サーロー・節子さんの講演を聞く。関学賞、名誉博士学位記授与式の一環として行われた。前半はキリスト教系の大学らしく、聖書の朗読、讃美歌を歌う。サーローさんの旦那様が宣教師である ( 関学で教えておられた ) ということも関係していると思う。
サーローさん、車いすで、耳も少し聞こえにくいようだったが、声は力強い。
「核と人間は共存できない」という信念のもとで、長年活動。アイキャンがノーベル賞を受賞した際に代表してスピーチをされた ( その映像は講演の後で流された ) 。
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関学側から 3 名の若者が登壇してサーローさんに質問したのだが、 3 名のうち 2 名までが、祖父が被爆体験を語ろうとしなかったと発言。 3 名の中で 2 名、簡単に比較はできないけれど、語れない、語りたくない人の割合ってそれぐらいあるのかなと思う。
遠縁にあたる岸田文雄首相について「核のない世界を求めるのがライフワークと言いながら、核抑止論を基盤とする米国の核政策に同調している。つじつまが合わない」と批判。その上で「皆さんの周囲にいる専門家の支えを得て、日本政府の矛盾に満ちた核政策を学び、政府にあなた方の声を届けてください」と呼びかけた。※「中日新聞」より引用。
「オバマ大統領が「核なき世界を」と演説したあとで、安倍さんがアメリカに使者を送って、「そんなこと言わないで」とお願いしています。こんなことは日本のマスコミは報じていません。」という言葉にはさすがに仰天した。
さらに、「 ( 今の日本の政治の現状について ) 日本はあまりにも静かすぎますね」という言葉には深く頷かざるを得なかった。
螳螂の斧を振り上げる努力だけは怠りたくない。
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