多重債務者の交差点

多重債務者の交差点

(30)E.ma(夫)の場合


◯高校卒業後、
◯医師会立准看護学校に通いながら
◯リハビリステーション病院へ看護寮学生として就職(手取5万)しました。
平成13年3月、
◯医師会立准看護学校を卒業。
だが准看護師試験不合格。
やむなく准看護学校時代の委託金返済に月々2万ボーナス10万天引支払を約束、
◯リハビリステーション病院の調理場勤務、のち正社員(手取12万)となる。
平成13年4月、
病院寮退去にア◯フル30万借入(約定支払12.000)住居確保、
これが初めての借金になります。
平成13年5月、
スナック◯の◯と交際。
ところが彼女は強引に押掛け同棲を強制。
こんな場合、私に限らず20歳の男なら答は明白でしょう。
でも彼女にはかなり借金があり日給のほとんどは借金返済に消えていました。
となると2人の生活費は私の背にかぶり家計が苦しくなってきます。
平成13年6月、
ア◯フル20万(約定支払23.000)借入。
こうした流れの渦中、
不意に彼女は相談を持ちかけてきたのです。
それは常識的に考えられないタイミングのお金でした。
理由は、
未成年ゆえ借入できない友人の結婚費用。
私は、友人の責任を持つという彼女を信じ三◯信販50万借入(約定支払2万)、
カードまで渡し名義貸しをしたのです。
そんな2人の関係でありながら彼女は浮気をしたのです。
私は1ヶ月の間に充分な喜怒哀楽を経験したことになります。
平成13年7月ア◯ム30万借入(事件番号16.◯.6◯9)再び彼女に名義貸し。
平成13年9月、彼女とその友人の消息が消える。
こんな私、馬鹿としか表現のしようがありません。
いうまでもなく騙されたことになります。
平成13年冬頃、
◯イク30万借入(約定支払1万)は上記返済と生活費に。

平成14年夏、お金もないくせハメを外した結果が某女性の堕胎。
◯富士30万借入は◯レディースクリニックへ消え、ため息は不安を増長させました。
平成14年秋頃、
◯銀行50万借入(約定支払1万)は返済と生活費に。
平成14年冬頃、
◯ファイナンス10万借入(約定支払1万)
平成15年3月、
現状打破するため鹿児島市のホストクラブ◯に就職するが、
自分にお客がなく給料7万5千円、昇給せず退職しました。
クラブ◯に対する不信感もですが私が甘かったのです。
このころ◯ファイナンスの融資枠が40万になる。
私はすぐに借入しました。

平成15年5月、ラウンジ◯に(給料10万円)チーフとして勤める。
◯ファイナンスの融資枠が70万になり借金返済と生活費に充てました。
平成15年6月、◯と交際。
平成15年7月、妊娠発覚。
平成15年8月、ラウンジ◯のチーフからマネージャーに昇格するが給料据置。
結婚を考えた◯との同棲に不安を感じ同年9月退職、
10月大口市の施設◯に入社する。
この時期、私の借金は7社350万でした。
そのことを◯にどう話せばいいのか、私は悩みました。
一人でさえ苦しい家計に、いつか2人家族になるのです。
明るい家庭だなんて夢の夢でした。
それでも私の苦い経験から◯との結論は「産む」だったのです。
それからというものの金策は苦労と喧嘩の連続でした。

平成16年2月13日、
◯がストレスで◯レディースクリニック入院。
平成16年2月18日、このままではという焦りが入籍を急かす。
晴れて◯が私の姓を名乗ってもなにも変わらない昨日と今日でした。

平成16年2月29日、金がなければ生きていけないと免停中なのに車運転、
職場往復した結果が無免許違反罰金50万円、加え解雇され。
それからというものは厭世気分、夜逃げ同様でした。
平成16年3月24日、◯誕生。
平成16年3月25日、
◯泌尿器科入社内定、4月より(手取12万)で勤務スタートしましたが、
あれこれ子供のことでお金はマイナス成長の自転車操業。
平成16年7月、
住民票の移動(16.4.24)を見計らったかのようにT富士が取立てにきましたが、
双方なっとくの答を得、順次分割で支払いました。

平成16年10月7日、10万円、同月26日7万円の交通違反分割罰金(残33万)支払に、
食卓はふりかけと白ごはんになりました。

平成16年11月25日現在、家計状況は下記のとおりです。
私が7件3.852.604円。妻が2件1.176.353円。
収入126.538円。生活費141.672円。約定支払147.000円。

過去をどれだけ悔み、女々しく泣いたとこで解決はしません。
自分が撒いた種は自分で刈り取るより明日がないことも理解しました。
それには自己破産しかないのでしょうか。
事実そこに辿り着くまで夫婦の会話は穏やかなものではありませんでした。
将来性のない状況は死を意味するだけです。
しかし私達は共に自己破産して明日に生きることに賭けたのです。
どうかご理解ください。



上記は自己破産申立書P10~11の真実をfiction的に要約転記したものです
結局、E夫婦は二人して自己破産することになった。
夫婦の修羅、葛藤、絆とは、なんなのか。





© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: