの私 5



「バイトの次の人が見つかるまでやめられない」
とか、色々理由をつけまくっていた。

そのバイト先、彼の家から結構遠いところにあった。
しかも夜の時間のバイト。(一応オミズとかではない)

優しい彼は「夜道は危ないから」と車で送ってあげたら、味を占めたらしい。
毎回、「送り向かえ」を当然のごとくさせていた。

彼は少しのことだと始めはそう思ってやっていたらしいが、何ヶ月か経過してもまだ東京に行かずうだうだしていたので、最後のほうは苛々していたらしい。


そんなある日、私彼の態度がおかしいのに気がついた。
つかなきゃ良かったのに。

何にも無いんだよね?
そう聞くと明らかに目が泳いでいる。

「何したの?正直に答えて」
「・・・キスしてしまった」

なんで?
どうして?
「急にあっちのほうからしてきたんだ。不意打ちだったから・・・」

それだけなの?
急に不安になった。
「正直に答えて。ほんとにそれだけ?
 ちゃんと私の目を見て答えて」

目をそらしてしまう彼。
そして

「ごめん 実は、してしまった」

「したって何を?」

「Hしてしまった」

私の近くにあるもの、目の前のものがすべて嘘に感じた。



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