ハイネの森

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2022.11.20
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玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば
          忍ぶることの よわりもぞする

式子内親王


89番、 式子内親王 の歌。

式子内親王 は後白河天皇の第三皇女で、満10歳から10年ほど賀茂斎院を務めた。
「賀茂斎院」とは賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)に奉仕する皇女のこと。
式子内親王が祭祀を行ったであろう賀茂御祖神社(下鴨神社)に行った。





長い歴史のある下鴨神社。斎院の始まりは平安時代初期で、承久の乱の頃まで約400年間続いた。


式子内親王が斎院だったのは賀茂斎院制度の終盤にあたる。


実の兄は平氏に対して挙兵した以仁王。平家と源氏が争う激動の時代を生きた内親王だ。




毎年5月に行われる葵祭の主役の斎王代が「御禊の儀」で手を清める場所だ。


大炊殿を拝観できるので、御手洗池横の入口から入る。(大人500円)

本殿後ろ側にある、大炊殿に向かう通路。
御手洗池は人で賑わっていたが、ここは誰もいなくてとても静か。


鴨の氷室

下鴨神社の宮司さんのブログによると、
氷室は古代から1944年(昭和19年)頃まであったが、戦時中に重要な文書等を避難させるに適した場所だと考えられ氷室は防空壕になった。ただ、氷室は元々湧き水を冬の間に凍らせるシステムの場所だったこともあって湿気がひどく、避難させた文書等はほとんどがダメになってしまったという。
第34回式年遷宮事業(平成20年代)の一環として復元されたのが、この氷室だ。


氷室からが大炊殿エリア。

神様のお供え物を調理していた大炊殿(おおいどの)。

おくどさんと調理場。


大炊殿の建物は重要文化財。元あったものは応仁の乱で焼失し、今あるのは江戸初期、1628年頃のものだ。




大炊殿の奥には、

唐車が展示されている。



何ともはんなりとした雅な世界。

ここには下鴨神社の御神紋にもなっている「双葉葵」が自生していて、「葵の庭」とも呼ばれている。


葵で唐車とくると、源氏物語の「車争い」よね。「車争い」は賀茂祭の日の出来事だったな、と思い出すと、はんなり一辺倒ではないアグレッシブさも感じた。









賀茂御祖神社(下鴨神社)
京都市左京区下鴨泉川町59





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Last updated  2022.11.20 12:24:31
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