ハイネの森

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2023.11.14
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見せばやな 雄島のあまの 袖だにも
      濡れにぞ濡れし 色はかはらず
                                             殷富門院大輔


殷富門院大輔 (いんぷもんいんのたいふ)の歌。

殷富門院大輔 は、後白河天皇の第一皇女、亮子内親王(後の 殷富門院)に仕えた女性。
沢山の歌を詠み作品が多いことで有名で、「千首大輔」とも言われたという。

家集(個人の歌集)の「殷富門院大輔集」には、 殷富門院大輔 が南都(奈良)の古寺を巡った際の歌が12首と詞書が載っている。

そこには、


飛ぶ鳥や 飛鳥の仏 あはれびの そのはぐくみに 漏らし給ふな
  これに智光が曼荼羅おわします


とあったので、 殷富門院大輔 元興寺 を「ゆかりの地」とした。


興福寺の南、近頃は観光客がそぞろ歩いている「ならまち」にある、「古都奈良の文化財」として世界文化遺産に登録されている寺院。


あぁ~ もう一週間早く来れば見事な萩を見られたかも。ちょっと遅かったね。(10月中旬撮影)


彼岸花の花手水もいいね。


6世紀末に飛鳥に建立された法興寺(飛鳥寺)が平城京遷都の際に新築移転されたのが元興寺の始まり。1300年の歴史がある。


1300年の間には何度かの荒廃の歴史を経ている不死鳥のようなお寺さん。
殷富門院大輔 が訪れた時も荒れ果てていたようで、それは平家による南都焼討の後のことだったのかもしれない。


見えている屋根瓦は飛鳥時代のもので、1300年以上現役で屋根を飾っている瓦だ。
瓦も不死鳥なのね。


いつ来ても美しく整えられた境内でお花が楽しめる。
京都のお寺のような計算されつくした究極さはないけれど、伸びやかで清々しい境内だ。






元興寺
奈良県奈良市中院町11





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Last updated  2023.11.14 12:00:12
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