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青銀狼の一匹劇場
第7話 親愛なる友へ
玉乗り6兄弟の物語
第七話 親愛なる友へ
風が少し強くなってきた。雲の流れの向きも変わって、さっきまで降っていた小雪が荒れたように降り始めた。この変化しつつある天気は何か意味があるのだろうか。
ルク(少し寒くなってきたな…。このままでは大雪になるかもしれない。)
ただ1人ルクは自分より強いドラゴンを探していた。と、下の方からこっちに向かってくるドラゴンがいた。
ルク「?…何だ…!」
ドスっ!という音と共に、そのドラゴンは猛スピードでルクに突進してきた。片手には大剣を持っている。
ルク「くっ…やろぉ!!」
すぐにカウンターで反撃をする。しかし、そのドラゴンは浮き身の体勢をとり自ら吹っ飛んだ。
「久しぶりだなルク。」
よく見ると鎧や甲を身に纏っている。このドラゴン、もしや…。
ルク「いきなりアームズクラッシュとはな。俺が防げないとでも思ったか?ギレウス。」
ギレウス。かつてルクの友でもありライバルでもあるドラゴン。しかし、いったい何故ここへ来たのか。
ギレウス「ちょっと試しただけだ。お前が強いドラゴンを探しているっていう噂を聞いたものでな。」
ルク「それで俺と戦いにきたのか?」
ルクはただそれだけのためにと思っていた。
ギレウス「それもあるが…。」
ギレウスの言葉が濁った。
ルク「まさか…お前も殺気を感じているんじゃないだろうな。」
もしやと思い、ルクはこう切り出した。
ギレウス「お前もか!ルク。どうも最近おかしいと思っていたんだが、ルクもか…。しかし、6年前に起こったことがまた蘇ろうとしていたら…。」
ルク「よせよギレウス。確かに6年前、俺とギレウス、そしてリミナで封印したじゃないか。」
6年前。かつて、ドラグニア大戦中、人々はドラゴンを使いアクアラ争奪戦を起こしていたときだった。その争奪戦が起こっている同じ年に、ドラゴンが次々に殺されるという出来事が起こっていた。そう…魔が復活した年でもあるあの時に…。
ギレウス『何をしているルク、敵をよく見ろ!!』
リミナ『危ない!』
『クックック。ギレウスの言うとおりですよルク。』
シャドーブレイク
ルク『ぐあぁっ!!・・・くそっ・・・どこに消えやがった・・・』
リミナ『集中するのよルク。』
ルク『わかっている!・・・く・・・。(こうなればあの技を使うしか・・・)』
自分を集中させるため、ルクは精神を高めようとしている。
『クックック。もうおしまいですか?』
ルク『天空に眠りし紅の不死鳥よ。今その光を纏い闇を打ち砕かれよ。鳳凰神翼翔!!』
『ぐぅ・・・!!この光は!!・・・グアァアアア!!』
ギレウス『偉大なる鋼の剣よ。大地を揺るがす精霊と共に、いま目覚めよ!アピアエクスカリバ!!』
リミナ『ホーリークルセイド!!』
ギレウス「確かに封印した。だが、考えてみろ。この異常な殺気を。俺も感じて、お前も感じている。」
ルク「もし本当に封印が説かれていたとしたら・・・。」
ギレウス「あぁ。6年前と同じことになってしまうかもな。それとも、別の意味での殺気かもしれない。とにかくこれは保留だ。いずれ明らかになるはずだ。さて、身体も暖めないといけないしよ。」
ルク「相変わらずだな。手加減は無しだぜ。」
アクティ「1、2、3、4…え~っと・・・竜堂院が破壊され、土地を売る・・・ええ!!また僕借金だよ~。」
アクリュ「赤字だね。もうアクティに勝ち目はないよ。」
ウォール「俺・・・何で卵の券いっぱいもっているんだ・・・。」
もしかして、幸運種たちは・・・。見たところドラクロ風人生ゲームをしているようだ。
アクシス「でも・・・本当に僕たち、これでいいのかなぁ。」
レッシュ「僕もそう思ったです。」
エルム「やっぱりご主人がいないと、上手く技を覚えられないのかしら・・・。」
アクシス「はぁ・・・。ちょっと僕、頭痛くなってきたから、寝ているよ。」
と、アクシスが頭痛を訴えた。
エルム「う~ん・・・ちょっと熱があるかもしれないわ。すぐにお薬と氷を用意するから待ってて。」
レッシュ「僕がアクシス兄さんを寝室まで運ぶです。」
少しでも手伝おうと、レッシュはアクシスを支えながら自分達が寝ている寝室へと運んであげた。
アクリュ「次レッシュの番だよ。・・・レッシュ?あれ、居なくなっちゃった。」
アクティ「じゃぁレッシュの番は飛びぬかして次ウォールね。」
アクシス「ごめんレッシュ。手伝わせて・・・。」
レッシュ「これくらい大丈夫です。それにしても、アクティとアクリュは本当にのん気すぎるです。」
レッシュはアクティ、アクリュに呆れ果てていた。あの性格はどうにかならないものか。
エルム「お兄ちゃん、お薬もってきたわよ。氷雪草の粉末とマテリアルエキス。これを飲めば数時間で熱が下がるはずよ。」
アクシス「ありがとう、エルム。・・・けほっ!けほっ!」
薬を飲んだ瞬間少し咳き込んでしまった。ドラゴンも風邪をひくんですね。
アクシス「うぅ・・・ご、ごしゅじん・・・うっ!・・・。」
エルム「お兄ちゃん?お兄ちゃん!どうしたのお兄ちゃん!?しっかりして!」
レッシュ「アクシス兄さんしっかりするです!」
アクシス「ふぃ・・・ふぅ・・・。」
どうやらアクシスは眠りについたようだ。
エルム「なんだ。眠っただけみたい。よかった。」
レッシュ「よかったです。」
一瞬どうなるかと焦った2匹だったがほっとした。
エルム「それにしても何か嫌な予感。」
レッシュ「嫌な予感ですか?」
エルムの口から漏れた言葉にレッシュは返答した。
エルム「ううん。何でもないわ。それにしても、遅いわねルク。もうそろそろ帰ってきてもいいはずなのに・・・。」
ルクの帰りを心配するエルム。気づけば外の雪は止んでいた。雪雲の隙間からオレンジ色の光が見えていた。もう日が沈みかけている。
レッシュ「僕が探してこようか?」
自ら買って出ようとするレッシュ。しかし、たった一人で竜堂院の外にでることは原則として禁じられている。
エルム「でも、一人じゃ危険だし、それにルクから竜堂院の外には出るなって言われているし。」
レッシュ「大丈夫です。すぐに見つけて戻ってくるです!」
自信たっぷりでレッシュは言った。
エルム「う~ん・・・それじゃお願いするわ。私はお兄ちゃんを見ているから。」
レッシュ「何かあったら僕が責任を持つから。それじゃ行ってくるです。」
レッシュはルクを探しに出かけた。
一方その頃。
ギレウス「居合斬り!!」
ギレウスの居合斬り!素早い動きでルクに攻撃をした。
ルク「ぐぅっ!・・・うあっ!・・・。」
身構えていたルクは弾かれてしまった。
ギレウス「くっ・・・どうやらここまでのようだな。」
ルク「俺もそれを言おうとしていたところだ。」
どうやらMPを使い切ってしまったようだ。
ルク「しかし、ずいぶんと変わったなギレウス。」
ギレウス「お前もなルク。神羅烈風の威力も前より増したんじゃねぇのか?」
ルク「ふっ、俺をからかっているのか?お前こそ、アームズクラッシュの威力が上がったんじゃないのか?」
ギレウス「やはりあの時と変わらねぇな。」
お互いに健闘を称えあっていた。久しぶりの再会をはたしたこともあり、いい戦いになったはず。
ギレウス「それにしても、やはり心の奥深くが落ち着かない・・・。」
ルク「まだ気にしているのか?ギレウス。」
最初に話した6年前のことをまだ気にしていた。
ギレウス「まぁもしものことがあれば、俺達が必ず倒せるしな。」
ルク「あぁ。その活きだギレウス。」
レッシュ「あ!居たです。ルク~!」
話をしているうちにレッシュがやってきた。
ルク「レッシュ!どうしてここに。竜堂院に居ろって言わなかったか?」
レッシュ「ごめんです・・・。ルクの帰りが遅かったから心配して探したです。それからアクシス兄さんが、ちょっと風邪をひいたみたいで今寝ているです。」
レッシュはここに来たことを、ちゃんと事情をルクに伝えた。
ルク「そうか・・・すまなかったな。」
レッシュ「それより・・・か、かっこいいです!うわぁ~!名前は何て言うんですか!?属性は何ですか!?」
レッシュはギレウスをみて興奮している。最強種には目がないのでしょうか。それとも何か知りたいのでしょうか。
ギレウス「ルク・・・このチビは誰だ・・・?」
ルク「あ、あぁ・・・俺の主人のドラゴンでもある、レッシュっていうんだ。ちょっと最強種には目がないみたいでな・・・。」
ギレウスはレッシュの頭を鷲掴みにした。
レッシュ「うわぁ~い!!は、初めて掴まれたです!!」
また、いいものを見つけたみたいで嬉しそうですね。それにしてもアクシスの風邪は大丈夫でしょうか。
第7話 「親愛なる友へ」おわり
小説更新が遅れまして大変申し訳ございませんでした・・・(滅)実は23日にネタを作れるはずがちょっとした事情で作ることができませんでした。言い訳ですね・・・(^_^;)さて、ここでまた紹介。ギレウスというドラゴンについてですが、属性は金、種族は最強種のドラゴンです。しかし、なかなかタイトルとちょっと合っていないような・・・。まぁいっか(をぃ!)物語はあと少しで展開が変わってきます。どうぞお楽しみに音符。感想お待ちしております(^-^)
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